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ExtraMaxWay  作者: 凩夏明野
第六章-落日に燦然たる福音-
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ラグナロク:始動

「これが私の精神構造……ですか。」


シンプルですね思っていた以上に。

これでプルプルしていたら完全に紳の部屋……いえなんでも。


「未来予言……君は僕に負ける。」


「……!」


声が発した方を向きながら後ろに飛びのく。

ぺらぺらと厚い本を捲る青年が一人。

未来予言、と言ったかな彼は。


「そうか……“天の書記(チョイス)”。メタトロン、貴方の持つ禁書ですね?」


「その通り。未来を見るのではなく予言……。書き込む事によりそれは起こる。ただ……実現可能な未来のみ、だが。」


「それでも人にとっては十分奇跡に通じますよ。」


メタトロンは、世界と同等の大きさの体を持つ他に類を見ない大天使だ。大きさ的な意味で。

彼は鎧“神の代理人(デウス)”、矢“契約の天使(アゲロス)”、本“天の書記”、そして剣“炎の柱(コラスィ)”の術式兵装を持つ。

生身の人間が敵うはずもない。


「私が負ける。確かに貴方の実力を以てすれば簡単で、実現可能でしょう。」


「当然。ほら……昇っていく。」


「な……これは……。」


体から光が漏れだしている。

黒く淀んだ光だ。

そして同時に感じる。

私の中にいた負悪魔が……消えた。


「未来予言……というより未来の先取りかな。君は僕に負ける事で中の者は消える……。」


「ふ、ふふふはははははははは。」


「ふ……意味分かったかな?」


「ええ。それはもう。」


烈電『雷』を引き抜き構える。


「貴方は今私に一つの希望を示した。中の者が消える理由は二つ。名を冠す者と同化した時。そして、死ぬ時。」


「その通り……。それで?」


「貴方は希望を示した。二つの道を作る事でね。」


つまり、中の者が未来で消えたということは。

私は死ぬか、もしくはメタトロンと同化している。


「満足かな……?」


「それはもう。これだけの、この程度の希望で十分です。『走光電雷』!」


走る雷が決闘開始の合図を上げた。

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