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伸るか反るか
「メタトロンとはまた……。大仰な者を持ってきましたね。」
コーヒーカップをソーサーに置く。
ティーカップにも、グラスにも、もう飲み物は入っていない。
「こちらの条件は全て提示しました。次は貴方が示す番です。降りるか。」
人差し指が一本立つ。
「賭けるか。」
中指が立つ。
「いずれにしても、貴方は窮地に追い込まれるでしょう。追い込む相手が孤立狼か、はたまたメタトロンかの違いはありますがね。」
「……選択の余地などありませんね。当然賭けますよ。君が味方をしてくれる方にね。」
「よろしい。」
そう言って紳は笑いながら立ち上がった。
「では休憩はこれくらいにして戻りましょう。砂漠へ。」
人物:魔術師
神杉紳
御剣爽
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