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香吟聚(仮)  作者: 香坂
1/2

2011/11

絶句


 襲春


間雲浮蒼昊

青柳之姿昂

夢浅驚鶯囀

襲春愁満昌


間雲蒼昊そうこうに浮かびて

青柳の姿昂たり

夢浅うして鶯囀おうてんに驚き

春を襲ふ愁ひ満ちてさかんなり


○間雲 閑雲に通じる。静かに浮かぶ雲。

○蒼昊 青空。

○昂 あきらか。

○鶯囀 ウグイスのさえずり。





 独演


言溟溟独語

未識己之狂

如酔淆真詐

何時知演傷


溟溟めいめいとして独語す

未だらず己の狂を

酔ひたる如くして真と詐をまじ

いつか知らん傷みをべたると


○溟溟 くらい。




 小人嘆息


雖志功名年少徒

却嘆故弱昧蒙痩

才華不就寡知己

天覆無人心迹弧


功名を志すといへども年少の徒

却って嘆く弱きゆゑ昧蒙まいもうにして痩せたるを

才華就らず知己寡すくな

天覆人無く心迹しんせき弧なり


○昧蒙 蒙昧。くらい。おろか。

○才華 才能。

○天覆 天のした。

○心迹 心跡に同じ。心とそれによる言動。






短歌


春ぞとふ峰の白雲花かとぞ見てし年月いくへなるらむ



うつろへばまたたれかとはむ桜花人待てがちにながめてぞ見る



桜花うつろひにけりなかきくもり日影の落つる世のけしきかな



忘るなよ春の夜の月いくめぐり袖置く露の払ひはてぬも



つれなくも宿るや袖に月影のしげかる露の絶え間なきまで


寄秋風恋

秋風の吹くるよるよるれにけり昔の月もまた見まくほし

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