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ExtraMaxWay  作者: 凩夏明野
第二章-始まりを紡ぐ-
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集合

国際新燃料掘削制限委員会、通称IFLCとは、フィサルドの掘削量、ついでに研究を制限し独占している委員会だ。

ま、新燃料なんて言っても見つかってから170年も経っている。

今ではイヴの育成機関として機能している。

定例会は、イヴがIFLCに集まり定期報告をする場だ。


「で、今日は誰が来るんだ?」


「今日は224よね?なら殆どの人が来るでしょ。」


224、つまり2月24日は、俺達イヴにとって特別な日だ。


「既知のイヴには声を掛けた。」


会議室には俺と凜、宗司に頼子ちゃん以外にもう一人いる。

IFLCのトップである大蔵治。彼のアダムはGovernance。“統治は究極の甘美”。人を操る能力だ。

今声を発したその大蔵だ。


「が、来ない奴はいるだろう。真、松本、峰、澄坂辺りは恐らく……いや絶対に来ない。」


「せやろな。特に前の二人、ありゃ3年は見てへんで。」


魔術師に孤立狼がいるように、ワレラに悪がいるように、イヴにも悪事に手を染める奴はいる。

その最たるが前者の二人さ。


「……噂をすれば、だよ薫さん。エルステッドと勝汰と啓治とジャックが来たよ。」


「元Indraの連中か。」


平内エルステッド、電気の原点使い。能力はLightning Incarnate“雷の化身”。自身の体を電気に変える。

千石勝汰。能力は筋力強化であるMuscle“筋肉加速”、追撃性能を持つPower“継続は力なり”。周囲を崩壊に堕とすStrength“崩壊を齎すはやはり力”。

甲殿啓治。電脳世界を自由に操作する電脳“操作の対象;電脳世界”、人を操る人“操作の対象;脳。それに伴う神経と人”。そして現実世界に電脳を持ち込む現実“操作の対象;現実世界”。

ジャックこと切裂男。刃物に最高の切れ味を付加するKiller“付加される事によりそれは顕現する。すなわち絶対斬”、この世の万物を切り裂く刀を召喚するSwords“斬れぬ物など無い刀。有るならばそれはこの世の物ではない”。そして、広範囲を更地にするSlash“大地両斬空間遮絶雷撃抜刀”。

どいつも一癖も二癖も三癖も百癖もある奴だ。


「あいつらがぐれないで助かったよな。」


「確かに。俺達もLv3まで使えるが、やっぱ戦闘経験の差は否めないからな。」


「俺くらいだなまともに戦えるのは。」


「太一。」


いつの間にか太一が席に着いていた。

田中太一、電磁工光学成形社の社長で、イヴでワレラ。物質を転送するTransport“分解と構築に依る転送”、この世に無いモノを創り出せるCreativity“創造は人間の宝”。そして時間を操作するIllusion“増加と加減。ついでに減少。これは妄想ではない”。

イヴの中でも強い部類の男だ。

どうやら新型フェイドを使って部屋に来たらしい。


「もう皆下にいたぜ。昔話に花咲かせてた。」


「ならついでに連れてきてくれたら良かったのにな。」


「良いじゃねえか大蔵。一年振りに会う奴もいるんだから。それに、集合時間までまだ8分ある。」


普段イヴは世界のあちこちに散らばっている。

HAJACKにいる俺にはよく分からんが、覇権争いなど結構激しいらしい。

戦争、武器などは表向き消えたが、その代わり一般生活における殺人は容認されているので、日常に戦争が食い込んでいるとも考えられる。

基本的には同族同士の争いだ。

正道から外れたイヴを、IFLCから派遣されたイヴが狩る。ま、たまにミイラになることもあるが。

そして最近では魔術師とワレラとも戦っているとか。


「ハーイ!おまたせしたー!」


「あーパキン!」


「オーウお久しー頼子。」


パーキンス・J・ケルビネーター。JはジェイコブのJだ。物を凍らせるWorld of Ice“氷中の世界”、周囲100mの気温を氷点下30℃に落とすFreezing“凍える寒さの氷上で踊れ”。そして極めつけ、周囲500mを一瞬で絶対零度-273,15℃に落とすZero“氷の世界に生存するは私だけ。絶対零度は美を運ぶ”。

寒いのが苦手な俺にとっちゃ天敵とも言える。戦う事はないと思うけど。

パーキンスがきてから10分経ち、全員が会議室に集合した。

石川鏡也。未来を見、変える事が出来るResist“神の意思などないに等しい。抗うもまた容易く”。

石川宗次郎。過去に行き、干渉することが出来るChanges“神の意思などないに等しい。変更はまた容易く”。

水無月喜一。姿を消し、あらゆる干渉も受け付けないPresence“その存在は影よりも薄く”、他人も巻き込み存在を消せるFading“存在などは光の屈折。消えゆく”。そして選択したモノを消すLost“消えろ”。


「……出宮はやっぱり来てないか。」


「直太。」


「ん?よお如月。」


春日井直太、重力の原点使い。自分の周囲の重力を強化出来るGravity“奈落の重力に落ちていけ”、範囲を選択し重力を強化出来るGravity.M“選択するは個人の自由。重力もまた操られる”。体に重力の鎧を纏うTrampledToDeath“纏う重力。完全なる圧死。そして切断”。

最強の一角。


「出宮なら来てないぜ。というか、来るはずもないだろ。」


「だとは思っていたが、残念っちゃ残念だ。」


出宮真。およそ存在し得るイヴの中で最強の男。更にワレラでもある。

見た目は17歳だが、実年齢は誰にも分からない。

Lv1のアダムをコピーし、更に元の2倍の威力で使うGod“その能力は神か”。

Lv2のアダムをコピーし、更に元の2倍の威力で使うWorld“凌駕すべきは人ではなく世界 ”。

Lv3のアダムをコピーし、更に元の2倍の威力で使い、更に自分で考えた能力を使うことが出来るDust“創作意欲が沸いてくる。神など塵に等しい”。

コイツは正道から外れている。

虐殺を平然と行うし、同胞だろうがワレラだろうが魔術師だろうが誰でも殺す。

相手が悪だろうが善だろうがだ。


「皆静かにしろ。そろそろ始めるぞ。」


ああそうだ。そういやまだ俺達4人の説明がしてなかったな。

俺は如月薫。通常の7倍速で動くQuick“光よりは遅い。でも速い”、時間を止めるSpeed“時間を加速させろ”。そして、光の原点使いの力を受け継いだLight“原点の光”。

杵築宗司。瞬時に着火するBurned“焼かれたいのか?”、体に炎を纏う Burn“燃えてもいいよね?”。見た物を触れた物に着火、触れた物は即効灰化出来るFireAndAsh“火となり灰となれ”。

大塔凜。瞬間移動出来るFlight“個人飛行”、複数で瞬間移動出来るMultiFlight“複数飛行”。空間そのものを飛ばす事が出来るSpaceFlight“空間飛行”。

仲代頼子、大地の原点使い。右手に太陽左手に月を宿すRainSunny“晴れ時々雨”。

指定した範囲を水没させるArk“方舟に乗るのがいいでしょう”。

体に地震、雷、火事、津波を宿すE.T.F.W“地震雷火事津波”。

彼女もまた最強だ。


さて、ここまで書いといて何だが、この話は飛ばしてくれて構わない。

言わばイヴについての説明みたいなものだからな。

さっさと会議を始めよう。

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