陸上部、選手とマネージャー
部活に出たのは、久々の気がする。昨日は、休んでしまったし・・
今年は管内の記録会は、2年生は修学旅行と重なり、不参加。
結局、1年の6人とマネージャーの千葉さんと曽我先生。
(頼りになる林先輩は、各種学校への進学の準備にとりかかってる)
千葉マネージャーに、初参加となった記録会の様子を聞いてみた。
男子4人のリレーは、上手くなったと曽我先生がほめてたそうだが、
記録を見せてもらうと、やはり 1年生だからしょうがない って記録だ。
新しく入った女子は、二人とも長距離希望らしく、川村さんという1年は
800m、もう一人の神崎さんは、3000m。神崎さんは、途中でリタイア
したそうだ。ペース配分がよくわからなかったのかも。
短距離の男子は、山崎はあてにできないから、顧問頼みかな。
これからの練習の方向を考えながら、記録を見てると、
千葉マネから、唐突に質問された。
「あの、上野先輩って、最初からマネージャーで陸上部に入ったのですか?」
あれ?違うよな。そう、僕らは違う。
最初は、脇坂と青野と僕の3人で、ジョギング同好会を作ろうとしてた。
それを、曽我先生が聞きつけて、じゃあ、陸上部でジョギングをして、
ヒマな時にマネージャーしてくれるとうれしいと・・・・
僕と青野は、陸上部マネージャーで定着したし、今はそれで大満足だけど、
最初は、手伝う程度って事だった。
千葉マネにザっとそのことを、ザっと説明した。
最初から、マネージャーで入った千葉さんに、そんな質問をされるとは。
「上野先輩は、選手になろうと思った事、ないですか?」
うmm直球だな。千葉マネ。僕はちょうど、受験の頃、体をこ
わしててね。体力もなかったんだ。
高校に入ってからも、やっとジョギング再開したくらいでさ。
それが、どうかしたの?」
新しく入った1年女子二人から何か言われたかな?
「川村さんと神崎さんから、マネージャー役はみんなでやるから、
選手として、やらないかって言われて・・・」
「選手として競技に出たいなら、それはかまわないよ。でも女子マネがいなく
なるから、例えば女子の誰かが筋痙攣とか起きたら、俺がやさしく揉んであげる
ことになる。」
青野部長が話をついでくれた。
千葉マネは、キッパリと ”それはイヤです” と部長を睨んだ。
「だから、マネージャーといっても、コーチ兼トレーナーって感じで、
選手の体調管理に気を配らないといけない。それに、1年の女子は、長距離志望
だろ?それじゃ、ペース配分とかで最初は面倒みないと。
脇坂に頼ってもいいけど、男子だからな。休みがちだけど、武田さんに教わるといい。」
千葉マネ、どうするかな。筋痙攣でマッサージなんて場面は、例えばの話だし。
千葉マネの話は、実は1年女子の間の問題が元になっていた。
青野が聞こえてきた噂話を、僕に教えてくれた。
2年のいない陸上記録会。千葉マネージャーは一人で、頑張ってたそうだ。
当然、他の男子4名の面倒も見ることになり、その事が、
”チヤホヤされていい気になってる”というふうに、1年女子には見えたそうだ。
それに、1年男子のうち、誰かが千葉さんの彼氏らしい とも噂されてる。
マネージャーとして仕事したのに、そう見られたのなら、じゃあ、選手なら
文句もいわれないだろう と考えたのかな。
これは、ちょっとまずい状況かも。僕は、武田さんに相談することにしたが、
当の武田さんは、休みがちでなかなかあえず、数日、たってしまった。
武田さんは、家の手伝いと通学時間が長いのとで、部活は休みがちだ。
選手としては、低迷してるっていっちゃ、失礼かな。
でも。彼女自身は、マイペースな性格なので、勝敗はきにせず、ひたすら
地道に走ってる。
その武田さんに千葉マネが相談し、結果、武田さんが、マネージャーの
仕事を手伝ってくれることになった。主に男子担当だろう。
僕らが引退する来年までに、4人のうち一人にマネージャーの仕事を教えるか。。
新たに1年の男子マネージャーを募集したほうが早いかもしれない。
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八重子先生のレッスンに出かけ、西師匠のレッスンを報告した。
八重子先生は、レッスンを始める前、発表会の事を話し出した。
僕は、もう高校生なんで関係ないだろうと、思ってたら、しっかり参加する事になっていた。
「裕一君、時々、硬くなることがあるから、肩慣らしのつもりでね。
大丈夫よ。生徒が少人数の先生が、合同で発表会するだけだし。
今年がその1回目。11月の第3日曜日。
クリスマス前の”先生からのプレゼント”よ。
曲は、短くていいわ。ショパンのエオリアンハープ+短い曲 でどう?」
どう、もなにも、もう決まってるんでしょう・・
前ほどの緊張はないだろうと思う。きっと子供に交じっての発表会だろうし・・
レッスンでは、もう一度、前と同じ平均律の曲を。西師匠には見てもらわなかったけど、
次に進もうということで、今日は、その仕上げをすることにした。
バッハの曲は、小節単位での p pp f ff で、あまり大げさな、
曲のふくらみはつけない。やはり、そこが、ベートーヴェンとは違う所かも。
6番の前奏曲は、この間、ネットの動画で聞く機会があった。
たまたま見つけた動画で、動画の演奏者は、先生にこの曲をやっとOKもらって、
記念に動画にしたそうな。
その演奏は、残念ながら緊張してたのだろうか、曲の流れがよくわからいままだった。
演奏は間違えはなかったけれどね。
左手のあとの右手のこの音につながるように とか、パッセージのこの音を出すとか、
そういう細かい注意が必要なのだ。
そして、それが全体として、曲としてまとまってなければいけない。
その演奏者の曲には、それが足りなかった。
僕のベートーヴェンも、そこが”なっていません”と西師匠に注意されたのだ。
次は ベートーヴェンのソナタ11番を、とおして弾いた。
曲の流れをだすように、心がけたが・・・八重子先生は、”まあ、71点”・・と
せめて、85点はとりたいけど。
ショパンのエチュードは、実はまだ基礎練習段階なので、ゆっくり弾いた。
八重子先生は、1曲だけじゃ足りないでしょとばかり、10-9を課題で出された。
左手の練習もしなさいってことかな
家に帰って、また練習。
ラベンダーをみて、またキツネ君の事を思い出し、練習の最後は、バッハで締めくくった。




