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陸上部に入部?

小説本文 連休も終わり。学校は部活動の勧誘が盛んだ。

摩周東が丘高校。一学年二クラス弱の人数じゃ、部員の争奪戦にもなるか。

僕は、友達の青野と脇坂の3人で、ジョギング同好会を作ることにした。

実質は、部活動に時間の気が向いた時、気が向く分だけ走る と、いたってユルイ会にしょうと話し合った(半分、帰宅部のようなもの)

青野は、いつもチョコマカ走ってるし、脇坂は、中学の時は陸上部で長距離の選手だったそうだ。僕は、体力作りのためによく走ってた。

周りも納得してくれるだろう。

同好会の届出を担任の広野先生に出したけど、渋い顔だった。

その代わり、陸上部の曽我先生が、満面の笑みで脇坂のところに来た。

”全身体育会系”のオーラを出しながら、

「脇坂、先生は君がはいってくれるのを待ってた」

違う、僕らはジョギングであって、本格的な陸上をする気はない。

そこちゃんと誤解をといてくれ。と二人で脇坂を見たが、当の本人は、ボソボソと「先生、僕、マラソンはしないっていうか、タイムとかも気にならないし、フォームもどうでもいいというか・・」頼む、もっとしっかり断ってくれと願う僕と青野。

「大丈夫だ、脇坂のペースにあわせる。ジョギング同好会は陸上部の中のグループ、ということで、俺が許可をだしてもらった。二人には、たまに、計測とか記録とか手伝ってくれると俺は嬉しいが。長距離選手を目指すならいつでも言ってくれ」

曽我先生は、自分の言いたいことだけいうと、グランド走っていった。


昨日から、いろいろいろとありすぎ。

青野と脇坂は、そのまま陸上部をのぞきにいくそうだが、

僕は今日は帰ることにした。

やっぱり、ピアノ室の女の子の事が気にかかる。小さい体、細い手足、ところどころに痣、目だけぎょろぎょろしてる。あれが生前の姿なら、あの子は虐待されてた子かもしれない

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