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ExtraMaxWay  作者: 凩夏明野
第四章-新たるは欲望の彼方より-
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Vocation

召喚者、更月涼治。

召喚した者の種類、王悪魔。

召喚した者の名前、ベレト・ソロモン。


「はい、書き終わりました。」


必要事項を記入し、用紙を受付に出す。


「……はい、結構です。」


受付にいる女性がそれを確認し、ファイルに綴じる。

[薄いファイルだな。]

確かに。

そんなに人がいないのか、それとも報告しないやつが多いのか。

[どちらでもいいことだそんな些事。]

だな。

持ったままだった羽ペンを受付に置き、ジェイカーの所へ戻った。

因みに現在時刻4時。

第四室があった八棟は沈黙に包まれ、一盞灯(いっさんとう)が灯っているだけという開店休業状態だった。

対して受付や食堂がある此処一棟は、ちらほら人がいてそれなりに賑わっている。


「はいお疲れ更月君。」


「いえ。済みませんねジェイカーさん。こんな時間まで。」


はははと笑うジェイカー。


「私は此処に住み込みだから気にしないよ。自宅で夜更かしして、怒られる歳でもないからね。さて、お腹は減っているかな?」


「そうですね。昨日の昼から何も食べてませんし。」


そう考えると同時に、激しい空腹感が俺の腹を襲った。


「じゃあ食堂に行こうか。朝食には早いかもしれないけどね。奢るよ。」


「お言葉に甘えます。」


腹ぺこに足を押され食堂向かう。


「しかし驚いたよ。ベレトを召喚して、正気を保ち、同化するなんてね。」


「いやー運が良かったですよ。」


なんて話しているうちに食堂に着いた。

ジェイカーはローストビーフを挟んだサンドイッチと緑茶を。

俺はオムライスとジェイカーが頼んだサンドイッチ、それにオレンジジュースを頼んだ。

何でも、職員レベルの魔術師は色々な特権を与えられるとかで、食堂の年間パスもその一つらしい。

いつでも何回でもどれだけでも食べていいらしい。

ジェイカー曰く、それが無ければ奢るのは厳しいらしい。

理由は推して知るべし……とはいかないな。

食堂で出る食べ物はどれも最高級……。

つまりそういうことだ。

リーズナブルな物が食いたきゃ歓楽街に行け。


「食堂年間パスは非常に重宝しているよ。これのおかげで食いっぱぐれることがないからね。」


「……ちなみにこのオムライスの値段は?」


「んー、一万くらいじゃないかな。」


ぶ。

そりゃまともに奢るなんて無理だな。


「さて、ご飯を食べるのも重要だが。」


早々に食べ終わったジェイカーが、緑茶で一服してから口を開く。


「名を冠す者を呼び出した場合に生じる責任の一部はさっき終わった。」


「一部?」


「そう。使命と責任は殆ど同じなんだ。」


「……。」


随分とまあ面倒な事になってきたぞ。

[やはりいきなり名を冠す者の召喚は避けた方が良かったか。]

おいおい……。


「何、こちらも簡単なことさ。君はまだクラブを決めてないよね?」


「え?ええまあ……。」


何でそんなことを聞くんだ?


「自治会ってあるだろ?風紀委員とも言うかな。」


「……?はい?」


「それと同じ様なモノに入ってもらうだけだよ。その名も『C.D.C』。HAJACKに於いて、魔術師に関するあらゆる“ごたごた”を処理する組織さ。」


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