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第18話 リムの社は、広島お好み焼き【皐月】(1)
「はぁ~、今日もやらかしちゃった……」
と、リムは大きな溜息を漏らしつつ、自分の肩を落としながら嘆き、お店の扉を。
《ガラン! ガラン!》
と銅製の鐘を鳴らしつつ入店をすれば。
「ただいま……」、「かえりました……」
リムは店内にいるだろう、竜神さまへとカエルコールをすれば。
リムの気落ちした声音でも店内に響き渡るから。
「おかえり!」
リムの優しい竜神さまのの声がね。
〈ジュ〉
〈ジュ、ジュ〉
と肉や玉子……。キャベツにもやしと青ネギ……。
そしてそば麺、うどん麺、ピリ辛麺と──。広島を代表する《《お好み焼きソース》》と油が交ざり合い焼けていく音や、食欲をそそる香ばしい香りと共に聞こえてきた。
だからリムは先ほどの学校での大失態……。転寝事件……。学級委員長の理香ちゃんを筆頭に幸ちゃんや上ちゃん……。
まあ、何でいたのか? リム自身もよくわからないけれど真田の奴に。




