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ExtraMaxWay  作者: 凩夏明野
第四章-新たるは欲望の彼方より-
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貴方の道は

{お早うございます。HAJACK第九地区に2224年2月26日の朝が来ました。今日のお天気をお伝えします。今日は雨のちくもりでしょう。降水確率は100%。最高気温3度、最低気温-5度。これ以上の詳細はお天気発信地にて確認して下さい。アドレスは、hmjc://wws.otenki-hasshinti/22240226。アドレ―――}


じめじめじめだな。

[そうだな。]

朝からぱらぱらと小雨が降っている。

どうせなら雨模様で止めてくれりゃいいのに。

[別に良いではないか。どうせ何処も彼処も屋根に覆われているんだからな。]

W.W.Sは所々覆われてないだろ。

ま、屋根が無いとこに行く予定はなし。傘はいらんだろう。と思い置いてきた。

文明の進化に於いて、傘は置き去りを被るのが常らしい。

バイオコンピュータやら光学迷彩やらは発明されても、傘くらい通気がよく、合羽程雨を防ぐ手軽な雨具は開発されないんだからな。

[あれは既に完成しているのだ。雨が深々と降る様は、それだけで既に風雅なのだ。自然にこそ美あり。日本古来の意識を蔑ろにしてはならん。]

・・・今はもう23世紀だぞ。何世紀前の意識だ。

濡れる事のない街道を歩きながら、傘の新しい在り方を考える。

そうだ、こういうのはどうよ。

毒を以て毒を制す。なら水を以て水を制す。

水を膜状に放出する傘状の何かを持って歩くんだよ。そうすりゃ……えー……。

[そうすれば、何なのだ?]

……今のパスだパス。

霧状の液体を放出する傘状の何かを持って歩くんだ。霧と雨が混じって霧雨……にはならないよね。

[なったとしても保湿しかしてくれないだろう。雨の日に、わざわざ外で加湿器を使おうなどとは、誰も考えないだろうな。]

なら炎を噴射する傘状の何かを―――

[取りあえず傘状の何かから離れろ。]

……じゃあ傘の膜を服状の何かに―――

[それが合羽みたいな物だろう。ほれ、W.W.Sに着いたぞ。下らん事より実になる事を考えろ。]

はいはい。

今日は何の授業受けようかな。

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