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ExtraMaxWay  作者: 凩夏明野
第七章-真実操作-
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接着

黄金の糸は、家のそばのあらゆる地面と天とを繋げている。

更に言えば、糸は家に食い込んでいる。

しかし……近くで見てみても傷などは全く付いていない。


「これは、一体どうやって食い込んでいるんだ?」


「……へー。何で食い込んでると思ったの?」


「ん?いや、確かになんでだろう。何となくかな。」


「勘が良いんだねー。そう、それは“突き刺さった”んじゃなくて“食い込んだ”の。」


[説明を受けるのは構わんが、いいのか相手の事を気にしないで。]

あ、忘れてた。


「更月涼治、気にせず話を受けていてくれ。」


「え?いいのか?」


「俺達は君と毬に対してまだ敵意を持っていない。俺達の目的はあくまでも金石だ。君達がヨーイドンしなければ戦闘は行わない。」


そりゃ助かる。


「じゃあ続けて毬。」


「はいはーい。“静止(トリック)(スター)”はね、相手の動きを封じる物だって事は見れば分かるよね。」


「ああ。」


「あれぱ空から相手の足元に向かって張られるんだけどね、その糸に触れても勿論皮膚の下に食い込むし、自力で動いて皮膚に触れようとするの。」


成る程。

だから家に食い込んだ訳か。


「食い込むと当然傷が付くよね。で、何で家に傷が無いかって話に行くんだけど、あの糸は“回復”を傷口に施すの。」


「ほー成る程なー。だから傷が無いんだな。」


「そ。そして動くと当然糸が皮膚から飛び出す。つまり“静止線”は、糸に依る直接的な結界と、傷を負うという嫌悪感の結界で動きを封じる物なのー。あー疲れたー。」


「説明ありがとう。」


中々面倒な術式兵装だ。

[アルマロスはそういう天使だからな。]

お、流石悪魔知ってるのか。

[智天使『アルマロス』。何かを封じる事が大好物の堕天使。全く以て面倒臭い奴だ。]


「説明していただき光栄だ毬。」


ここにきて初めて喋る奴が一人。

向かって右にいるのがスマタカシ。

そして正面にいるのがネフィリム。

ということはセンマイカとか言う奴だな。


「よく覚えていたな。」


「にっひひー。記憶力はそれなりにある方なのー私。」


「それは結構。それで、結局どうするんだ?俺達と戦うか、それとも帰るか。」


「当然戦うー。よねっ涼治君。」


「ま、ここまで来たら引き返す事は出来んな。」


言って、右手に持つ“影の王冠”を握り直……あれ?

なんだ……これ。

右手が開かない。


「そうか。それは俺にとっても面白い事だ。」


「お前……だか他の二人か知らんが、何が敵意を持ってないから戦わないだ。もう仕掛けてんじゃねえか。」


「敵対するやもしれん相手に予防線を張るのは当然だ。」


[確かに。これは貴様のミスだ。やはりまだまだ甘い。]

……分かってるよ。


「……では始めてくれセンマイカ、孝。」


「了解。」


「よっしゃ行くぜェ!」


「わーい。」


「ちっ。」


全く以て不本意な開戦の仕方だぜ。

天使:智天使『アルマロス』

ライノセンス勢:ネフィリム、センマイカ、須磨孝

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