2人の心
南部に行く時
クロスが
「カイト ちゃんとマリーンを 連れて戻らないと
今度は 僕が 探しに行くからね」
「球馬競技 頑張ってねー」
「お父さんを探して連れてきてね」
どこまでも カイに、乗って 追いかけて来て 別れを惜しんだ
「待っててね」
「クロス 留守の間 お母さんを頼むよ」
「行ってきますー」
「いってらっしゃい」
私達が 小さくなるまで見送ってくれた
マリーンの好きな 海岸線を通って南部に行くことにした
途中の
休憩の水飲み場
綺麗な 川の場所があった
カイトがマリーンを 引っ張っていて
木陰で 戯れる 恋人同士のようにキスをした
爽やかなカイトの、唇に
まだ キスになれなくて 息が吸えなくなるマリーン
「ゆっくり息を吸ってごらん、、」
「カイト、、」
ゆっくり合わせると 息が吸えた、、
照れるマリーンを 優しく見つめるカイト
もう 妹という抑圧がなく
カイトに 明るい顔が戻った
神の島の海岸ところでも やっぱり休んで
手を繋いで寝転がった 手を 絡み合わせて
もう カイトの手を 離したくないと思うマリーン
金色に光る 南部のお城が、見えてきた
カイトが ミア姫様の 近くの部屋になっても
マリーンは コナと 一緒の部屋でも
カイトの心が わかってると 心強かった
球馬の練習に行くと
選手のみんなが、歓迎してくれた
「マリーンの手紙の おかげで練習しやすかった」とマルク
「君がいないと 明るくならないよ」とサンドがマリーンまでに お世辞を言った
みんなが 暖かく迎えてくれている所に
ミア姫様が来て カイトの顔を見て 満面の笑みを 向けた
「カイトが 戻ってくれて やっと安心できるわ
また 頼むわね」
「はい、こちらこそ よろしくおねがいします」カイトがミア姫様に挨拶をした
マリーンには 目もくれない ミア姫
練習の成果を見るカイト
居ない間の成績表を 確認する
マリーンも 広い整った練習場が、気持ちいい
浜辺と 雲泥の、差だ
ハナの走りが 伸びる
マリーンに 誰も追いつけないけれど
懸命に追ってくる みんなの 粘りが 出てきてる。
「僕達も伸びたと思ったけれど マリーンは それ以上だね」
「日にちが 迫ってるから ペースあげちゃった」
「頑張ってね」
ミア姫様が、マリーンを呼んで 馬に立つ練習
ミア姫様も 練習したみたいで マリーンの肩に
軽く乗せるだけで 馬の上に立つ
「うわーっ 上達されましたね」
「当然よ、これくらい」
練習が終わって
ミア姫様がカイトに「選手の選考をどうする」と、聞いている
マリーンは ハナの上に 手綱だけで 立って 練習場を後にする
みんなが マリーンの 曲芸に 拍手喝采
「マリーンは 花 どころでなく
キラキラと宝石のように 輝いているね」誰かが言った
すぐに 枯れる花でなく いつまでも輝く宝石の様だと
お昼からは 絵師の係
ミツキ様に書いた お皿の絵
それから 風の島 の絵皿が できていた
城主が気に入って 「これも絵皿にさせてもらったよ」と
ワンユさんが言った
「本当に細かいところまで
書き込んであって良い出来だよ」
「ありがとうございます」
「お妃様のノア様も君の絵柄のお皿を欲しがってね
ノア様と会って ノア様のイメージで絵柄を書いてくれるかい」
ミツキ様の母親様か、、
「あなたが 風の島 の絵を書いたの
荒々しさの中に 優しさが入ってて とても良かったわ」
ミツキ様とは違って 優しそうなノア様
あの日は 満月の日で 目が良かったからな
私が書きたいのは
カイトと一緒に並んだ あの橋の絵かな
下絵を書いてると ミツキ様がまた5、6人の家来を後ろに従えて
マリーンの 側に やってきた
川面の風を受けて 風流に
「どうして私の見立てた服を着ないんだ」
田舎で もう練習できないから いらないと思って
燃やしちゃった あの服のことだ
「コナに渡すように 頼んでおいたんだけど 受け取っただろう」
「コナさんに頂いた贈り物は、、 帰る途中で 失くしてしまって
すみません」
「そうか、、 じゃあこれを 着ろ」と
家来が マリーンに服を渡した
「南部一の仕立て屋が作った服だ
楽しみだな似合うだろうな」
「球馬大会の出陣式の時に着れば良いさ
君の兄のカイトはどんなものを送れば喜ぶんだい
男が喜びそうなことは喜ばないからな
何がいいと思う」
「カイトに直接聞いてみたら いかがですか」
「そうするか」
「ミアからも 何か送られるそうだな
ミアは相当 君の兄のカイトを気に入ってるぞ
カイトが こっちに来ないので
毎日 父親に 直訴してるんだものな 信じられない」
ミツキ様の言葉を 聞いているマリーン
なにか 返事すると 話が もっと長くなりそうだもの
ほぉーっ
カイトとミアの事を言っても動揺しなくなったか、、、
この娘、、
そうさ、、か弱い女でなく 強い女の方が 面白い
ミツキが マリーンを 見つめる。




