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第32話 お好み焼き屋【皐月】の宅配は全国可能! (4)
「……リム、そんなにも俺の身体を心配した顔をするなって! いくら俺が先ほど宅配でお好み焼きを届けた場所が北海道だと言っても。俺は竜神化して飛んでいる訳だから。ほんの数十分でお客様の許へと到着しているし。帰宅の途はお好み焼きを持っていない手ぶらな状態だから。俺も全力で飛んで帰宅の途について数分で帰ってきたわけだから問題はない。リム大丈夫だ」と。
パパはリムにケラケラと笑いながら告げてくれた。
しかしリムはパパの身体が心配……。
そう地球の創生時代の頃の太古のように生前のパパがまた体調を患い、流行り病でまた遙か遠く……。
リム達竜の姫巫女達が手が届かない冥府界へと旅立たれる、悲しい思いをするのは嫌だから。
「えぇ、でも」
リムはパパの頭を撫でる行為を辞めて俯く。
しかしパパの方はと言うとリムの危惧など気にもした様子もなく。
「よーし! お好み焼きが、焼き上がり次第。俺が岡山市まで一飛びしてくるから!」
パパは満身の笑みを浮かべながらリムに気丈な様子を見せてくれた。




