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ExtraMaxWay  作者: 凩夏明野
第五章-睥睨する七万の瞳-
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衝撃と殺人

「目を開ける。それは諦めかそれとも捨て身か。」


「は。どっちも同じ様な意味だな。」


「言っておくが、僕の“睥睨する七万の瞳(ストーカー)”、私と同じ様に集団ストーカーの状態に堕とす物だ。」


……距離約3m。

奴の身のこなしだ。この距離からでは見切られる可能性が高い。

結局偽物なんだからな。

接近しなきゃならんが、奴と瞳を合わせずとも、目を見られただけで“睥睨する七万の瞳”に掛かる可能性もあるな。

目を閉じたまま突撃するのもありだ。

近くに行くまでベレトに目の代わりをしてもらえば余裕だろう。

が、この地獄の園にも太陽がある。

地獄だってのに今は明るいのさ。

目を瞑ったまま突撃し、目を開けた瞬間に眩まないとは限らん。

[申し訳ない。儂は日々の移りを楽しむ故。]

ああいいんだよ。

目は開けたまま行く気だったしな。

奴の“防御”が及ばない箇所を見つけてぶち込まなきゃならんからな。


「基本的に“睥睨する七万の瞳”は、じわじわと対象の精神を削る。だが出力を上げれば瞬間に貴様を廃人とすることも出来る。」


だそうだ。

[どうします?]

……ははは。

燃えるね全く。


「最後だ、聞いといてやるよ。家族や友人はいるか?」


「なに?」


「何回も言わせんな。家族、友人、その他密に付き合っている奴はいるかって聞いてんだ。」


「家族は死んだ。友人……仲間ならいる。」


「そうか。じゃあやっぱ聞かなきゃな。遺言はあるか?」


「……。」


「はは。ちょっと怒ったな。」


“攻撃”星三十……全て脚に。

更に“攻撃”星三十……右腕へ。


「人間そうでなくっちゃな。喜怒哀楽の一つでも欠けたら、そいつはもう人間じゃねえ。荒かろうが何だろうが気性なんかも大切にしなきゃな。」


「そんな物俺にも私にも僕にも必要ない。」


「そうか。じゃあてめえは人間じゃないんだな。安心して死ね!」


「な!?」


流石の奴も驚いたらしい。

何たって、俺が全身全霊を込めて“影の王冠”を全力投球したんだからな。

それと同時に、脚に掛けた“攻撃”を解放する事で俺もかなりの速度で前に突っ込む。


「何ふざけた事を!ぬう!」


当然“影の王冠”は弾かれあらぬ方向へ飛んでいった。


「目を見ない目を見ない目を見ない!」


左脚に“攻撃”星三十。

奴の懐に入り、左手を地面につき、右足で下から蹴りあげる。


「この程度……何故“攻撃”も掛けず。」


「それは死んで考えろ!」


左脚の“攻撃”解放!

飛び上がり、奴の頭上を越え背後に回る。

当然、必殺の武器を腰のホルスターから抜くのを忘れずに、だ。


「きさ―――」


「バイバイドルイトス……。」


ガスで玉が押し出される音。

俺の銃の銃身が壊れる音。

そして、強化されたBB弾がドルイトスの右胸を突き破る音。

それらが軽く鳴ったことで、戦いの幕は降りた。

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