出会いはいつも突然……
街に出たのはいいけど、一体何処に行きゃいいんだ。
奴が現れた事が分かっている場所と言うと……。
「此処しかないよな。」
阿部左宇が、支離滅裂な男に絡まれ、更にその男が投身自殺したビル。
[犯人は必ず現場に戻ると言う。取りあえず此処の張り込みから始めるのが無難だろうな。]
全く以て気の長え話だ。
「Hey……。」
「へ?い?」
「You call my name is?!」
「は、あ、いや、その、でぃ、ディスイズアペン?」
[落ち着け。……いや落ち着く可きはあの男か。喋りかける方がチャンネルを合わせるのは当然のことだからな。]
チャンネル……そうかチャンネルか。
ベリネの言語設定を開き、発声と聴音を英語に合わせる。
「君が俺の名前を呼ぶのか?」
「いや違うけど……。」
なんかいきなり冷静になったな。
[いつも突然に、か。]
え?
「ふ、ふふふ、あははははは。君じゃないのは知っていた。けど私はお前が呼ぶ。貴様と僕に関係はあるしない。」
「は?おいおい……。支離滅裂だなお前。」
「支離滅裂なら君の影から出てくるのか?言えよお前。」
……まさかとは思うけどさ、いきなりビンゴな訳?
[のようだ。先手必勝。さっさとこちらの側に引きずり落とせ。]
サー了解。
「集約、結合、実現。影に形を。“影の王冠”。」
「あれ、確かな確かを確かめずに僕に刃を向けるのか。」
「お前の言動が言ってんだよ。“俺は私は僕はドルイトス・ポーカー・レイヴァンだ”ってな!」




