逆襲のHERO...なんてカッコつけてみたい
...前回のあらすじ
闇落ち勇者に全部奪われてこっちまで闇落ちしたわ...
まじでひでえよ
僕がジャックとして転生してから25年の年月が流れた
僕は前世の魔王 浩志としての経験や魔術の使い方、更にはあの憎い勇者の戦い方を思い出し対策を練り続けていた
おそらく勇者はLevel 90だったのだろう
Level 80の僕が勝てる可能性が0だったのは当然だったのだ...
だから人知れぬ山の中でたった1人で10年間修行するつもりだった...
だが僕は1人で修行することはなかった
仲間ができた
彼の名はミーシャ
ミーシャは戦士として人を救うのが夢だったらしいが、勇者の残忍さを見てそれを止めたいと願っている好青年だ...ちなみに結構女顔の18歳...男の娘ってこんな感じなのかな?って顔
僕はLevel 92まで
ミーシャはおそらくLevel 85といったところだろう
そして勇者だが、権力と暴力で国王を自殺に追いやった
その後自ら国王を名乗りその座を奪い取っていた...ゲスが...
ジャック「...明日だな」
ミーシャ「そうだね」
ジャック「明日がてめぇの最期だ...クソ勇者!」
そう...明日国王就任式が行われる
護衛は魔物に任せるらしい...
だから僕とミーシャで魔物を撃退し、その後僕が勇者と一騎打ちをしてやつを殺す...
国王となるものを殺すのだからもちろん僕は国家指名手配犯になるだろう...
だからミーシャには魔物の護衛を突破するのを手伝ってもらう...
そう...それだけだ
あいつには何も害がない...それでいい
罪を背負うのは僕だけでいい...
あいつには新しい世界で幸せを掴んでほしいとしか思っていない
...考えていても仕方がない...明日に備えて寝よう...
それからどれほどの時間が経った頃だろうか...
物音と悲鳴で俺は目を覚ました
ジャック「まさか...ミーシャ!!!」
僕は急いで自分用の隠れ家から外へ出てミーシャ用の隠れ家へと向かった...
そこにいたのは...
ジャック「ミーシャ!!!無事k」
ミーシャ「...ごめん...やられちゃった」
そこにいたのは片目を失い切り刻まれた痕だらけになり
血まみれのミーシャがいた
ジャック「...寝込みを襲われたか...クソッ!!!」
ミーシャ「ごめん...これじゃあ作戦は失敗だよね...本当にごめんなさい...」
ジャック「俺が悔しがってるのはそんなことじゃねぇ!!!」
ミーシャ「え...」
ジャック「大切な相棒を守ってやれなかった...俺が巻き込ませて一生ものの傷を負わせちまった...お前だけは普通の人生を歩んでほしかったのに...本当にすまない...」
ミーシャ「...何だよそれ...まるで「自分はどうでもいい」みたいに言いやがって...お前だってこの戦いが終わったら幸せになっていいんだよ!!!なんでそんなこと言うんだよ!!!」
ジャック「俺は王を殺そうとしている...普通の人生はもう送れない...」
ミーシャ「なら僕だってやつと戦う!!!」
ジャック「ふざけるな!!!そもそもお前の力じゃやつには勝てない!!!もし本気で今言ったことしようとしてみろ!!!俺はお前を殺す!!!」
ミーシャ「...」
ジャック「...言い過ぎた...すまん...行ってくる...お前は隠れて休んでろ...」
ミーシャ「...」
僕は隠れ家を出て王都へと向かった
王都へ就いた俺は即座に勇者の護衛の控えているゾーンへ向かった
ジャック「...嘘だろ」
兵士A「やはり来たか」
兵士B「よし!バイオマシーンを起動しろ!!!」
ジャック「バイオ...マシーン?」
次の瞬間出てきたのは...
なんとゲロルドやゴブリン兵長...全部前世の僕の部下だ...
でも琴葉は全員死んだって...まさか!?
これは...人体実験から生まれた生物兵器!?
ということは...こいつらは本物のゲロルドたちだ...
そんな...俺に元部下を殺せっていうのか?
兵士A「どうだ!ビビったろ!!!」
兵士B「へっへっへっ...さあ!お前ら!やれ!!!」
ゲロルド「あ"あ"あ"...」
ゴブリン兵長「う"あ"あ"あ"...」
どうやら自我はないらしいな...
ゾンビのようなものか...あれ?ゾンビ兵って元からだよな...あいつらは消されたのか?
冷静になってる場合か!とか思ってるそこの君...これでも元仲間だよ...殺せるわけないじゃん...
クソッ!どうすりゃいいんだよ!!!
次の瞬間強烈な腹パンをくらってしまった...
ジャック「いってぇ...クソ...」
どうする...マジで決めないt
ジャック「ぐはっ!」
畜生!仲間を攻撃できn
ジャック「ぐへぇ!...今考えてるんだから殴るnぐはっ!!!」
...殴り返していい?(怒)
あ、画面の前のお友達に言っておくけどこれマジで痛いからね?
ちょっとくらい良いよね?
なんて怒ってたら...
ゴブリン兵長「ぐ""あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"」
ジャック「え...」
兵士A「何者だ!!!」
ミーシャ「置いていくなんてひどいじゃないか」
ジャック「ミーシャ...お前...」
ミーシャ「仲直りの言葉なら後で言ってほしいね!行くよ!」
ジャック「ああ!!」
俺とミーシャは生物兵器たちを蹴散らしまくった...
元部下たちよ...すまん
ジャック「...よし...これですすめるな」
ミーシャ「うん」
ジャック「...本当についてくるのか?」
ミーシャ「当たり前でしょ!相棒なんだから!」
ジャック「...死ぬなよ」
ミーシャ「そっちこそ」
待ってろよ...クソ野郎
てめえに俺の怒りを教えてやる
勇者「皆の者!我こそが偉大なる王の後継者!皆は何も考えずただ我を崇めれば良い!」
ジャック「王様自殺に追い込んだゲス野郎を誰が崇めるって?」
勇者「貴様...あのバイオマシーンたちを...面白い!皆の者!!!我はこの反逆者をここで死刑にする!我に歯向かうとどうなるか教えてやろう!!!」
ジャック「俺がてめえに仲間たちの恨みを教えてやるよ...覚悟しな」
勇者「では行くぞ...」
ジャック「電撃鳥の体当たり!!!」
勇者「あの魔王と同じ攻撃...無駄だ!!!女神の盾!!!」
ジャック「予想通りだ」
勇者「何だと」
ジャック「ミーシャ!」
ミーシャ「聖なる水!!!」
勇者「水の魔法...ダメージは0のはず...」
ジャック「たしかにな...だが女神の盾は害のない物は通す...それと電気に水が合わさればどうなると思う?」
勇者「まさか!?」
ジャック「感電効果さ!!!」
勇者「うわぁぁぁぁ!!!!」
ジャック「目を見開いたらこれをくらうぞ」
勇者「な!」
ジャック「限界を超えたの輝き」
勇者「目が!!!」
ミーシャ「拘束植物」
勇者「身動きがぁ」
ジャック「魔術構築式 Level 1 幻獣召喚!黒き魔術師!魔術構築式 Level 4 上位魔術師召喚!白き魔女!二重魔術構築式 Level 2 魔力開放!黒き魔術師よ!悪魔の魔術師に姿を変えよ!白き魔女よ!銀の魔女に姿を変えよ!超魔術構築式 Level 9 悪魔の白爆発!!!」
勇者「目が見えずともリバース・マジックで」
ジャック「エクストラマジック マジックリセッター!!!」
勇者「何!?」
ジャック「俺の生命力の半分を支払い貴様のマジックを1分間無効にする!!!」
勇者「ふざけるなぁ!!!」
ミーシャ「いけぇぇぇ!!!」
目の前が白い爆発でいっぱいになった
まるですべてが無に還ったような...
そんな光景だった
ミーシャ「やった...のかな?」
ジャック「ああ...あれをくらって生きていられる...はずがない...はぁ...はぁ...」
ミーシャ「大丈夫?」
ジャック「さすがに...生命力の...半分は...キツイ...な...」
ミーシャ「回復魔法を」
勇者「貴様ルァァァァ!!!!!」
ジャック「嘘...だろ」
ミーシャ「まだ...生きてるなんて...」
勇者「今のはマジで死ぬかと思ったぜ!!!装備品に感謝だな!!!だが今ので貴様の魔力はほぼ0のはず!!!残念だったな!!!生命力も半分もなくした!!!俺の勝ちだぁ!!!」
ミーシャ「僕を忘れてもらっちゃ困るね」
勇者「貴様のような雑魚がいくら出しゃばろうが俺には勝てなぁぁぁい!!!!」
ジャック「ミーシャ...逃げろ」
ミーシャ「やだ!!僕も戦う!!」
ジャック「やつは狂った...あのままだと死ぬつもりで特攻してくるかもしれん...」
ミーシャ「でもたたか」
勇者「ごちゃごちゃうるせぇ!!!!!」
ジャック「しまった!避けろ!!!」
ミーシャ「え...」
次の瞬間一本の腕が宙を舞った...
僕の右腕だ...
ジャック「うわぁぁぁぁ!!!!」
ミーシャ「ジャック!!!」
勇者「うははははは!!!!死ねぇ!!!」
ジャック「畜生!!!」
僕は狂った勇者にズタズタに切られまくった
剣術は強化していたが魔力も気力も生命力もない上に右腕もない
この勝負に勝ち目はない...
あと少しだったのに...
装備の違い程度なのに...
クソッ!!!
勇者「トドメだぁ!!!」
ミーシャ「やめろぉぉぉぉ!!!」
勇者「うるせぇ!!!」
ズバッ!!!
ミーシャ「グハッ!!」
ジャック「ミーシャ!!!」
嘘...だろ...
こっちの世界で愛おしい人を殺され母親も殺され...次は大切な相棒まで失うのか?
...ふざけるな...ふざけるなぁ!!!!!
ジャック「うわぁぁぁ!!!!!」
勇者「何だと!?あの傷で...」
ジャック「これ以上何かを失いたくない...ただそれだけだ」
勇者「なら全部失って絶望してから死ねぇ!!!!」
ジャック「魔術構築式 Level X」
勇者「Level X!?」
...これが僕の奥の手
魔術構築式 Level X...これは偶然発見した魔術構築式の1つ...
Levelが不明のこの魔法はとてつもない効力を持つ代わりに
人体への害がとんでもなくある...
まさに命がけの奥の手だ...
ジャック「身体能力覚醒」
勇者「なんだ...身体能力の向上か...脅かしやがって...」
ジャック「そんな甘いものをここで出すと思うか?」
勇者「何だと!?」
そう...これはただの身体能力向上じゃない...
勇者「う...腕が...復活している...」
ジャック「再生能力...これは治癒能力の向上によって生まれる効果だ」
勇者「なんdうわぁぁぁ!!!」
ジャック「すまんな...最後まで言わせる義理はない」
勇者「貴様ぁ...今何をしたぁぁぁ!!!」
ジャック「音速化だ」
勇者「そんな能力まで...」
ジャック「筋力超増加」
勇者「な...一回り大きいと思えるほどの筋肉の巨大化...」
ジャック「この姿になると手加減なんてものはできねぇ...まあ貴様は殺すつもりだから何の問題もないな」
勇者「くっ...」
ジャック「ついでにこれを発動するか...」
勇者「まだ何かする気か!?」
ジャック「凶暴化」
勇者「凶暴化...」
ジャック「う"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!!!!」
勇者「これじゃあ人ってよりも...化物じゃないか...」
ジャック「う"が"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!」
勇者「ひっ...ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!」
ミーシャ「うっ...ジャック...!?あのモンスターは...まさか!?」
勇者「やめろぉぉぉぉ!!!ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!俺の左腕がぁぁぁ!!!!!」
ミーシャ「ジャック...すごい...」
ジャック「うっ!!」
勇者「な、なんだ...」
ジャック「うわぁぁぁ!!!」
...時間切れだ...どうやら僕の生命力がほぼ0になったみたいだ...
勇者「元に...戻った...のか?」
ミーシャ「ジャック!!!」
勇者「は、はは...ははは...はははははは!!!!やったぞ!!!これで俺の勝ちだ!!!
ジャック「ちく...しょう...」
勇者「よくも僕の左腕をちぎってくれたな...貴様の両腕を貰おうか!!!」
ズバッ!
ジャック「あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!!」
ミーシャ「ジャック!!!!」
勇者「まだ右腕だけだぞぉ!!!今度は左腕だぁ!!!」
ミーシャ「拘束植物!!!」
勇者「ちっ...邪魔するなぁ!!!」
ズバッズバッ!!!
ミーシャ「あぁぁぁぁ!!!!」
勇者「邪魔しやがって...貴様からにしてやる!!!死ねぇ!!!」
グサッ!!!
勇者「なん...だ...と...」
ミーシャ「ジャッ...ク」
僕は落ちていた愛刀をやつに刺した
ジャック「急所だ...それに毒も塗ってある...もう貴様は助からない」
勇者「なら貴様も死ねぇ!!!!」
グサッ!!!
ジャック「ぐっ!!!ぐはっ!!!」
僕もクソ勇者も倒れた...
やっと...やっと敵が討てた...
やったよ...琴葉
ミーシャ「ジャック!!!」
ジャック「ミーシャ...傷は...」
ミーシャ「治癒魔法である程度は...そんなことよりはやく手当を」
ジャック「...もう...助からない...」
ミーシャ「え...な、なんでそんなことを!!!」
ジャック「...俺も急所を...やられた...右腕もない...からな...出血多量だ...それに限界...突破でLevel Xを...発動...しちまった...寿命を...大幅に縮め...ちまった...ゴホッ!!!」
ミーシャ「吐血...そんな...」
やばい...意識が遠のいてきた...苦しい...でも...
ジャック「すまん...な...俺は...ここまで...みたいだ...」
ミーシャ「嫌だ...嫌だよ!!!」
ジャック「泣く...な...お前は...強い...だから...絶対...生き延び...ろ...」
ミーシャ「うん...うん!」
ジャック「今まで...ありが...と...」
ミーシャ「ジャック?ねえ!返事してよ!...返事しろよ!!ジャック!!!」
???A「...ですか?」
あ...このパターンは...目開け
???B「さっさと起きんか!!!」
...面倒くさそう
女神「お目覚めになりましたね」
浩志「あ、はい」
閻魔「やっと起きたか...では次の仕事を」
浩志「ちょっと待てブラック閻魔」
閻魔「その呼び方はやめんか」
浩志「少しだけ疲れた...休ませてくれ」
閻魔「まあ初めからそのつもりだから良いぞ」
浩志「だよな...ってえ?マジで?」
閻魔「閻魔が嘘をつくと思うのか?」
浩志「...」
閻魔「な、なんだ...」
女神「ま、まあ落ち着きましょう?」
浩志&閻魔「はーい♡...かぶらせるな!!!」
女神「あ、あはは...」
To be continue
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名前 ミーシャ・エルリック
性別 ♂
年齢 18歳
職業 魔術師
Level 85
日記
クソ勇者を倒して僕も死んだ。まあ敵討ちできたし良いか。でもミーシャには申し訳ないことしたな...次転生して会えたら謝らないとな...とりあえず休もう。
うーん...勇者ゲスっすね(小並感)
まあ殺ったんで気分爽快です
...一番やばいのは作者である俺なんですよね(´・ω・`)