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第22話 リムの社は、広島お好み焼き【皐月】(5)
「いいえ、別に。あっ、はははははは」
「別にそんなことはないです。あっ、はははははは」
「もう、リムちゃんは怒らないでよ。あっ、ははははは」
「リムちゃん、冗談だよ。あっ、はははははは」
「レビィアさんは学生さんだから勉強をしないとね。あっ、はははははは」
姉上推しの、常連のお客さま達はリムの太々しい様子を見て、笑い誤魔化すけれど。
「……リム~」
しかしリムはお客さまに対して太々しい態度をとったから、姉上に遠回しに叱られた。
「はぁ~い。ごめんなさい」
姉上に名を呼ばれ、睨まれたリムはシュンと申し訳なさそうに謝罪をした。
「……リム、私は毎日予習復習をちゃんとしているから、試験週間だと言っても、そんなにムキになって勉強をしなくても大丈夫だから。今日は生徒会の役員の仕事もないからお店のお手伝いをしているのよ……」
姉上は次世代の女王さまらしい、優等生的な台詞をリムに告げてきた。
「レビィアさんは凄いな」
「すばらしい」
「流石レビィアさんだ」
姉上がリムへと告げた言葉を聞いて、常連のお客さま達がこの後も漆黒色の髪に、紅玉の瞳を持つ妖艶な竜の巫女を褒め称え続けるから。




