陸上部合同練習会で
今週末は、釧路市で陸上の合同練習がある。
僕も当然ながら行く。
顧問の曽我先生からは、マネージャーをやってくれと言われたが。何をすればいいのか・・青野から、救護のほうををまかされた。
合同練習当日、少し肌寒いくらいだった。僕はベンチコートを着て、テントで待機。青野は忙しく動いている。計時したり、戻ってきた選手にコートをかけたり、脚をさすったり、他の有力選手の走りを録画したりと、手馴れているかんじだ。青野に聞くと、兄が陸上をやっていたとかで、さんざん自首練習につきあわされた結果だとか。
5人兄妹という青野がうらやましい。自分がピアノ以外、何も知らないだと自己嫌悪。音楽は僕は詳しいけど、管楽器や弦楽器の事はよくわからない。
音大では副科でもうひとつ楽器を習わないといけない。そこまで考えてる自分は 音大をまだ完全に諦めきれないでいるのだと確認。
自分の課題は、まず、本番での緊張しすぎるのを克服することなのど・・・そこまで考えてる時、曽我先生(曽我監督)に怒鳴られた。
「ヤマ、ピリっとすれ。なに、ぼーっとしてる。救護の仕事がないときは、テント内の整理整頓、戻ってきた選手にドリンク渡して。わからないなら、青野の手助しろ」
僕は、慌てて仕事をこなし、グランドの青野のとこへダッシュした。
夜、宿舎に帰り夕食時、向かいに座った2年の100mの林先輩に聞いてた。
「あの、突然の質問ですみません。100走でスタートする時、緊張しませんか?」僕の質問に、林先輩は、しばらく唖然とした後「ばかじゃないか。緊張しないでどうする。」その答えた僕は再度、「緊張すると体が硬くなりませんか?」と自分の問題を重ねて聞いてみた。
「そう、硬くなりすぎると失敗する。でも、俺は緊張して、ワクワクしながらスタートを待つんだ・・ところで、ヤマは、競技で緊張して失敗した経験がトラウマになって、ジョギングだけなのか?お前なら、鍛錬しだいでそういう問題は克服できるぞ。やるなら翔距離かな。顧問には、俺が言っておく。」
先輩がそういうと、ドリンクを飲んだ。途端「これ何入ってる?」林先輩は、身もだえしながら言った。あ、それ僕が作っておいたのだ。
そういえば、昨日、僕がドリンクを作ってるのを、祖母が見てた。
祖母はノニジュースをよく飲む・・・・まさか・・
僕の作ったドリンクは、夜に罰ゲーム使われた。別の意味で好評だった。




