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ExtraMaxWay  作者: 凩夏明野
第四章-新たるは欲望の彼方より-
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Strike

今日受ける最初の授業は“攻撃”でござる。

[講師の名前は、深宮(ふかみや)厳迩(げんじ)。情報によれば筋骨隆々の熱血漢らしい。]

熱血ね。言っても大概だろうよ。

[どういう意味だ?]

このご時世、最早怒鳴る事に何の意味もないなんて事は、その辺の虐待野郎共でも分かることだ。

怒鳴る事で得る物と言えば、開放感と、相手の怯えと鬱憤だけだからな。

[成る程。では怒鳴られる事はないと。]

多分な。


「授業を始めるぞ!」


……当てが外れたかも。

[どうせなら、ジェイカー・リットネスかベルサーチ・マリオネットに探りを入れておけば良かったのではないか?]

阿呆。お前が思っている程、俺は彼らと仲良くなっていないよ。

漫画じゃあるまいしな。

[そうか?]

そうさ。

ほら、授業が始まるし黙れ。


「“攻撃”について授業を行う。さて、先ず“攻撃”とは何か。所謂物理攻撃呪文だ!分かるか!物理攻撃なのだよ!」


おい……この人の沸点が分からんぞ。

[私にも分からぬ。]


「ただ、これで攻撃する訳ではない。あくまでもこれは前段階だ。“攻撃”を唱えた瞬間、何処からともなく拳が降ってきて、それが!打撃を与える!かと思ったかこの野郎てめえ!」


一体誰と話して、誰と戦ってんだあの人。

[私にも分からぬ。]


「“攻撃”は自らの体に攻撃体勢を宿すモノだ。そして“攻撃”を掛け、右ストレートを……はっ!」


深宮が、教壇からこちらに向け右ストレートを放ってきた。

一番前列にいた奴が反り返る。

二列目の奴も反り返る。

最後列にいた俺には軽い風が届いただけだったが……。

無茶苦茶やるなあの人。

[相当だな。実技は第三科だろ?物凄く先走っているな。]


「とまあこんな具合だ。今のは“攻撃”を二十掛けて、一気に一撃として放ったのだ。一ではこんなことにはならんから安心しろ。」


当たり前だろ。

一々あんなことになっていたら大変だ。


「私の様に鍛練を積み、王悪魔と同化すれば、今のように風圧で相手を圧倒出来るぞあっはっはっは!」


[ふん。王悪魔だと?名を冠しているならいざ知らず、基本程度で何を威張っているのだ奴は。]

いや、別に威張ってはないと思うぜ?

[星二十ごときでうだうだ言っておるのだぞ?それが威張っていないのであって何なのだ?]

はいはい分かった分かった。

その後、悪魔のぶつぶつ文句を言う声と、“攻撃”から筋肉についての講義に転換した授業に挟まれ、俺は若干ノイローゼ気味になったとさ。

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