第7話 それでも友達は頑張ります! (2)
「──幸、悪いのだけれど。男子の俺がこの学校一美女と誉れ高い、お姫様の背に手を当て、起こす訳にはいかないから。幸がもう一度竜田の背を強く揺すってみろ。それも今度は先程よりも強くだぁ! もうそれこそ? 竜田の身体が机から落ちそうなぐらい力強く揺すってみろ。分かったな、幸?」
考える人を続けていた上ちゃんなのだが。彼は考える人を辞めると、異性であるリムの背に自分が触れることはできないから、幸ちゃんに再度揺らし、起こしてみるようにと嘆願をした。
「うん、わかったよ。上ちゃん」
幸ちゃんは幼馴染の指示に対して了解したと頷きガッツポーズを決める。
だからリム達のクラスの学級委員長さまの口が開いて、
「幸ちゃん、がんばって!」
と、理香ちゃんが叱咤激励をしました。
「うん、わかったよ。理香ちゃん!」
幸ちゃんは学級委員長さまに背を押され、自分自身に気合を入れるから。
「よーし、頑張るぞ!」
幸ちゃんは再度ガッツポーズすれば。
「リムちゃん、起きて! 起きてぇ~!」と「リムちゃん起きろ~! 起きるんだぁ~!」
幸ちゃんは元気よく声を出しながら、先ほどよりも寝ているリムの背を強く揺すり始める。
だから幸ちゃんのリムの背を揺らす様子を見ていた二人──。上ちゃんと理香ちゃんの口からも。
「おっ! 幸、頑張れ! 頑張れー!」
「幸ちゃん頑張って、我が校の眠り姫を起こして~!」
「ほら~! いけぇ~!」
「よい、しょ~! 頑張れ~!」
幸ちゃんへと大袈裟なジェスチャーを交えたエールを送り続けるから。
「うん、頑張るね」
幸ちゃんは頷き、またまたガッツポーズを決め──!
その後は更に自分の両腕に力を入れ、リムの背を揺らし続けるのだった。
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