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ExtraMaxWay  作者: 凩夏明野
第六章-落日に燦然たる福音-
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落日に燦然たる福音

「君は撃ちませんよ。少なくとも“それ”はね。」


「それは、ですか。随分含みますね。」


尚も銃口は後頭部に突き付けられたままで、一切の油断を許さない現状ではある。

だが、それにしても彼は『素魚』の引き金を引く事はないでしょう。

彼が人を試す時にすることはたった一つ。

ただ質問するだけ。

“貴方は神を信じますか?”。


「貴方は私の手の内を知っていますからね。相手が果たして殺していい者なのか、それとも生かすべきなのか。私は必ずそれを知らなければならない。」


「それが、神に殉ずる者の宿命ですからね。という訳で、早くしてくれませんか?私もそれほど暇ではないのです。」


「そのようですね。」


後頭部の違和感が瞬時に消えた。

後ろを向くと、紳の手は銃を握る格好のままだった。


「“手”の方は鈍っていないです。むしろ上がっていますね。ですが“神”の方はどうでしょうか。」


「それを試すのが貴方でしょう?さっさとしたらどうです。」


「そうします。日は落ちる。燦然と輝く星の下に、誓え。“落日に(バレット)燦然たる(オブ)福音(アンジェロス)”。」


次は額に新しい違和感。

空だった紳の右手に現れた拳銃が原因だ。


「では問います。貴方は神を信じますか?」


「無論です。と言っても、君に殺されないためだけにですけど。」


「そうですか。……結構。ではやります。」


「……!」


瞬間、私の額を9mmの弾丸が貫いた。


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