第弐歩・大災害+33Days 其の壱
<ミスハ問題>に関しまして、どないして解消するかを、大体考えました。
今しばらく後、恐らく+33Days 其の参か肆において、強引な辻褄合わせの方法で解決する予定です。
色々と訂正致しました。(2014.08.18)
更に加筆修正致しました。(2015.02.18)
レオ丸はミスハの言葉に首を傾げる。
出し抜けに、何を言うとるんや彼女は?
十日も雲隠れって?
十日も……って。……十日!?
「……ホンマに、“マヨヒガ”やったんか……」
「聞いておいでですか、法師!!」
元は城砦の壁面の一部だったと思われる形の整った石塊の一つに腰を下ろすと、レオ丸は苛立ったようなミスハの声へ、精一杯に暢気を装い返事した。
「だいじょーぶ、聞いてるよん♪」
「其れで、何処で何をされておられたんですか!」
「え~~~っとね、簡潔に言うとね」
「はい」
「とある爺の迷宮図書館、に拉致られてました」
「はぁ!? 巫山戯るのもいい加減にして下さいませんか?」
ミスハの声色が、硬く尖る。
その鋭鋒を避けるように、レオ丸はのらりと尋ね返した。
「それよりもミスハさん、こちらからもちょいと訊きたいんやけど」
「何でしょうか!?」
「ワシ、ホンマに十日も不在やったん?」
「……そうですよ」
ミスハの説明によると、十日前の夜の事、所用がありレオ丸に念話をしようとフレンドリストを開いたら、レオ丸の名前がブラックアウトしていたというのだ。
意味が判らず、その夜は一旦連絡をするのを諦め、翌朝に改めてフレンドリストを開いたが、やはり名前はブラックアウトしたまま。
もしかして何がしかの理由により、自分はレオ丸のフレンドリストから削除されたのかと思ったが、特に理由が思い当たらず念のために、ミスハは他の者達に問い合わせてみた。
ナカルナード、ゼルデュス、カズ彦、イントロン、檸檬亭邪Q。
<赤封火狐の砦>駐留の先遣隊メンバー、<ハウリング>の幹部連、ウメシンダンジョン・トライアル運営本部の面々。
いずれのフレンドリストでも、レオ丸の名前は白く表示されていないという。
レオ丸との連絡手段が途絶してから、二日後。
ある会合の席上において、ゼルデュスが一つの解を提示した。
レオ丸は、誤って何処かの<妖精の輪>に踏み込んでしまい、ヤマト以外の海外サーバに飛ばされてしまったのでは、と。
確かにありうる事だと、その会合の参加者全員が納得し、レオ丸の件は一応解決事項とされた。
その説明を別の会合にて聞かされたナカルナードは、大声でレオ丸を一頻り罵倒したが、それは余談である。
そして誰もが、それぞれの形で納得し掛けた、その矢先。
突然、レオ丸の名前がフレンドリストに復活したのだ。
いち早くそれに気づいたミスハが、取るも取り敢えず連絡をしてきたとの事。
流石は情報収集に関して、抜かりのないミスハである。
「なるほどなるほど、そういう事か。色々心配かけて、御免やで」
レオ丸は他人事のように、ミスハの説明に相槌を打った。
「いいえ、別に。……それで、今はどちらに居られるんですか?」
「うん、……今はなぁ……」
そう言いかけたが、レオ丸は改めて現状を認識する。
「今は此れ以上、長話するには向かへん所やさかい、もうちょい安全な場所に落ち着いたら、後でこっちから連絡するわ」
「本当でしょうね? 後っていつですか?」
「そやねぇ、日暮れの頃には」
「もう嘘はつかないで下さいよ」
「ワシは嘘なんかつかへんって」
「其れが、嘘でしょうが」
少し柔らかくなってきたミスハの声に、レオ丸は空々しい笑声を重ねた。
「ほな、後で」
「はい、後でまた」
「……<Plant hwyaden>の皆さんに宜しく」
何かを言いかけていたミスハを無視して、レオ丸は一方的に念話を切った。
爽やかな夏の初めの青空に立ち昇る、一筋の五色の煙。
太陽は未だ中天に至っておらず、この時期ならば無風でも暑さを感じる事もない。
ふと周りを見渡せば、幾つもの山紫陽花が誇らしげに花を咲かせていた。
「もう、六月か。……こっちに来てから、ひと月も経ってしもうたんやなぁ。
空を仰ぎ見たり、花を愛でたりする余裕もない、実に殺伐とした日々やったねぇ」
レオ丸が今居る処は、視界を遮る物のない小高い山の頂上。
見下ろせば、猫人族の大地人が多く住むヒコネの町があり、南に目を凝らせばトヨサトやハチマン、北はマイバラといった大地人の町にも近い。
山全体で一つのゾーンをなすジブショー廃砦は、無人の土地ではあるがヤマトサーバが管轄する全ゾーンの中において、数少ない安全地帯として設定された場所であった。
理由は、二年前に遡る。
歴史好きな女性ユーザー達の中で更に熱烈な一部の有志達が、<F.O.E>に嘆願書を突きつけたのだ。
曰く、治部少輔様の御住まいに、低レベルとはいえモンスターがのさばるのは許しがたい、と。
嘆願書という名の、誠に強烈な恋文を送られた<F.O.E>は対応に苦慮したが、営業サイドからの進言により受諾の方針を表明した。
理由は、只でさえ女性ユーザーが少ないのに、要らぬ反感を買い敵に回しては元も子もない、である。
それに新たに小さな安全地帯を設定したとて、<エルダー・テイル>には何の支障も無いではないか、既存のイベント発生ゾーンを除外すれば全く問題はない、と。
どうせならば、これを気にアンケートを取りその結果を反映させようではないか、とも。
全ユーザーにメールが一斉送信され、その返答を得た<F.O.E>は大混乱に陥り、多くのアルバイトを抱え込む羽目になったのは、都市伝説級の笑い種であったが。
こうして十一番目の拡張パック導入時に、ジブショー廃砦を含め幾つかの“聖地”がヤマトのあちらこちらに誕生した。
主なものを挙げれば、イーグル宮の社、キサキレイク、不落のウェダ小城など。
候補に挙がりながら除外されたのは、イベント発生地やクエストに関わるゾーン、既に大地人の居住地として設定されていた町などであった。
主なものを挙げれば、タイハク雲城、霊峰フジ、トヨサト、遺跡島ジャクサァなど。
夜ともなれば無数の狐火が山を蒼く染め上げるジブショー廃砦は、一部の者には涙を誘う哀惜の巡礼地であり、別の者達にとってはロマンチックなデートスポット、あるいは絶好のナンパ発展場としても有名な、安全地帯である。
「ミスハさん、嘘ついて御免やで」
よっこいしょと石塊から腰を上げ、足元に落としていた『報いの書』を拾い上げた。
無理に封じ込めた強大な魔法を開放したせいか、<万書の桃源郷>で手にした時とは違い、革の表紙には無数の亀裂が走るなど、酷く損傷している。
ボロッ、という聞こえぬ音を聞いたレオ丸の手の中で、『報いの書』は細かい破片と化すや、空気に混じり消えていった。
レオ丸は鼻を鳴らし、手に残る残滓を叩くように払いながら、<妖精の輪>の傍で倒れたままのジェレド=ガンへと歩み寄る。
<ミラルレイクの賢者>と呼ばれていた大地人の老人の上から、トランクケースほどもある本を除けて傍に置くと、レオ丸は両の掌で輪を作った。
「天蓬天蓬急急如律令 勅勅勅! カフカSちゃん、出てらっしゃい!」
両の掌が形作る、召喚用簡易魔法円が白く光り渦を描く。
その中心から、黒く大きな影が勢いよく飛び出した。
<誘歌妖鳥>のカフカSが、大きな翼を羽ばたかせて天高く舞い上がる。
雲一つない蒼穹に映える、黒き雄姿を見送り微笑むレオ丸。
「自分の生まれ故郷の空や、存分に楽しんどき」
「ほぉ、面白き眷属じゃの?」
「生きてま……目ぇ覚めましたか、大賢者はん」
「漸く娑婆の空気を吸えたというに、危うく息の根を止められる処であったわ」
透き通るような陽光の下でさえも濁ったままのジェレド=ガンの瞳を見て、レオ丸は煙管の煙が少しだけ苦く感じる。
「息の根……止めたった方が、世のためやったかもなぁ?」
「何か言うたか、善意の仮面を被る者よ?」
「いや別に。……此処は安全地帯ですよってに、ちょいとゆっくりしまひょか?」
歩を進め、先ほどの石塊に再び腰掛けて、煙管を楽しもうとするレオ丸。
己の血肉であると述べた『年輪の書』を抱えたジェレド=ガンは、向かい合う位置の切り株に座り、俯きながらレオ丸に語りかけた。
「汝は、我輩をどうするつもりかの?」
「どうしたらエエかと、苦慮してる最中ですわ。
ほなまぁ……ワシからもお尋ねしますけど、御宅さんは何で逃げはりませんの?
あんさんは高名な学者やけど、熟練の<召喚術師>でもおますやん?
何ぞ召喚獣を呼び出して、さっさと逃げはったら宜しいのに」
「そうよのぅ。逐電を考えぬでもなかったが、止めにしたわ。
余りにも下策に思えたからのぅ」
「下策でっか?」
「そうよ、の。もし逃走を試みたら、汝は躊躇いも無く我輩を、殺すであろう?」
「……そんな人聞きの悪い。……勿論、躊躇いまっせ」
「殺す、という事は否定せぬのかの?」
睨めつけるジェレド=ガンの眼を、レオ丸は軽くいなした。
「其処は其れ、“神の御心のままに”って事で。……別に神さんに仕えてる訳や、おまへんけどな」
レオ丸は、苦笑いを漏らす。
「あんさんは、お薬師さんが持ってはる万病平癒の妙薬やけど、鴆毒やカンタレラでもある。
扱いを間違うたら、多くの命を左右する事になりまっしゃろ?」
「それはまた、大袈裟に買い被ってくれたものよの」
「人の値段は自分で決めるモンやけど、人の価値は他人が決めるモンだっせ。
……ましてや、<大賢者>って存在は物語の中やと、最終兵器とほぼ同意語ですしな」
「なるほどのぅ」
「そやから悩んでますねんわ。鞄に仕舞うて持ち歩く訳にもいかんし。……あっ!!」
「如何したのかの?」
「あちこちに忘れもんをして来てんなぁ。……<狂骨の欠片>は別にエエとして、軍用馬車は勿体ない事してしもうた!」
一瞬、レオ丸は額に手を当てるも、直ぐに諦めた表情になる。
「まぁ、エエか。
後で連絡した時に、先遣隊で回収してもろて、有効に使ってもらうか。
……てぇ事は当分、屋根を探しながらの野宿旅やな。
それと、生肉と<スノーマンの保冷箱>に金貨の山か。
……最初からないモンとして、忘れるしかにゃぁやな」
「無事に解決したのかの?」
「へぇ、そうでんな。あんさんの処遇以外は」
レオ丸は、プカプカと煙を吹かしながら考える。
今しがた心を過ぎった、実に明確な“殺意”について。
自分が被害者という明確な立場やったら、安心して正当防衛っちゅう便利な単語を乱用出来るんやけど、な。
ヒラノキレで<PK殺し>をしたように!
せやけど今、ワシがジェレド=ガンに覚えた“殺意”は、何やろか?
“義憤”……みたいなモンかな?
野放しにしたら、世のため人のためにならない! って思ったから……やんなぁ。
ほな何で、そう思ったんや?
ワシが理解する処では。
大賢者の能力は<大地人>としては破格のモンやし、只でさえ<冒険者>って異質の存在が溢れ出したセルデシア世界には、収まりきれへんやろう。
ワシが想像する処では。
其の力は、歪な今の世界を更に歪める事になるやろうな。
世界が今以上に歪んだら、その過程で多くの者、特に<大地人>が危険に晒されるやろ。
こないに悪用したくなる存在を、心得違いをしているのに気付かず生きとる奴らは、絶対に放っておかへんやろう。
物語の指輪、原子の光、と同等の存在やもんな。
恐らくは、自分は強くて偉いと思うとる一部のスカタンが暴走して、沢山の弱い人たちを巻き込んで自爆するんとちゃうかな?
しかもそれは、ワシの良心の許容範囲を、軽く凌駕するに違いない。
多分、そういうこっちゃな。
「うん、納得した! ワシが理解し想像した結果を、ワシはよう許容出来まへん。
せやから、あんさんがトンズラこいたら即座に殺しますわ。
例え冥府魔道に堕ちようとも、確実にきっちりと殺しますよってに。
“Qui parcit malis, nocet bonis. (悪人を許す人は、善人に害を与える)”
そんな格言がラテン語にもおますよってに、な。
あんさんは現時点では悪人やないけど、将来的には推定悪人やわ。
何処かのシンクタンクに未来予測をしてもらわんでも、確実にな。
だもんでワシは、あんたを許したり、見逃したりは出来まへんよってに。
……一先ず此れにて、ワシの中では一件落着。ああ、落ち着いた!」
「我輩はちっとも、落ち着かんがの?」
すっきりとした笑顔を見せるレオ丸に、ジェレド=ガンは渋面を作る。
「まぁ、安心しなはれ。ワシかて、好き好んで殺生戒の禁忌を犯したくはおまへんし。
どうやったら、あんさんを殺さんでもエエように出来るか?
どないしたら、あんさんが喜んで引き篭もり生活に逆戻りしてもらえるか?
引き続きそいつを今から、ない知恵を絞りに絞って、出来る範囲で一生懸命考えますよってに」
「我輩は別に、隠遁生活を望んでいる訳ではないがの」
「せやけど、刺激を受けながら切磋琢磨出来る状況下なら、喜んで研究生活に没頭出来ますやろ?」
「それは確かにの」
「そやさいに、今の平和を何とか延長出来るように、悲劇的な結末を先延ばし出来るように、考えますわな。
何せワシには“パンドラの壷”を開けた責任が、あんさんを現世に引きずり出してしもうた責任が、……おますさかいにな」
再び、レオ丸は考える。
こんな時、<彩雲の煙管>って便利やなぁ、灰が落ちたり燃え尽きたりを心配する必要がないんやから、と思いながら。
そーいや、パンドラが持ってたんは“箱”やのうて、“壷”やったんよなぁ。
それがルネサンス時代に、“壷”を“箱”と誤訳してしもうて、ってそんな話は今はどーでもエエねん!
今、考えなアカンのは“災厄の乙女”やのうて、“最悪の賢者”の始末の仕方やがな!
ワシが連れ回したり、再度何処かに封印するんは、……即却下やわな。
連れ回すんは面倒臭いし、封印する方法は判らへんし。
って事は、安心出来る誰かに、“監視監督権”を無理矢理に委譲するしか、押し付けるしかないか。
ほな、誰に預ける? 確実に管理出来そうな、強い力を持った奴やないと、な。
ナカルナードは、どうや? って無理やな。
あの阿呆に預けたら、ワシが殺す前に打ち殺してしまいよるわな。何せ口の達者なジジイやし。
きっと脳味噌が沸騰して、言い返す前に拳が唸るやろう。
ほんで後始末に奔走するんが、ヤッハーブ君達か……。
先の見えた結末に、希望を見出すんはどう考えても無理やな。
イントロン君は、どうや? ってこれもアカンわな。
何せ彼の行動規範も、理念も思想も今一つ知らんしな。
<甲殻機動隊>自体を、何処まで信用してエエか判らんし。
カズ彦君は、どうや? ってこれもしんどいな。
しんどいんはワシやのうて、カズ彦君の方やけどね?
彼の事やから、きっと色々と悩んで、その悩ませた心の隙をジジイにつけ込まれて、更に悩みを拡大させる事になるやろう。
そうでのうても、ミナミの事で気苦労が多い事やろうし。
これ以上、彼に負担をかけるんは実に申し訳ないし、忍びないわな。
ジジイに対抗出来るくらいに、賢い奴ならどうやろう?
例えばそう、軍師君とか?
ユーリアス君なら、絶対に何とかしてくれるんとちゃうやろか? ってこれも厳しいわな。
大体にして彼が所属してるギルドは、大所帯やないし。
仮に、ウェストランデに散らばっている若干名の<せ学会>の面子が、有形無形の援助をしたとしても未だに先が読めないこの状況下では、余計な荷物を抱えたくはないやろしな。
混沌が沈静化してくれたならば、喜んで手伝ってくれるんやろうけど。
♪ Que sera sera, Whatever Will Be, Will Be ♪って歌いながら、なぁ。
何せ、“一歩先を知りすぎていた男”やもんな。
いっその事、アキバの誰かに頼るか? 例えば貸しがある<黒剣騎士団>とか?
果たしてアレが貸しと言えるかどうかは、判らんけどな。
ワシがしたんは、ちょこっと話を集めて、おしゃべりした程度やねんし。
大事やったんはあっちの話で、こっちの話やなかったしなぁ。
それでもエンちゃん、エライ恐縮して世にも奇妙なしゃべり方しとったな。ナカルナードが阿呆太郎やったら、エンちゃんは残念次郎か?
それにしても、エンクルマとは実に良い名前や。ガーナに行けばモテキ到来やで、きっと。
その代わりイギリスに行ったら、石を投げられるかもしれんけど、な。
エンちゃん経由で<黒剣騎士団>に丸投げ出来たら、安心出来るかも?
安心出来るかもしれんけど、そもそもからして大前提に反しとるがな!
どうやって、アキバの人間に管理を任すねん!
トランスポートゲートが使えへんのに!
アキバまで、ジジイを連れての珍道中なんてゾッとするしな。
ヒエイ聖印大寺院かコーヤ聖印大霊廟の門前に、ダンボールに入れて捨てるってのも、捨て難い魅力的な案やねんけどなぁ。
“誰か拾って下さい”ってな。
しかし此れも、大前提無視やわな。
大地人の、特に貴族連中共の手に渡ってしまうような手段だけは、絶対に御法度やわ。
バルフォー=トゥルーデ閣下の言に依らずとも、歴史を鑑みれば貴族連中ってのは例外を除いて、自分は強くて偉いと思うとるスカタン集団やしな。
暴走機関車に山ほど石炭突っ込んで、火薬をアホほど積み込んだ貨車を牽引させたら、何処へ走り出してどんな大事故を起こすか、眼に見えてるがな!
ほんなら他の当ては? って誰も彼もが難しいわな、……アイツ以外は。
皆それぞれ、生きるための目的を確定するので精一杯やし、生きていくための場所を確保するので精一杯やし、生き残るための手段を確立させるので精一杯やわな、……アイツ以外は!
「やっぱ、ゼルデュスに話を持ちかけるしか、手がないか。
後は小手先の誤魔化しと、取引材料を何か用意しとかんとアカンわなぁ」
ピ~~~ヒョロロ~~。
最初から判り切っていた結論に行き当たり、徒労感からガックリと項垂れたレオ丸の遥か頭上で、<誘歌妖鳥>がクルリと輪を描いていた。
淡海いさなさんの御好意に甘えまして、御作『ハチマンの宮司』(http://ncode.syosetu.com/n3183bh/)における琵琶湖東岸の風景描写を利用させて戴きました。厚く御礼申し上げます!
又、前話に続き『ある毒使いの死』から歌う軍師ことユーリアス君と、『残念職と呼ばないで。(仮)』から新たにエンちゃんを、それぞれ言及させて戴きました。
いちぼ好きですさん、佐竹三郎さん、御両名にも感謝を!
滋賀県でのお話は、まだまだ続きます。取り敢えず片付けなければならない、諸問題もございますし。
……ライオンズが30敗にいち早く達成。とほほほほほほほ……。