浜辺の休暇
浜辺の生活は穏やかで
朝乳を絞って 卵を取って 掃除して
畑が大分 荒れていた 母とクロスでは 手が回らないのか
今は、カイトとクロスが 仲良く 鍬を持って 畑を耕してる
この前までは 父親のリュウとカイトだった
草むしりがクロスで 男3人の仕事
クロスが上半身 裸になって頑張る
誰よりも たくましい父も いつも そうだった
クロスは、もういっちょ前の男に、なりつつある
カイトも上着を脱ぐ
背中の2つの傷跡は 皮膚が盛り上がってる
左手はマリンがカイトが眠った後 治りますようにと おまじないを かけたけど
背中は触れられなかったから みにくく残ってるかな、、と思うマリーン
草むしりの 手を止めて カイトを見るマリーン
カイトの上半身が 引き締まってて眩しいな
いつもなら 私の視線に気付いて 振り向くのになカイト、、
この前 気持ちを入れて お礼した時から
カイトと目線が合わない、、
収穫した芋を 干しいもに して並べながら
畑仕事を している 3人の子供の、様子を 見守る 母
いいや マリーンが立ち上がって
「草むしり 終わったから
私 ハナと ちょっと走ってくるね」 と言って駆け出す
浜辺で ハナと一体感で走ると 気持ちいい
ひょいと立って 2本の足で立っても
ハナはちゃんとマリーンと、一緒に走ってくれる
ハナと遊んでると
長柄の木槌のスティックを、クロスが持ってきた、
カイトが木まりを、マリーンに 飛ばす
マリーンは器用に一旦 長柄の木槌で木まりを止めて 受け止め
コツンと少し 高くあげて 自分のペースで、操り 木まりを
「カイト、どこへ、飛ばす?」と聞く
「前方25M」
マリーンは きっちり 木まりを そこへ運ぶ
「本当に器用だよなぁ マリーンの、コントロールバッチリだ」
25M先の 木まりを クロスが 運ぶのを カイトが奪い取る
クロスとマリーンで それを奪い返す
得意げにクロスが「僕も藍色チームに入れるかな」
すばしっこい クロス
「すぐに入れるわ クロス!」と、励ますマリーン
あっ、、 そうだ シバが いないから、、
何気なく言った言葉に 今は居ない シバを思い出す。
カイトとマリーン
夜、食事の後に マリーンが、お茶の お点前をリンに 教わる
クロスは 「お父さんと タグさんの家で よく飲んだよね、カイト」 と
「タグさんの家で、、?」
「とても美味しい お菓子が出るんだ」
家では、あまり出ないから 父に止められてたのか、、
「じゃあ、、」と
母が甘く煮た豆を 添えてくれた
それを マリーンが お客さん役の カイトとクロスに出して
マリーンは リンの教えたように 一生懸命に
二人への お茶を、美味しく、入れるように集中して 点じている
横で見ていても 一つ残らず 覚えようと ひたむきさが 伝わる
その マリーンの 姿を 見ているカイトに、気がつく
カイトのマリーンを見る 熱い視線
今までの リンが、知っている兄妹の、仲の良さと なんだか違う
カイトの この視線に よく似ていた人が、、いた
自分にも熱い視線を していた人を思い出す
リュウ、、
リュウが私を 見ていた、あの ひたむきな視線
回復してマリーンと この家を 出ていこうと 思ったときに
リュウが
私を 熱い視線で 見て、分かった
私を求めるような リュウの燃えるような熱い視線
言葉や口に出さなくても 私に行くなと
女にだって 男の 熱い視線は 分かった
あなたの熱い視線が 私の心を溶かしていって、、
離れなくさせた、、
いつも 私を見ていた 熱くて
温かい視線の、あなた、ぁ、、
言葉にならないような 声にならないように
「リュウ、、」、、、母が 息を出して
母が泣いた。
子供の前で
いつも凛としていて、強くて 暖かくて 私達をしっかりと育ててくれて
子供の 私達の、手を取り教え 励まして 見守ってきた 母親が
泣いた、、
誰よりも 頼りにしていた 母親の涙を 始めてみた
大人の涙を 見たことがなかった
大人が 泣くなんて知らなかった 子供の私達
お母さん、、「お母さーん お母さん、、」
一人で 子供三人も、、
お母さん、、私 私 きっとお父さんを見つけるわ、、
私、きっと、、
マリーンも 泣いた
母を抱きしめて
いつも 抱きしめられてきた 私
母に一番 可愛がってもらって、、
いつも心配 かけ させちゃって ごめんね
お母さん 今度は、わたしが頑張るから
泣かないで、、お母さん
泣いて抱き合う 母とマリーンの肩に
カイトが 優しく手を おいた
リンはカイトの顔を 見かえした
カイト、、あなたは、、




