なんか異世界転生って思ってたものと違うな〜
朝起きて飯食って会社行って働いて飯食って家帰って風呂入って飯食ってクソして寝る
これが通常リーマン(独身)のなのである...
異世界転生してぇ(泣)
僕の名前は佐藤浩志...どこにでもいるリーマンのおっさんだ
今年で33...彼女はいない...
魔法使いも既になったのであと7年で賢者だ...彼女欲しい...
でも趣味も続けたい...
僕は普段からこんなことしか考えていない...
まあこうなるのも仕方がない
僕は普段からアニメを見るか趣味でやっている「Would Duel Kingdom」というオンラインゲームしかやっていない...
よく「異世界転生したら○○だった」とかで僕みたいのがゲームの主人公になるとかあるけど現実はそんなに甘くない...
いや...僕だって「Would Duel Kingdom の世界で最強の救世主になって女の子とイチャイチャハーレム」
とか考えたことはあった...でもそんなに都合のいいことは起きない...
そんなことを歩きながら脳内で勝手に独り言風に言っていると...
女性A「前!前!!!」
浩志「え?」
目の前にはトラックがあった...
あれ?これって...僕死ぬんじゃね?
何このベタな展開...
転生物のベタな展開じゃんこれ...
これは転生キタァァァァ!!!
さらば童貞人生!こんにちは異世界ハーレム生活!
ドンッ!!!
女性B「きゃぁぁぁぁ!!!」
男性A「だ、誰か救急車を!!!」
あれ...なんだろう...ものすごく痛い...苦しい...これが死ぬってやつなのか...
寒い...なんて寒さなんだよ...助けて...
警察A「16時29分!過失運転致死傷の容疑で現行犯!」
トラック運転手「ま、待ってくれよ!俺は悪くねえ!!!」
警察B「だいじょうb...」
あれ...何も聞こえなくなってきた...
...
???「....すか?」
ん?なんだ?
???「だい...すか?」
誰なんだ?...真っ暗だし...あ、僕が目を閉じてるだけか...
???「大丈夫ですか?」
目を開けるとそこには滅茶苦茶可愛らしい女の子が...僕好みっすわ
...でも少しおかしな格好をしている
浩志「は、はい...ところであなたは...」
女神「私はこの世界の女神です」
浩志「あ〜女神様か〜そっか〜...ん?今なんて?」
女神「私はこの世界の女神です」
浩志「...マジで?」
女神「本当ですよ」
浩志「こ、これは...転生パターンキタァァァァァァ!!!!!!」
女神「きゃぁぁぁぁぁ!!!!!!」
天使兵「何事ですか女神s...女神様!?!?!?!?!?」
浩志「え...あ...」
女神様は僕の大声で気絶してしまっていた...そりゃそうだ...
大声選手権(笑)で第2位の実力を持つ僕の声を0距離で聞いたらそりゃ気絶もする
天使兵「貴様!!!よくも女神様を!!!捕えろ!!!!」
浩志「ちょ、待ってくれ!!!!誤解だ!!!!!」
僕はあっさりと捕まってしまった
浩志「こんなはずでは...」
天使看守「出ろ...判決の時間だ」
僕はあの世での裁判を受けさせられた...
事情を説明しても誰も聞く耳を持ってくれない...
弁護人もいない...
閻魔大王怖い(泣)
閻魔「判決を言い下す...貴様は死刑だ!!!」
浩志「え!?死人に死刑とかあるの!?」
閻魔「あの世で死刑となった者はこの世にもあの世にも魂が存在しなくなるため二度と転生もされない...さあ!!!この者を死刑台に!!!」
浩志「嫌だぁぁぁぁ!!!助けてぇぇぇぇぇ!!!」
女神「ちょっと待ってください!!!」
閻魔「女神!無事なのか!?」
女神「は、はい...はぁ...はぁ...その人は...別に何かを...したわけでは...ありません...はぁ...」
浩志「女神様ぁ(泣)」
女神「そこで...提案なんですが...」
閻魔「なんだ?」
女神「彼を異世界転生職に就かせるのはどうでしょうか?」
閻魔「なるほど!その手があったな!!!」
浩志「異世界転生職?」
女神「異世界転生職というのは異世界において足りていない存在になったもらう役職です」
浩志「お〜!!!待ってました!異世界転生!!!」
閻魔「ワシも異論はない...さすが女神ちゃ...じゃなかった女神だ」
浩志「おい今このおっさん女神ちゃんって言いかけたぞ」
閻魔「死刑のほうがお望みか?(怒)」
浩志「異世界転生職頑張らせて頂きます!!!!!!」
閻魔「それで良い」
こうして僕は異世界転生職に就いた
まあ始まり方こそ最悪だったが女神様くっそかわいいしやる気出ますわ!!!
女神様マジ天使!!!
...あ、天使より上の人だあの人
閻魔「では早速貴様には異世界に転生してもらう」
浩志「待ってました!」
閻魔「貴様には魔王になってもらう」
浩志「はいはい魔王...え?今なんて?」
閻魔「貴様には魔王として異世界に君臨してもらう」
浩志「ええええええええええええ!?!?!?!?!?!?」
閻魔「いちいち声がでかいぞ貴様」
浩志「いや誰でもそんなこと言われたらこうなるでしょうよ!!!普通「貴様には勇者となってもらい悪の大魔王を討ち取ってもらう」とか言われて向こうでパーティーメンバーと楽しく生きさせるでしょうが!!!」
閻魔「だから貴様にはその「討ち取られる」役となってもらうのだ」
浩志「うそーん」
...こうして僕はなぜか魔王となることになってしまった...
閻魔「さて...魔王としての名が必要だろう...貴様には...」
浩志「ゴクリ...」
閻魔「魔王 ディアサフィア」
...え?
...
浩志「だ...だ...」
閻魔「ん?」
浩志「ダセえぇぇぇぇぇぇ!!!」
閻魔「何だと!?」
浩志「もう少しマシな名前あるだろ!!!なんだよディアサフィアって!!!ただでさえ嫌なのにもっと嫌になるわ!!!」
閻魔「貴様...ワシのつけた名に文句があるというのか...(怒)」
浩志「文句しかねえよこのドアホ!!!」
閻魔「よし殺すか」
浩志「待ったタイム謝るからそれはやめて...でももう少し別のがいいな...」
閻魔「なら貴様が考えろ」
浩志「うーん...そのまま浩志がいいかな」
閻魔「...その方がダサい気がするのだが...」
浩志「僕にかっこいいとかいうのは似合わないしこっちのほうが落ち着くしな...」
閻魔「そ、そうか...まあわかった」
女神「では早速...転生の奇跡!」
浩志「おお...それっぽい!」
女神「それでは頑張ってきてくださいね」
浩志「はーい!」
ついに始まるぞ〜!
...まあ魔王だけどね...
お...なんか出口みたいのが...
...うん
たしかに魔王として転生するとは聞いてたよ...けどさ...
浩志「荒れすぎじゃありません!?!?!?!?」
なんということでしょう
花どころか雑草すら残っていない焼け野原
地面には亀裂が入り生き物は死に絶えている
まさに地獄絵図と言えるでしょう
...まじかよ(泣)
浩志「...さて...これからどうするか...」
いざ魔王になってみてもやることが思いつかない...
里を荒らす?力の限り暴れる?
なんか嫌だな...でも魔王ってそうやって暴れるものだよな...どうしよう
そもそもこの体って何ができるんだろう...火とか出せるのかな
暇だしやってみるか
...ぶわーとか言ったら出るかな
浩志「ぶわー!!!」
...穴があったら入りたい(泣)
...穴掘るか
とりあえず穴掘ったんでさっきのはなしってことで...って誰に言ってんだ僕は
...そういえば今僕の声すごい野太くなってるんだよな...まさにTHE・魔王だよな...
うーんそれなのに「僕」はダサいよな...
「拙者」...「俺」...「ミー」...
うーん...「我」が一番安定しているな
???「何者だ貴様は!」
浩志「え!?あ...ど、どうも...」
これは...見た目的に冒険者とかそういう感じか?
冒険者「貴様は何者だと聞いている!答えろ!」
浩志「あ、魔王やってます...」
冒険者「なんだと!?...って貴様のようなふざけた態度の魔王がいてたまるか!!!」
浩志「あ...そっか...僕今魔王じゃん...えーと...ごほん!」
冒険者「なんのつもりだ貴様!!!」
浩志「先程の発言はすべて忘れるが良い」
冒険者「な、何だ貴様!いきなり調子を変えやがって!!!」
浩志「我は魔王 浩志...この世界を...この世界を...うーん...」
冒険者「何なんだ貴様は!!!調子が狂う!!!」
浩志「だって仕方ないだろ!!!!僕だって来たばかりだから何していいか全くわかんないんだよ!!!!!!!!」
冒険者「うわぁぁぁぁ!!!」
浩志「あ...」
冒険者「つ、強すぎる...なんて強さだ...」
浩志「ええ!?!?!?僕叫んだだけだよ!?!?!?」
冒険者「うわぁぁぁぁぁ!!!やめてくれぇぇぇぇぇ!!!」
浩志「あ...ごめ」
冒険者「ぐはっ...」
浩志「え...ちょ...し、死んだぁぁぁ!?!?!?」
拝啓お母様...僕はついに人を殺めてしまいました...叫んで人を殺めてしまいました...
僕はどうすれば良いでしょうか...
もう帰りてぇ(泣)
???「す、すごい...」
浩志「ん?誰かいるのか?」
???「!?」
浩志「ごほん...隠れてないで出てくるんだ」
???「は、はい!」
そうして出てきたのはエルフの少女だった
彼女は傷だらけだった
浩志「その傷は...」
エルフ「そこの人にやられてしまいました...」
傷はかなり酷く見るに堪えない状態だ
どうにかできないだろうか...
せめて魔法みたいなものが使えたらな...
...一か八かだ
浩志「エルフよ」
エルフ「は、はい...」
浩志「...魔法の使い方はわかるか?」
エルフ「え?魔法の使い方ですか?」
浩志「今まで魔法を使ったことがなかったものでな...教えてくれないか?」
エルフ「魔法は...心の中で強くイメージすれば...うっ!!!」
浩志「大丈夫か!?」
まずい!このままじゃこの娘は死んでしまう!
イメージするんだよな!!!よし!!!
...!?
なんだろう...なんか文字が...
「ヒール」...これを唱えればいいのか!
浩志「ヒール!!!」
なんだろう...優しい光が...
ってこの娘の傷が!!!
エルフ「き、傷が...治っていく...すごい...」
魔法すげえ!!!
エルフ「ありがとうございます!!!」
浩志「気にすることはない」
少し疲れが...なるほど...MP消費ってことか
でもこれくらいなら大したことはないな
浩志「では我は行く」
エルフ「ま、待ってください!」
浩志「なんだ?」
エルフ「私を部下にしていただけないでしょうか!」
なぬぅ!?
え?まじで!?
ここで友達できる展開きたか!?
てかこの娘よく見たら...
可愛すぎんだろ!!!
ヤバ!女神様くらい好みだわ!!!
...あ、今浮気早って思ったそこの君
男のロマンはこうでなきゃね(ドヤッ)
浩志「...良いのか?」
エルフ「差し支えないのであれば」
浩志「...良かろう...付いて来るが良い」
エルフ「はい!」
エルフちゃんゲット!!!!
こんな可愛い子がパーティーメンバーとか最高かよ!
ごめん母ちゃん!まだ帰れねぇ!!!
浩志「そういえば...名はなんという?」
エルフ「...名前はありません」
浩志「...嫌でなければ我がお前に名を与えよう」
エルフ「よ、よろしいのですか!?」
浩志「名がないと呼びにくいからな...そうだな...」
うーん...なんて名をつけよう...
日本人みたいな名前はなんか違うし...
可愛らしい名前...うーん...
あ、でも考えてみると俺も日本人のときの名前じゃん!
なら...娘ができたときにつけたい!ってずっと前から決めていた...
浩志「よし...お前は今日から「琴葉」だ」
琴葉「コトハ...ありがとうございます!...えっと」
浩志「浩志だ...魔王 浩志だ」
琴葉「魔王 ヒロシ様...」
こうしてなんやかんやで魔王の部下(超かわいい)を手に入れ僕の魔王生活が始まる!
To be continue
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名前 佐藤 浩志
性別 ♂
年齢 33歳
職業 魔王
Level 80
日記
ひょんなことで死んで異世界転生職に就いた。魔王になった。帰りてぇ...って思ってたら可愛い部下できた!琴葉って名前もつけてあげた!魔王生活楽しみ!
今回は異世界転生に興味が出たので思いつきでネタ書いていきましたw
異世界転生物とか書いたことがないのでわからないことだらけですが頑張っていこうと思います!
...俺も彼女欲しいです(泣)