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ExtraMaxWay  作者: 凩夏明野
第五章-睥睨する七万の瞳-
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仲間

「あ、が……。」


「……悪いな。あんたを戦闘不能にさせるには、殺す以外手は無かったんだ。」


仰向けで倒れたドルイトスを見下ろしながら話し掛ける。

右の肺は完全に潰れた。

幸か不幸か、俺は“強化”の制御も甘い。

そのせいで体に撃ち込まれた瞬間、BB弾は破裂した。

それにより、体の内部に細かい破片が食い込んでいる。

細かくても、かなりの勢いで破裂した物だ。

当然貫通している。

右の肺だけでなく、左の肺もぐちゃぐちゃだろう。

“回復”で治せなくもないだろうが、怪我した箇所が多過ぎるから無理だろう。


「息できなくて辛いだろう?一思いに“影の王冠”で止めを刺してやる。」


手から離れた“影の王冠”を一度解除。

再び右手に召喚し、刃をドルイトスに向ける。


「……っとそうだ。話せるかどうか知らんが、最後に聞きたいことがある。お前の仲間って誰だ?」


「……ぐ。げほ。お前も、……会った事があるだろう?」


「……何?」


「……く、くくく。はははげほっ。はー……はー。サリ、エル……。」


「サリエルだと……?」


テーゼスタを殺したあいつか……。


「教えろ。いや答えろ!奴と同化している魔術師は誰だ!何処にいる!」


「……くくく。怖いのか?」


「あ?」


「殺したくないんだろう。」


「あ!てめえ!」


“影の王冠”は心臓を貫き、ドルイトスは死んだ。


「この野郎……自分で死んだ。」


俺の隙をつき、“防御”も掛けない手で刃を掴み自分の体に突き刺しやがった。


「ふざけるなよ。せっかくの情報を殺しやがって……。」


この怒りは誰にぶつければいいんだよ!

[……それについては何も言いませぬ。ですが一つだけ問いたい。主は先ほど、“自分で死んだ”と言いましたね。]

そう、だけど?

[認めろ。奴を殺したのは貴様だ。貴様が初めて殺した奴は“ドルイトス・P・レイヴァン”だ。それだけは肝に銘じておけ。でなければ次は貴様が死ぬ。]

え……。

はい、すみません……。

[口が過ぎました。儂はこれで失礼します。我が主と代わります故。]


「あ、はい。お疲れ様でした。」


[奴の言う通りだ。殺人に対して負い目を感じるのはいい。だが、それを受け止めなければ死ぬのは貴様だ。いいな?]

はいはい分かったよ。


「全く。」


“ロードデスウォーヘル”を解く。


「なんだよ。今日は降水確率0%だって言ってたじゃねえか。」


外に出ると土砂降りだった。


「ここは屋根が無いってのに。……。」


ドルイトスの死体をちらりと見る。

もう動き出す事はない。

そして、その状態にしたのは俺。

……覚えておくよ。


「あんたは俺が初めて、……“殺した”人だって事をね。」




その後、俺が数日の間若干の挙動不審になったってのは内緒だ。

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