魔王って思ってたよりキツイかも
前回の あ ら す じ
死んだ☆
異世界転生に就いた☆
魔王になった☆
部下(超かわいい)できた☆
...こんなお気楽で良いのだろうか
僕が魔王となってから何年経ったのだろう...
僕は全世界に向けて支配宣告をした
そして部下になりたいという魔物を多く従えた
あるときは村に現れ金銭や食料を強奪したり
あるときは立ち向かってきた勇者たちを全滅させたり
何年もの間で色々と悪事を働いた
世界中の誰もがきっと絶望しただろう
誰もが僕を恨んだだろう
まあ僕としては別に忌み嫌われるのは構わない...ただ...
浩志「...魔王って退屈だな」
そう!魔王最大の弱点!それは超ヒマ!!!
ヒマすぎてやることがない!!!
だってほとんどの村は支配しちゃったし
同じことしか言わない生贄の女の子とのお話も何年もしたし
向かってくる勇者弱いし!
...なるほどな
こりゃ誰もやりたがらなくて足りなくなるわ
でもまあ...
琴葉「ヒロシ様〜♡」
琴葉がロリ系美少女から合法ロリ体型にかなり近い体型で大人ぶってるような可愛い生命体になった!
ぎゅってしたい!!!
浩志「琴葉か...お色気ボイスは他の者がいないところでしろ」
琴葉「申し訳ありません」
浩志「さて...何か用があるのだろう?」
琴葉「警備状況の報告に参りました」
浩志「では報告せよ」
琴葉「まず第一階層はゴブリン兵の報告によれば異常なしです」
浩志「では二階層は」
琴葉「二階層はゾンビ兵とウィッチ兵によって警備は完璧です」
浩志「では三階層を...」
琴葉は仕事もできるしほぼ完璧だ
それに部下の中でも一番付き合いが長いため僕の考えてることもすぐに理解してくれる
なので彼女には指揮官長をしてもらっている
???「ヒロシ様!」
浩志「...ゲロルトか」
ゲロルド「例の地域の支配が終了いたしました」
彼はゲロルド
鬼族の生き残りだ
人間に殺されかけていたところを助けたところ部下になってくれた
彼は一番隊の隊長だ
あ、説明し忘れていたが僕の部下は1〜7までの隊に別れて支配行動をしている
浩志「ご苦労」
ゲロルド「はっ!」
???「ぎゃぁぁぁぁ!!!」
琴葉「今のは一体...」
ゲロルド「ここは私g」
ゴブリン兵長「ぐはっ...」
浩志「まさか...」
勇者「貴様が魔王 ヒロシか」
浩志「いかにも我が魔王 ヒロシだ」
これは...もしやものすごい勇者とかか!?
...久々に楽しめるかも
勇者「貴様が世界を支配して数年...俺の村は貧しく苦しい生活を余儀なくされた...誰もが死に怯えながら毎日を生きた...貴様のせいでな!!!」
浩志「だからどうした?対抗する手段を持たぬ人間が悪いのだ」
勇者「...絶対に許さない...母さんの敵...」
浩志「母親を殺されたのか...残念だったな」
勇者「...母さんの死を愚弄しようというのか?...貴様には死以上の恐怖と絶望を教えてやる...」
...あれ?なんかこの人勇者ってよりはただの復讐鬼じゃね?
うーん...あのゴブリン兵長をボコしたくらいだからくっそ強いのはわかるけど...
とりあえず殺るか
ゲロルド「待て!!!」
勇者「なんだ貴様!」
ゲロルド「我こそはヒロシ様の部下の中でも2番目の権力を持つゲロルドである!ヒロシ様と戦いたいのであれば我を倒してからにせよ!」
勇者「ならくたばれ」
ゲロルド「レア・スラッシュ!」
勇者「戦士の結束盾」
ゲロルド「今のが効かないとは...ならこれならどうだ!!」
勇者「次は何かな?」
ゲロルド「エボリューション・ナックル!!!」
勇者「くだらない...フォース・シールド」
ゲロルド「これもだと...」
ゲロルドに戦闘力の差をあそこまでつけるなんて...
超強い...
ゲロルド「な、なら次h」
勇者「飽きたから殺るか」
ゲロルド「!?」
勇者「こういうやつには...アマテラスの輝き」
ゲロルド「な、なんなんだ...身体が...焼け...」
バタッ!って音とともにゲロルドは負けた...
仕方ない...俺がやるか
勇者「次は貴様だ...」
浩志「なら行くぞ!電撃鳥の体当たり!!!」
勇者「女神の盾!!!」
浩志「ほう...今のを防ぐとは並の者よりも強いな...」
勇者「お返しだ...ゼウスの怒り!!!」
浩志「絶望の闇!!!」
勇者「そんなものでは防げはしない!!!絶対神の怒りの業火に燃やされろ!!!」
浩志「何ぃ!?」
嘘だろ...強い...滅茶苦茶強い...
でも逃げれない...本気を出すか
浩志「ならこういうのは知ってるか?」
勇者「ん?」
浩志「魔術構築式 Level 1 幻獣召喚!いでよ!黒き魔術師!」
勇者「召喚術...しかしくだらn」
浩志「さらに魔術構築式 Level 7 混沌への誘い!行け!黒き魔術師!混沌の闇へ落としてやれ!!!」
勇者「召喚した魔物に魔術を使わせるのか!?...だが」
浩志「まさか...」
勇者「リバース・マジック!!!」
浩志「...今何を」
勇者「お前の魔物の魔法の力を変換して俺のものにさせてもらった」
な...なんてやつだよ...つーかもうチートな気がしてきた...
こうなりゃヤケクソでやってみるか!!!
浩志「魔術構築式 Level 4 上位魔術師召喚!白き魔女...さらに魔術構築式 Level 2 魔力開放!白き魔女よ!銀の魔女へと姿を変えよ!そして龍族召喚術式 最高術!いでよ!白き神龍!さらに二重魔術構築式 Level 8 ホワイトバーニング!ホワイトレイズ!!!」
勇者「これは...」
次の瞬間目の前は真っ白になる
...はずだった
浩志「嘘...だろ」
勇者「すまないな!貴様の魔物ごと焼き払ってしまったよ...悪魔の炎でな」
浩志「くそっ...もう魔力が...」
勇者「ならトドメにするか」
琴葉「ヒロシ様!!!」
浩志「来るな!」
勇者「進化系魔法術 段階最大 究極魔法 アルティメット・ノヴァ・エクスプロージョン」
浩志「うわぁぁぁぁ!!!」
...
???「...ですか」
...あれ?この声って...
???「...夫ですか」
...起きるか
女神「大丈夫ですか?」
浩志「あ!女神さm...声を抑えなくては」
女神「お疲れ様でした」
浩志「...もしやこれって...僕また死んだんですかね?」
女神「はい」
浩志「そっか〜もう死んだのか〜」
まだあの世界に居たかったな〜
...まあとりあえず一休m
閻魔「では次の仕事だ」
浩志「休みもなしかよブラック閻魔!!!」
閻魔「大罪人に休みなどあると思うのか?」
浩志「だから俺無実!!!」
閻魔「貴様は次は村人として転生してもらう」
浩志「お!ついに人か!なら行ってみるかな!」
閻魔「貴様に選択権は」
浩志「せっかくやる気になったのにうるさいな...宿題やらなくて怒る母親かよ」
閻魔「ツベコベ言わずに行かんか!!!」
浩志「へーい...チッ」
閻魔「貴様戻ってきたら覚えていろ」
浩志「ヘイヘイ...」
女神「あはは...では転生させますね」
浩志「はーい!」
女神「転生の軌跡!」
浩志「行ってきまーす!」
女神「行ってらっしゃい」
女神様マジ天使!!!
あの萌だけでやる気回復するぅ!!!
よし!いっちょやるか!!!
...でも村人ってことは
赤ん坊からのスタートかよぉぉぉぉぉ!!!
僕が村人となってから15年経ったらしい...
やっとまともな身体へと成長した...
長えよ(泣)
しっかしこの村って随分と貧しいんだよな...
荒らされちってたのかな...
てかこの村見たことある気が...
村人A「おーい!みんな起きろ!死刑が始まるぞ!!」
ん?死刑?あ〜そういえばそんなこと言ってたな...
行きたくねぇ
母「こらジャック!寝てないで行くわよ!」
これは僕の今の母親
ちなみに僕の名前もジャックってなった...浩志が良かった
ジャック「はーい...」
母「今日はやっとあの忌々しき魔王軍幹部の死刑日なんだから!祭りよ!」
死刑で祭りか...物騒だな〜
その後移動してみたらすっごい人の数
...みんなその魔王軍を恨んでたんだな〜
村長「皆の者!よくぞ集まった!これより我らの村に与えられた死刑権を使用しこの者に罰を下す」
村人たち「うぉー!!!!」
...すげえうるさい
耳壊れるっつーの
村長「では勇者殿!連れてきてくだされ」
勇者「わかった」
!?
あの勇者って僕を殺した勇者じゃねえか!
ってことはまさか...
この世界って前と同じ世界!?!?!?!?
ってことはあの村の損害も僕がやったってことかよ!!!
嘘だろぉ!!!
...待てよ...ってことは!?
ま、まさかな...嘘だろ...そんなわけないよな...
勇者「これが皆を苦しめた魔王軍幹部の最後の一人!コトハだ!!!」
村人たち「うぉー!!!!!」
...そんな...
やめてくれ...やめてくれ...
村人B「早く殺っちまえよ!!!」
村人C「そうだそうだ!!!」
村人A「さっさと殺せ!!!」
村長「まあ待ちなさい...こんな者でも生きている者...最期の言葉くらいは言わせてやるのが人の情けではないのかね...まあ誰にも届かぬ最期の言葉だがな」
勇者「さあ...最期の言葉を言え」
琴葉「...」
やめろ...やめろって言ってるだろ...やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ
勇者「早く言え!!!」
ジャック「やめろぉ!!!!!!」
村人たち「うわぁぁぁぁぁ!!!!!」
琴葉「!?」
勇者「これは...」
ジャック「その人を離せ!!!」
勇者「なぜ村人のガキがそんなことをする!!!」
ジャック「俺の大切な人を守ろうとして何が悪い!!!」
琴葉「...嘘...まさか...」
勇者「面白い!なら貴様から殺してやるよ!!!」
ジャック「うおりゃぁぁぁぁぁ!!!!」
僕は勇者に立ち向かった
琴葉を守るために
...でもやっぱり敵わなかった...
勇者「どうした?もう終わりか?大したことないな」
ジャック「うう...」
勇者「ならトドメだ」
母「お待ち下さい!!!」
勇者「あ?」
母「どうか息子をお許し下さい!」
勇者「断ると言ったら?」
母「お願いします!!!どうか息子だけは!!!」
勇者「そうだな〜...なら」
やめろ...やめ
勇者「お前が代わりに死ね」
ズバッ!
母「きゃぁぁぁぁ!!!!」
ジャック「母...さん...」
母親は秒で斬り殺された...
勇者「さて次は...」
琴葉「...」
ジャック「待ちや...が...れ...」
琴葉「ヒロシ様...もう無理はしないで」
ジャック「!?」
勇者「こいつ...頭おかしくなったのか」
琴葉「ヒロシ様...私はあなたに出会えて...たくさん旅をして...たくさん愛し合って...とても幸せでした...こうして今も助けようとしてくれている...私はなんて幸せものなのでしょう...もう魔王軍の皆は実験動物にされ殺されてしまいましたが...皆最期まで抵抗し続けました...もう皆いません...ですが私達はあなたの心の中であなたを守り続けます...だから...頑張って生きて...そしてまた会えたら...また私を愛してください...」
ジャック「琴葉...琴...葉...琴...」
薄れ行く意識の中
琴葉の首が切り落とされたのを確認するのと同時に僕は意識を失った...
そしてそのとき琴葉に誓った
必ず敵は討つと...
To be continue
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名前 ジャック
性別 ♂
年齢 15歳
職業 村人
Level 1
日記
魔王生活が終わった。琴葉が殺された。母親も殺された。勇者を許さない。
必ず敵は討つ。
魔王編終了しましたね
いや〜琴葉が殺されるとは...
転生職に就くとこうやって前世で知ってる人とかいますよね
それは残酷ですね
...なんか作者の心が荒んでるみたいです(´・ω・`)