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ExtraMaxWay  作者: 凩夏明野
第六章-落日に燦然たる福音-
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ラグナロク:開戦

「ち。」


彼に向かって真っすぐ突き進んでいた五筋の雷は、彼の前方2mに到達した時点で制御を無くし、彼の周りをぐるぐる回りはじめた。


「……ほう。人でこれほどの“兵装環装”を創る……。」


メタトロンが右の人差し指で天を指す。

と、雷は光を一層増し天へと帰っていった。


「斎奥院、という方が創ったそうです。詳しい事は私も知りません。」


この刀はあの人から受け継いだだけの物ですから。


「……そうか。さて……。」


ポンと本を閉じると、それは光の粒子に成り消えた。


「呪文……君らが魔術と称するそれに於て、“火”も“電気”も、……所謂自然呪文は、本来の力を失っている。……次点に堕ちた大地に塗れているからな。」


「確かに。」


我々の使う自然呪文単体にはなんら力はない。

上位呪文に使う以外はね。


「……まあ、それはそれで一興なのだがね。」


彼の周囲を先ほどとは違う光が回転し始めた。

熱を帯びている所からして、火だな。


「君に本当の“火”を見せてやろう。かつて世界を飲み込んだ……火の海を。」


「う……!く!」


熱い……!

回転から放射された火があちこちにその熱を配っている。


「っ!はっ!……うわ!?けほ……!」


こちらに飛んできた火を『雷』で切り裂く。

そこから吹き出た熱波に喘ぐ。

更に追撃の火が五つ。

不味い……!


「……“攻撃”星十。」


一つの火に星二ずつ使い斬る。

でないと、追いつかない。


「速度を上げてもついて来るか……。同化もしていない生身でそれが出来る……。やはり強い。」


「お褒め頂き光栄至極。ただ、あまり私の精神構造を燃やさないで頂きたい。」


「……失礼。しかし……ここで戦うのは少し乗らない。“大地”星七……。」


「ん?うわっと!?」


私の下の地面が盛り上がる。

いや、至る所が隆起してきた。

岩壁、石柱、丘、果ては木まで生えてきている。

これが純粋な“大地”……。

大地の原点使いにも通ずる力だ。


「準備完了……。開戦だ。神の代理人と、人とのね……。」

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