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出逢いの場  作者: 亜衣
2/5

第2話

さてさて。

いよいよ合コン当日がやってきた。


柔らかな太陽が照りつける、気持ちのいい日曜日だ。

俺は朝から何となくテンションが上がってしまい、鏡の前に、いつもの3倍以上も立っていた。

自然と顔がにやけてくる。


キモいぞ!キモすぎるぞ俺!!

自分にそう言い聞かせながら俺は食パンをトースターに入れた。


あー、楽しみだなぁ!!

俺は食パンの焼き具合を確かめながら、もう一度テンションをあげた。



「おーい。恭平ーー!!こっち!!」


PM11:00。

ちょっと迷ってしまったが、何とか俺は大介との待ち合わせ場所に到着した。

大介のほかに、数人の男が集まっている。

…男ばっかが集まるって、むさいよな…。


「ここのカラオケボックスでやるんだ。早く行こうぜ!!」


大介が結構大きなカラオケボックスを指差した。

きらびやかな装飾が施されていて、なんとも目がちかちかする。


「ほらほら。早く行くぞ、恭平」

「お、おう」


俺は曖昧な返事をしながら大介について行った。



「おっそーい!」

女子はもう来ていた。

部屋に入るなりのブーイング。


あーうるせーうるせー。


「いーじゃんかよー。ちょっとだけじゃん」


すぐに打ち解けている大介の社交性に、俺はある意味尊敬した。

でも俺の目的はただ一つ!!!


……水島明菜だ。


だが、どこを見渡しても彼女の姿は見当たらない。

どうかしたのだろうか。


「ごめん!遅れた!」


バンッと音がして、…水島が入ってきた。


「明菜!もう心配したんだからねー!」


一人のちょーケバイ女が口を尖らせた。

「ご、ごめん…」


そんな風に言うなよ。

そんなことを思いながら彼女を見つめた。

今日も水島はめっちゃ可愛い。

ストレートの肩までの髪。

それがさらさら揺れるたびに、俺の心はずっきゅーんと大きく跳ね上がる。


ヤバイ、可愛すぎる…。

俺は彼女をちらちらと見ながら、メニューのオレンジジュースという文字を見つめていた。

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