(51) 絶望と希望と・4 ─── by カミーユ・クリストフ・アイヴァン
やや短めです。
そして今、私は右軍将軍アルティオスに捕らわれてた。
でも何もかも、もうどうでもいいと思ったあの日の私はもういない。
友という存在を知ってしまったから。決して裏切らない。信じられる。
「ウ・・ッ、ウッ、ウッゥゥ、ウワッ・・・クッ、ウワッ!!」
無限の責めが続く。拘束され、淫靡な責めは繰り返される。・・・悔しいが声を抑えることが出来ない、が。
「憎め、そして絶望が糧なのだから。」
新たに私だけではない性奴隷の調教のために、獣人や低位の魔族が連れられてくる。・・・主に淫魔達相手の奴隷だ。
雄も雌も男も女も連れ込まれてくる。
皆、怯えそして私の魔眼を見て、憎みながら、そして狂い堕ちていく。
私の魔眼は奴隷調教に手っ取り早く堕ちる為に利用されていた。
特に頑固な奴隷には絶大な効果がある。
しかし・・・
「くそっ、クソッ!何て頑固なんだ!何故だっ・・・堕ちてないではないか!?」
拷問されても、もう以前の自分ではない。心まで、もう奪われない。でも奴に心の内は見せない。もう奴隷調教に使われないようにしないといけない。
「・・お前は本当におめでたい、バカな奴だ。何故抵抗する。お前に友!?笑わせるなっ。お前の魔眼は忌み嫌われ、その華美な美貌と肢体は魔を呼ぶ。淫靡で陰湿な吸血鬼のお前に友など出来ると思ったのか?お前は一生、いや永遠にここ無限地獄の囚われ人なのだからな。・・・なんだっその目はっっ!!」しなる鞭が私を何度も撃つ。
無限地獄 ──── そうだ、
自死さえ許されぬ。
しかし、ある意味魔眼をコントロール出来るようになってきたのか、魔眼の効力を発揮を抑えられるようになり、新たな奴隷調教に私の魔眼は使えなくなってきたらしい。
でも、そんなささやかな抵抗に過ぎないことはわかっていた。でも、どうにかしなくては。
しかしどうしたらこの無限の檻から抜けるのだろうか。
絶え間なく続いていた責めが一旦止められた。
束の間の休息。気を失ったからだ。
私は意識を失って時間の感覚も失われていた。意識を失うほど撃たれ、休息を与えられると、すぐに再生され始めるこの身体。魔眼は私が覚醒していなければ、効果はない。ぼんやりと気を弛ませていると、まだ無防備に魔眼を晒してしまうこともあった。
ぼんやりと瞳を開けた瞬間いつもと違う魔力を感じる。朧気で懐かしいような、それでいて・・・知っている。
「・・・・カミーユ・・・ッ」
聞いたことのある、あの少し幼い、甲高い声。
・・・何故、聞こえる。幻か・・・?
「うっうっ、カミーユ。・・・ご免なさい。」肩を震わせて怯えているのがよくわかった。こんなところにつれてこられてさぞ怯えていることだろう。
しかし、何故、私の名前を呼ぶのか。
後手に拘束されうつ伏せで寝転がっていた私は目の前の人物を見て驚愕し、目を瞬かせて焦点を合わせた。
え・・っ?な、何故、ここにいる!?
しかし、魔薬に犯されていた私の脳や眼には幻しか見えないのか?
いや、幻ではない、まさか・・・
「・・・リシェーナ・・・何故、君がここにいる!?」
私の瞳は魔眼に囚われた。




