エグリゴリの三人
「何人いるか分かるか毬?」
「んー、三人だってー。」
「成る程三人か……。」
ん?
“三人だってー”?
「だってって、あんたが見たり感じたりしたんじゃないのか?」
「うん。妙ちゃんが教えてくれたのー。」
「妙ちゃんが……?」
確かこの人の妹だったか……?
[そうだ。ワレラの大城妙。ハンシャと呼ばれている。]
へえ。
詳しいなお前。
[まあな。]
「三人となると正攻法じゃきついかな。」
「えー?」
「え?」
「一人でやる気なのー?多分無理だよ~」
「なんで?」
「一人はカスだけど、残りの二人、特にネフィリムはやばいよー。」
ネフィリムってのはエグリゴリの堕天使が人と作った子供だったか。
ま……大きさは子供でもなきゃ大人でもないくらいでかかったみたいだけど。
「いや、というかさ、知ってるのか奴らの事。」
「ネフィリム~、センマイカ~、須磨孝~。」
「……詳しいな。」
「ん~?だってー私一応あいつらの上にいるしー。」
「は?それ一体―――」
「今はそんなこといいでしょー。さっさと行かないとぐだぐだ~。」
「っておい!」
言うや否や、毬は玄関からひょろーっと出ていってしまった。
「ったくよ!」
俺は一応クリアリングをしつつ外に出てみる。
ま、必要無かったけど。
「おい大城ォ。なーんでてめえがここにいんだよ?」
「はー。相変わらず間抜けな話し方ね~スマタカシ。」
「繋げて呼ぶんじゃねえ!」
成る程。あれがカスか。
[ふん……確かにカスの様だ。]
雰囲気が滲み出てるよな。
あれどう見ても雑魚モブだな。
倒すとすりゃあいつからか。
「毬、俺からも問いたい。何故君がいる。」
「久しぶりーネフィリム~。面白そうだからいるのー。」
「ははは。そうか面白そうだからか。それは大切な事だ。っと、君は更月涼治だね。」
「え?知ってるのか俺のこと。」
俺はこいつの事なんて知らない。
「聞いてるよライノセンスから。ドルイトスを殺した事も、テーゼスタと言う女の子を守ろうとサリエルと対峙した事も。」
「……つまりお前らはそいつと仲間って訳だな。」
「勿論。」
「なら決まりだ。お前らは殺させてもらう。」
それが、勝手に決めた復讐だ。




