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第28話 リムの社は、広島お好み焼き【皐月】(11)
「マジか」
「本当か」
「やった~!」
「やったぞ~!」
「俺にも」
「儂にも」
「僕にも彼女や嫁さんが出来るかもしれない」と。
リムやパパ、母上に姉上と……。竜神さまファミリーの前で神々が創造して作った人類達は歓喜するけれど。
「お~い、皆~? 神頼みの、神任せばかりじゃ駄目だぞ! 自分達の前に竜神様が意図的に作ってきれた赤い糸の縁がくれば。ちゃんと自分で手元に手繰り寄せないと運命の人は逃げちゃうからな。分かったな、皆~? 俺だって勇気を出してそうしたのだから…」
人間達へとパパが有難い御言葉……。説法を説くと。
「うん」
「分かっているよ、マスター」
「俺達も明日から頑張る」
「頑張るから」
「任せてよ、マスター」
人間達はパパへと満身の笑みを浮かべながら告げるから。
「うっ、ふふふ」
「ふっ、ふふふ」
母上や姉上達も人間達の歓喜している様子を穏やかに見詰め微笑む姿がリムの碧眼の瞳に映るから。
リムも大変に嬉しくなり、人間達へと。
「みんな~、明日から恋を手繰り寄せるために頑張るではなく。今日から気を引き締めて出会いや縁があれば頑張らないとだめだよ。わかったかな、みんな?」
と、リムは人差し指を振りつつ、実年齢はみんなよりもお姉さんだから人間達へと竜の姫巫女さまらしく、偉そうに告げたのだった。
◇◇◇




