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ExtraMaxWay  作者: 凩夏明野
第六章-落日に燦然たる福音-
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少し前

そうですね、少し前です。

地下にあるA-gf2こと、反重力式浮遊高速車に乗りエジプトに向かいました。

約2時間後、私はエジプト、ギザのピラミッド前駅にいた。

「ふう。熱感知細胞があるから涼しいと言えば涼しいですが、やはりこの太陽の照り付けと地面からの反射、更に砂に溜まった熱を加えると、むしろ暑いと感じなければいけない気になりますよ。」


ベドウィンが着る布の上から頭をチリチリ焼かれ、若干辟易気味です。

何故この文明社会にこの様な砂漠が残っているのか、理解に苦しみます。

今の技術があればここを緑化することなど簡単なはずなのに。

……なんて事はいいません。

砂漠をどうにかしなければ、と言っている時には気付かなかった砂漠の必要性を誰かが唱えた。

だから砂漠はこうして残っている。

ただそれだけの話なんでしょう。

これはこれで、良いものなんですよということでしょう。


「……ま、理解は出来ても受け入れは出来ませんがね。」


エジプトに来た理由は前にも言ったと思いますが、念のためにもう一度言っておきましょう。

友人、いや知り合いと言った方が合ってますね。

知り合いの一人である神杉紳とその弟子である御剣爽をスカウトしに来たのだ。

現状、HAJACKには少なくとも3人の孤立狼がいる。

蟲使いであり、……ベルサーチを殺した糸井草春。

鏡使いであるドルイトス・P・レイヴァン。

未だに行方が掴めない脳電使いの大城毬。

これらに対抗する戦力として、私ジェイカー・リットネス。

サブナクと同化しているセナリア・ベイグラント・サブナク。

そして新入生でありベレトと同化している更月涼治。

……言ってしまえば、圧倒的にこちらの戦力不足。

C.D.Cのメンバーは他にもいる“らしい”です。

が、私も詳細を知らない。

知っているのは紳くらいですから。

ぶっちゃけてしまうと、理事長とも会ったことはありません。


「……こう考えると、W.W.Sは怪しい物にしか見えませんね。」


「同感ですね。全く以て胡散臭いことこの上ない。」


「来ましたね。」


私以外に響く礼儀正しい声。

わざわざこんな駅で降りるのは、物好きか、用事がある者だけでしょう。


「久しぶり、紳。」


「はい。久しぶりですねジェイカー。」

人物:魔術師

更月涼治

ドルイトス・P・レイヴァン

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