第21話 リムの社は、広島お好み焼き【皐月】(4)
しかし日本の学生の試験週間と言えば。みなさんも知っての通りで、リムもそうですが、大半の人達が自身の部屋に篭って苦手教科を克服するために勉強に明け暮れる一週間になるのが普通だから。
リムは姉上がお店の手伝いをしている様子を見て、自分の顔色を変えながら。
「姉上~、お店のお手伝いなんかしていていいの~? 大丈夫なの~?」
と絶叫交じりで尋ね。
「姉上は、お店の手伝いをするよりも部屋に戻って試験勉強をする方がいいんじゃないかな?」とも告げると。
「姉上~、店の方の手伝いの方は~。母上とリムがするから。姉上はお部屋に戻って試験勉強をした方がいいよ~。ねぇ、母上もそう思うでしょう?」
リムは姉上から母上へと視線を変え尋ねた。
「えぇ~、そうね~。リムの言う通りね。レビィアは試験勉強の方は大丈夫なの~?」
母上はリムの意見を聞き入れて姉上に尋ねてくれた。
「えぇ~、嘘~?」
「冗談だろう~?」
「レビィアさんがお店に立っているのが目に付いたから、俺【皐月】に入ったのに……」
「ああ、俺も……」
「俺も、だよ……。レビィアさんの麗しい容姿が目に付いたから、【皐月】に慌ててはいったのに……」
広島お好み焼きを焼く鉄板が備え付けているカウンター席に座る常連のお客さま達……。姉上推しのファンのお客さま達がリムが試験勉強があるならば部屋に戻る方がいいと言った提案に対してブゥブゥと不満を漏らしてくるから。
「なに~?」
リムが自分の腕を組み、仁王立ちで大人の男性達をジロリと睨み、竜神の逆鱗に触れたい訳? と思いつつ唸れば。




