君の事
この世界には悲しいことが多くある。いつもそう。僕たちはその時々に悲しみ、苦しみ、悩むんだ。
まるで条件反射みたいに、悲しいと思えし時に悲しみ、苦しいと思えし時に苦しむ。
感情は振り回されっぱなしだ。
でもさ、でもだよ?それをさ、よく、よく見てごらん?見つめてごらん?
目を懲らして、虫メガネを持ってさ。
その時何が見える?ねぇ、その、君が今悲しんでいる物事は本当に悲しいのかい?
ほら、もっとよく見てごらんよ。その中に、一筋の光が見えるだろう?
その中に光り輝くものがあるだろう?
僕が思うに、この世界には意味がないものはないと思うんだ。
悲しみがさ、ただ単に君を悲しますだけのものとは、どうしても思えないんだよ。
ほら、冬っていうのはさ、その中に春の訪れを内包していると思うんだ。
冬の中にはさ、春に咲くだろう花達の蕾があり、春が来るのを待っている動物達がいるだろう?
それと同じように、悲しみには、悲しみの中にはより良くなろうとする肯定的なる光があるんだよ。
だからさ、悲しいと思う事があったときにはさ、
目を懲らしてごらんよ。
その中から肯定的な意味を見出だしてごらんよ?
必ずあるはずだからさ。
その光を頼りにして、大切にしていくような君であってほしいな
それにさ、一度も不幸なく一生を終えた人と、不幸もあるけど、それを乗り越えて来た人とでは、どちらが輝いて見える?
一体どれだけの教訓を得たかが大事ではないのかな?
悲しみとは心を磨く役割を果たしているのではないのかな。
人は悲しみというフィルターを通して成長していくんではないかな。
必要以上に泣かないで。
その中にある真実を掴んで下さい。