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僕の事情 2

課題曲はない。練習の必要もない。

そんな日常は、今の高校に入ってからの僕の初めての経験。

お茶を飲みながら、ボヤっと外の雪を見ていた。

(夏目先輩や、同じ酪農家の青野も家の手伝いでで働いてるのかな)

そんな事を考えると、何もしていない僕は、ちょっと肩身が狭いような・・


電話がなった。祖母が出て話をしてるが、声が少しずつ大きくなってきてる。温厚な祖母がどうしたのか声が喧嘩腰になってる


「・・それは、あまりにも勝手じゃ・・追い出したのは、上野さん・・」

僕の事で祖父が何か言ってきたんだ・ありえないはずだけど。


中3のあのミニ発表会が終わった後のドタバタのあとで、

”紀子がまた寝込んだのも、お前のせいだ。やっと落ち着いたのに。もう紀子に顔を見せるな。わしにもな!”その、激昂した祖父の言葉に、僕は、呆然とした。何が起こったのかよくわからなかった。ちょうど家に戻っていた父が、祖父に何にも言わず、祖父の言葉にたちすくむ僕を、

自分の書斎兼音楽室に連れて行った。

「ごめんな。私の血をついだばかりに、余計な力もついだみたいだ」




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