表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ExtraMaxWay  作者: 凩夏明野
第四章-新たるは欲望の彼方より-
41/106

Fear or Comedy

その噂は瞬く間に広がった。

それこそHAJACK中にだ。

それ自体は特に対した事ではない。

殺人なんて既に許容された行為だからな。

問題なのは被害者と殺った奴、つまり殺人犯のことだ。

殺されたのは魔術師。

殺したのは一般人、らしい。

一つずつ整理していこうか。お前も手伝ってくれ。

[任せろ。]

先ず、現場はHAJACK第三地区の閑静な住宅街。

一軒家、大きくもなく小さくもない。今時珍しい鉄筋のコンクリ?だかセメント?だか知らんが、そういう造りの3階建ての家だ。

被害者は1階のリビングに、俯せと仰向けで倒れていた。

[中々上手い死に方ではあるな。一度で二度美味しいとはこの事か。]

被害者の名前は小堀弘雄、38歳。

魔術師として中の中、取り立てて特徴のない男だ。

悪魔同化を一応しており、敢えて得意な呪文を挙げるなら“操脳”。ではあるが、実際は今の俺にすら劣る使い手だったみたい。

[私も“操脳”はあまり好きではないからな。それに劣るとは、コイツは一体何をやっていたんだ?]

そんな事どうでもいいよ。

続けるぞ。被害者像は取りあえずここまで。

次は容疑者像だ。

一般人らしい。

[それはさっきも聞いた。]

じゃあ何故一般人らしいと考えるかだ。

先ず、魔術的痕跡がまるで残っていなかった。どんな微弱な物でも使えば残るし、どれだけ有能な魔術師でも全てを消すことは出来ない。

[よって、魔術師の仕業というのは考えにくい。だが、ここで一つ疑問が生じる。]

そう。いくらなんでも、殺されようとしている時に“防御”を使わないもんなのか。

魔術師なら“防御”くらい反射的に使える筈だ。

転んだ時に手を前に突き出す様に、物が飛んできた時に固まってしまう様に、殺されそうになれば“防御”は使うもんだ魔術師なら。

[その筈が、痕跡が一切無いというのはおかしいという疑問に繋がる。]

ま、それは置いておこう。

次に、この被害者は目立った罪を犯していない。

殺人は許されても、他の罪は普通に存在する。

殺される程の罪を犯していないという点から、ワレラの仕業ではない。

[大体、奴らの仕業なら死体は残っていない。]

そ。あの人達は殺した死体を送るからな。

ワレラだという可能性は完全に無しだ。

一番怪しいのはイヴだ。

これ程の“斬れ味”を持つイヴを俺は知っている。

だが、あいつが小堀を殺す理由がない。

理由がないのに、わざわざ他勢力の人間を殺したりしない。

[ただでさえ最近は相互関係がぎすぎすしているからな。無用な騒動を引き起こすなどという間抜けはせんだろう。]

その通り。基本的にイヴはIFLCが管理している。

勝手な真似をすれば村八分、制裁しか待っていない。

[つまり、他のイヴが殺ったという可能性も殆ど有り得ない。]

・・・一部例外もあるが、あれについては無視しよう。

[奴はこんな、失礼。あの様な魔術師を手に掛ける筈がない。]

だな。

以上の点に於いて、魔術師、ワレラ、イヴの殺しじゃない。

つまり殺ったのは一般人だ。

[今日日の一般人は凄いな。人を真っ二つに斬れるなんて。]

現代科学を嘗めないほうがいいぜ?

人間を二つに分かつなんて簡単さ。

相手を基準にして垂直に、ならだけど。

仰向けと俯せを同時に体現した死体。

それは、正面を向いた頭を上から見て、体を横に、そして綺麗に平行に切断された死体だった。

これは俺が最初に担当するごたごた。

そして、深く暗い淵への入り口に過ぎないモノだった。

全体設定

・兵装環装

・人口兵装

・術式兵装

追記しました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ