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銀の天使と金の獅子  作者: BlueBlue
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最強コンビ?

『我もだ』

ヴェントだ。

「ヴェント、バジリスクは?」

私が聞くと

『あんなの、ちょっと毒を持ったただの鶏だ。まずいし』

ヴェントにかかったら、迷宮のボス級でも敵にならないらしい。


「おまえ、バジリスクを殺ったならもういいだろう」

呆れた様子でレオ様が言うと

『あれでは準備運動で終わる。その点、これはもう少し殺りがいがありそうだ』

「仕方ないな。なら共闘だ」

「ウォン」

そう言って、一人と一匹がキメラに跳びかかった。


結果から言うと、瞬殺だった。

ヴェントが目にもとまらぬスピードでキメラを翻弄し、大きな炎を纏った剣でレオ様が切り込む。きっと、大半が何が起こったかわからないうちにキメラが倒れたという事実だけを目にしたに違いない。


ヴェントはともかく、人外の強さを見せるレオ様に見惚れてしまうと同時に呆れてもしまう。銀の狼を引き連れて剣を振るう様は王者の貫禄、いや、なんだか魔王様といった方がしっくりくるような……

あ、でも周りにキラキラと精霊さんたちが一緒にいるから辛うじて、勇者ってことでいいかしら?

どちらにしても、だ。


「なんだかあのコンビで、世界征服出来ちゃいそうだわ」

呟きながら笑っていると

『本当だな。まあそもそも火と風は相性がいいからな』

「そうなのですね……え?」

横を見ると太陽の精霊王様だ。


『ルーナ』

「はい」優しく染み渡るような声だなあと、どうでもいい事を考えていたら

『レオナルドが覚醒する』

「え?」

『どうやら今の闘いが最後の一押しになったようだ。あの狼との共闘もいい刺激になったみたいだしな』


そう言って太陽の精霊王様がレオ様を見ながら

『ほら、レオナルドの胸の辺りを見てみろ』

そう言われてレオ様の胸の辺りに集中する。すると、一瞬小さく光って文様が浮かび上がった。そしてすぐに全てが消えた。

「あれは……」

『あれが覚醒の証だ。あいつはジェロディとは性格は全く違うが、同等かそれ以上の力の持ち主だ。先祖返りだな』


『確かに、ジェロディみたいに優等生って感じじゃないわね。どちらかと言うと、昔のソーレに似ているみたい』

私も太陽の精霊王様も同時に声の方向を見る。

そこにはニコニコした笑顔のモーネ様がいた。


 闘いが終わってレオ様とヴェントが戻ってきた。

ヴェントはモーネ様の前で首を垂れる。

『ヴェント、見事に役目を果たしたわね。ご苦労様』

『ありがたき幸せ』

ヴェントが言うと

『それで、ヴェントはこれからどうしたい?二人の力が覚醒した今、もう自由になってもいいのよ』


「え?」 

驚いた私は思わず声を出してしまった。慌てて両手で口を覆う。ヴェントがいなくなる?そんな……と思ったのも束の間、ヴェントがはっきり言う。


『我はルーナが死ぬまでずっと一緒に居たいと思っております』

『ふふ、そう言うと思ってたわ。いいのよ、ヴェントの好きにして。あなたとルーナは私が思っていたよりも深い所で繋がっているから、離れられないだろうなあって思っていたもの』


「ヴェント」

そう呼ぶ私の元へヴェントが近づいて来る。私はヴェントを力一杯抱きしめた。

「ヴェント、いいの?自由になれるのに、私の傍でいいの?」

『当り前だ。我はルーナを守るために存在しているんだからな』

「ヴェント、ありがとう。大好きよ、ヴェント」

『我もだ』

それを見ていたモーネ様は嬉しそうに言う。

『やっぱり私の子達って皆いい子よねえ』


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