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出逢いの場  作者: 亜衣
4/5

第4話

…ウザイ。


「ねーねー、いーじゃん。一緒に歌おうよー」

ただいま、同じクラスの唐木佐奈(からきさな)に、めちゃくちゃ強引にカラオケを一緒に歌わされようとしています。


「だから、俺、歌苦手なんだって…」

さっきからそう何度も言ってるのに、彼女は一向にそれを聞こうとしない。

全くなんだってんだ。

人の話はちゃんと聞こうって、小学校の時習わなかったのかよ。


「大丈夫だって、私が一緒に歌うんだからぁ」


カンケーねぇっつーの。

おめーが歌おうが歌うまいが、俺は絶対歌わねぇ。


「いーじゃんよー!」


あーー!!!誰か俺をコイツから助けてくれぇ!!!

しかも腕に触ってくんなぁ!!


そう、思ったときだった。


俺の真正面の、少し離れたところから、優しい、今にも消え入りそうな声が聞こえてきた。



「―――――――――恭ちゃん」



「え……?」


一瞬、周りの音が消えた。

俺の、心臓の音しか、聞こえなかった。





―――――――声を発したのは、頬を真っ赤にして俯いている、水島明菜だった。

その隣には…大介?


…何なんだ?

一体大介は何がしたいんだ?


俺の疑いの視線にやっと気づいた大介。

彼はニンマリと、白く小さな歯を見せながら、俺に向かって大きくピースした。

…はぁ!!??


俺の腕には、まだ唐木がしがみついていた。


「何々ー?どーしたの?」


アホかお前は。

本気でそう思った。

ちゃんと状況ぐらい飲み込んどけって。

俺は思いっきり唐木をシカトした。


――――――やっと顔をあげた水島の頬は、まだとても赤くて。


なぜかその顔が、とても愛しくて。

もっと近くで彼女を感じたいと思った。

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