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僕の事情 3

僕は見た。ミニコンサートで「愛の挨拶」という曲を僕が伴奏中、メロディのバイオリンの女の子の演奏が、突然、止まってしまった。どうもE線が切れたらしい。その子は袖に引っ込み、他の出演者から、楽器を貸してもらうえないかどうか交渉しにいった。

雑然としたステージの僕の耳に、チェロの音が聞こえてきた。急作りのステージの死角で、写真でしか知らない俊一叔父さんが演奏してた。


父は引きつった顔で、言った。

「俊一にいさんは、もう10年も前に亡くなってるんだ。」

僕はあっけにとられた。

「でも、おばあさまは、叔父さんは海外を演奏旅行してるって・・」

そう何回も聞いた。いつ帰ってきてもいいようにと、おばあさま自ら、叔父の部屋の掃除をしてたし。


父が言うには、紀子おばあさまは、息子の俊一を亡くした事で、精神的に病んでるらしい。

”俊一、今はどの国にるのかしら”言ったり、”俊一が死んでしまっても、部屋はかたずけない”と言ったり、その日によって、違うのだそうだ。

僕が俊一叔父さんを見たと時は、おばあさまは、俊一は死んでしまった と思ってる日だったので、僕の言葉で混乱してパニックになったとか

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