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銀の天使と金の獅子  作者: BlueBlue
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プロローグ


 夜の帳の中、微かな、本当に微かな月明かりが差し込む。

何もない、何も見えない闇の先を見つめ続ける者へと月の光が手を伸ばす。






「……ねえ」

「??」






「愛し子が生まれたよ」

「?!」






「女の子の愛し子だよ」

「!!」






「とても可愛い女の子」

「……そうか……あぁ……やっと」







感慨深げにそう呟くと、消えゆく月明かりに優しく微笑みかける。

愛しさが瞳から溢れてしまいそうなほどの微笑みを、闇の向こうへと消えてゆく者へ向けて……


 


 

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