兄、妹
「君たち 兄妹は
どこまで 一緒にいたいんだ」
どこまで一緒、、
僕は、マリーンと一緒に いたいのかな
「父が、行方不明に、なって
北部の方で 似た人が いて
マリーンも 一緒に探せたらと」
「浜辺という所は よく人が いなくなるものなんだ
そして 急に どこからか 来て 居座ることもある
浜辺では そういうことが、よくあるんだ」
カイトの顔を 見ながら 付け加えた
「ふらりと 帰ってくる人も いるしね」
「それに、1チームに 女性二人は いらないだろう」
「時々 男の僕でも マリーンに 馬で 追いつけない時が あるんです」
言いながら カイトは
あれは 満月の日 マリーンが 覚醒した日だったのかもしれないと ふとっ思う
「まぁな、前の 試合のマリーンを見れば
本当に無駄な 動きがない 早さだったよ」
「マリーンが 赤チームに入れなかったら どうするん?」
「この前 寄せきれずに 石で 怪我したので、、辞退します。」
タグさんから 弓矢の怪我は 誰にも言わずに
寄せきれないものが あって 落馬して 下の石で、怪我したことに
みんなで 口裏を 合わせるように と言われてる。
「全く本当に お前達 兄 妹 は、、」
そうなんだ
僕は、マリーンが 一緒じゃなければ
赤チームに 入る気も 頑張れる気も しないんだ、、
この兄は、妹に 普通じゃ ないのかな、、
「一応そう、南家のミア姫には 返事しておくよ
赤チームから 出るとなると 赤チームの場所に
住まないと いけないんだ
たぶん お城に、住むことになると 思う
あの大きな 城だから
一人も二人も 変わらないだろうけど」
「試合が 終われば 戻れますか」
「赤チームで なくなれば大丈夫だろう」
「大黒柱の 父がいなくて
母も 不安がっていますので
短い期間で
その辺は よろしく お願いします」
帰り道 マリーンに話すると
「あの態度も 鼻も高い お姫様が 引き抜き
赤色チームに 入っても 私は きっと補欠だな
クロスと同じで 出番なしだわ」
「良いことは 普通じゃ絶対入れない
お城に入れて お父さんを探せること ぐらいよね」
母のリンも マリーンを手元から離したく なさそうで
いい顔をしなかった
クロスは 都やお城に 興味がある みたいだ
「北部のチームをやっつけろ」と血気盛ん
また、カイトとマリーンの活躍を見たいと面白がる
「だって マリーンは ハナの上で 一人で立つ練習してるんだよ」
「クロス 盗み見してるな このー」
「浜辺だもの 見えるよ 今度このクロス様が教えてあげるよ」
「あー生意気」
「ちょっと身軽だと思って クロスも言うなぁ」
「 いつか大走りだって カイトを抜いて トップになるよ」
「お~上等だ!」
兄弟だと 父が居なくても あいかわらずに 明るい3人
そっと 夜の浜辺に 散歩にでるリン
つい あの 自分たちが たどり着いた 岩陰に
リュウと二人で 話しした場所
自分に優しかった あの騎士のような リュウが 今はいない
リンの場所に近づく人影
隣の家のタグさんだ
私が 浜辺に 来たのを 見ていたのだろうか
何でも 見透かすような 秘密めいた感じの タグさん
「今 薬を持って 家に寄ったら
こっちだろうって
子供達が 教えてくれた」
「いつも 薬まで ありがとうございます」
「いやいや カイトが元気なので 嬉しいよ」
「もともと 元気な子ですから」
「マリーンが 手当した
カイトの傷を 見たかい? 」
やはり、この人は、警戒したほうが いい
「分かるだろう 君なら
リュウさんが 手当てした 君の左足の 傷跡との 違いが」
「医者も 言ってたが
カイトの 切れた血管が 同じ血管につながるような精密さ
切れた 肉の付き方 表面の皮の つながりも
ほとんど 切れた前の もとに 戻ってる と」
リンは 自分の動揺を 悟られないように 静かに 目を閉じた
「マリーンの手当ての仕方は 神の域に入ってるそうだよ」
「ただ、、手先が器用で
絵を書かせても
文芸堂さんが 買い取ってくれて」
「私は リュウさんと 違う人間で
知りたいこと 聞きたいことは 遠慮なく質問するよ」
タグの いつもの穏やかな 態度とは違う
何でも 見通せそうな 鋭い目をした
「マリーンの父親は どんな人だい?」




