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ExtraMaxWay  作者: 凩夏明野
第七章-真実操作-
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静止線

「殺す、か。それも別に良いだろう。」


「は?」


「今まで俺は幾人もの人を殺めてきた。ならば、ここらが潮時だろう。」


……なんだこいつ。

見え見えの嘘吐きやがって。

[ほう。貴様の洞察力も中々どうして侮れんな。]

いやだってさ。

こんな事を平然と言う、今まで何人も殺してきた奴ほど胡散臭い物はないよ。


「なーに見え透いた嘘吐いてんのー?」


「ふ。別に嘘ではないよ毬。俺が君らと戦った末、殺されても文句は言わない。」


「それは本当みたいねー。なら望み通りに。」


一触即発。

確かに俺は金石に“付き纏う奴ら”を殺してくれとは言われた。

それに俺は奴らを殺させてもらうとも言った。

しかし……3対2では分が悪いだろ。

[確かに。私の術式兵装を一つでも使えれば話は別だろうが、少しばかり不味いな。]

やっぱ?

[大城毬も言っていたが、あのネフィリムとかいう奴、相当の手練れだ。]

確かにそうっぽいよな。

何か力が滲み出てる。


「おい。ちょっと、毬。」


「ん?なーにですかー?」


ひそひそと話し掛けた俺に普段通りの声で返事をされる。

もうちょっと慎重になってくれよ……。


「……ここは分が悪い。金石を連れて一旦逃げよう。」


「逃げられると思う?」


「いやどうだか……。あんたの妹、大城妙だったか?彼女に助力は頼めないかな。」


「あー無理。」


はやっ!

ちょっとは考えようぜ……。


「左宇ちゃんならまだしも、妙ちゃんは無理ねー。あの子も面白いと思わなきゃ関わってこないもーん。」


「いや、しかし。あんたが頼めばもしくは……。」


「それこそ無理よ~。めんどくさいしー。それにー、妙ちゃんを危ないことに巻き込みたくないし~。」


「あ……。」


それを言われると弱いな。

いくらワレラと言っても女の子だからな。

[……99。]

へ?

[大城妙の魂補充の数だ。つまり、98回なら死ねるということだ。更に、彼女の特性である『反射(レフレークシオ)<ハンシャ>の国(テッラ)』はあらゆる物を反射する。呪文だろうと、術式兵装の攻撃だろうと。]

……前言撤回だこの野郎。


「すげえ強いんじゃないか!」


「わ、びっくりした~。確かに強いよー。」


「く……ええい、もういい!他だ他!」


くっそ一体どうすりゃいいんだ。

[ふむ……いや、やはり戦うしかないようだ。]

……うん。

俺も今気付いた。

[ほお。やはり貴様そうとう洞察力が上がったな。]

何時までもおんぶに抱っこじゃ情けないからな。


「なあ毬。」


「次はなーにっかなー?」


「あの、天から伸びる糸はなんなんだ?」


「ふふふ。気付いたんだね。そ。いくら足掻いても戦う意外に道は無い。そして無いなら切り開けばいいのー。」


「ごもっともだ。」


「あの糸はね、“静止(トリック)(スター)”。私たちの動きを封じる戒めの術式兵装だよ。」


天から降りるそれ、黄金の糸は金石の家を、動き出さぬよう大地に縛り付けていた。

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