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調査と言えば難航するが常
「……姿を見せろよ直太。」
「あら?ばれた?」
繁華街を出たところでSpeedが切れた。
さっきまでいた喫茶店からたったの100mだ。
Quickも使い、7倍速で動いてここまで来たのに、Speedがこんなに早く切れるはずがない。
「つまり、近くにお前みたいな重力がいるとしか考えられない。」
「正解。新型フェイドを試したくてな。」
「ふん。盗み聞きするには持って来いだって言うのは分かったよ。」
「怒るなよ。」
盗み聞きなんてされたら誰でも怒るに決まっている。
それがプライベートな事なら尚更だ。
「ふ……まあ、俺の盗み聞きも徒労に終わった訳だがな。」
「ああ……。涼治がC.D.Cに入るってのは予想してたが、言っちゃ何だが当ては外れたな。」
「いやいや。W.W.Sに入ってたった一週間でC.D.Cにも入ったんだ。そこは素直に誉めとけよ。」
「まあな、そこは、っておい。」
目の前にあったはずの直太の顔が消えた。
まーたフェイド使いやがったな。
「誉めといて、縁は切るなよ。大切な情報源に成りうる存在なんだからな。」
「は、当たりめえだろうが。」
あいつは、与する組織に関係なく、友達なんだからな。




