表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人見代行なんでも屋  作者: まっは
第4話 秘密の約束
15/16

 今年は暖冬になるとテレビでは言っていたが、その予想とは裏腹に寒さは厳しく吾朗の吐く息は白かった。さらに現時刻、深夜の一時過ぎという時間も重なり、凍てつくような寒さが彼の全身を襲っている。しかも、吾朗が今いる場所はとある電機店の前で、風を遮るような建物は一切なく、唯一の救いは温かいコーヒーとホッカイロぐらいで、他は地獄の中だった。いや――もしかすると地獄の方が心地いいかもしれない。

 電機店の前には列が出来ていて、先頭にいる吾朗の後方には十人ほどが持参してきた小さなアウトドア用のイスに座り、体を丸めながら寒さに耐えている。その人たちは、皆男性ばかりで中には小さい子供がいそうな父親の姿もあった。きっと子供に頼まれたのだろう――クリスマスプレゼントはこれがいいと。

 吾朗は店舗の前面に貼り出されているPOPを見つめる。

『十二月二十四日、午前十時発売。最新人気ゲーム機CE、限定十台――さらに先着五名様には無料でゲームソフトプレゼント!』

 吾朗が今回の依頼を受けたのは一週間前のことだった。八十歳の老人女性が、孫のために人気ゲーム機をプレゼントしたいと連絡が入り、この最新人気機種は限定発売のため並ばなければ手に入らないので、代わりに並んでほしいそういう依頼だった。どうしても孫にプレゼントしたい女性は、吾朗に対して一番に並ぶことを命じそのため吾朗がお店に足を運んだのは、二十三日の閉店後――午後八時でそこから女性がやって来る開店時間の午前十時までじっとしなければいけなかった。こうした依頼はよくあるので、吾朗は慣れているものの、歳を重ねるに連れて寒さに弱くなってきているのは否めない。しかし、十二時間以上も拘束される仕事なので、その分報酬はよく、また今回はお金がありそうな老女ということもあり、寒さに耐えるモチベーションは高かった。

 そうした中、世間はクリスマス一色に染まっているが、吾朗は年末年始まで休むことなく予定が詰まっている。年末の大掃除や買物代行、初詣での参列はもはや代行屋にとっては当たり前の依頼になっていて風物詩のようだ。

 ただ、全ての依頼をこなすためには一人ではできないし、大量のバイトを雇うと利益が減ってしまうので、葉月の知人などの協力を得る必要があった。ここ数ヶ月は依頼と高額な報酬が次々と舞い込み、家賃や給料の心配がいらないくらい健全な経営が出来ている。

 吾朗はキャンプ用の小さいイスに座りながら、スマホに目を落とし暇をつぶしていく。手持ちバッグには人気のバスケット漫画が十冊ほど入っていて、これは朝方に読む予定でいる。つい数分前までは、葉月とラインをしていて彼女にとってもこの時期は忘年会シーズンなので稼ぎどきであり、最近は眠そうな目をこすりながら事務所に出てきていた。そこまで忙しいのなら、休んでもいいと吾朗は言っているが葉月は吾朗を見張るようにいつもそばにいた。相変わらず二人の関係は社長と社員――いや、客とキャバ嬢のままで進展はない。

 吾朗は持参してきた水筒からホットコーヒーをコップに入れ口に運ぶ。全身が温まるのを実感しながら後方に目をやると、各々に暇な時間を過ごそうとしている。小説を読んでいる人、タブレットで動画を観ている人、居眠りをしている人など様々だ。ただ、ここにいる全員に共通しているのは雪山に登るような厳重な服装を纏っていることで、傍から見ればスキー場に向かうバスを待っている客のようにも見えた。その中で吾朗のような代行屋がいるのは皆無で、ほとんどは父親が息子や娘のためにCEを手に入れるために並んでいた。

 世の父親も大変だ――結婚して子供を持つとこんなことまでしなければいけないのかと思うと、このまま一生独身でいい気がしていた。まあ、いずれにしても相手がいないのだから、こんなことを考えても仕方ないが。

 吾朗が開店時間まであと九時間ほどある時間をどう過ごそうか考えていたとき、背中越しに激しく咳をする音が耳に届き思わず振り返った。そこには黒いニット帽をかぶったマスク姿の男性がイスに座っていた。顔ははっきり見えないので年齢はわからないが、目元を見ると吾朗より少し上――四十五歳ぐらいに思えた。きっとこの人も子供のために並んでいるのだろう。幸いにも明日は土曜日でサラリーマンなら会社は休みだ。

 吾朗はぼんやりとそんなことを思っていたが、咳こんでいる男性が心配になり声をかけた。

「あの……大丈夫ですか?」

 男性は吾朗の声に頷きながらも、咳が止まらずにいる。とても大丈夫そうには思えないし、彼の咳の音が風邪とは違うことは医者ではない吾朗にも十分わかった。肺炎かもしれないが、大丈夫なのだろうか――こんなにも寒いところにいるのは体に悪いのは間違いないと吾朗は不安が胸を掠めた。そして、少しでも温まってほしい思いが湧き上がると、水筒からコーヒーを紙コップに移し男性に手渡した。

「これもしよかったらどうぞ」

「あ……ゴボ、ゴボ……どうもすみません」

 男性は苦しそうにしながらも、呼吸を整えると両手で紙コップを握り吐息を吐いた。どうやら、少しは落ち着いたらしい。それからマスクを外したあとコーヒーに口をつけて、和らいだ表情を浮かべる。マスクで顔がはっきりしなかった男性の顔が露わになったとき、吾朗は彼の顔を見て身震いを起こした。それは、この凍てつくような寒さが原因だからではなく、彼の頰がこけ骸骨のようになっていたからだ。明らかに、この男性が病気にかかっているのは間違いない。いや、かなりの重症でとても朝までここに並ぶのは危険だというくらいに――

「コーヒーは温まりますね。美味しい」

 男性が力のない笑みを作る。

「おかわりしたいのならまだありますよ。お茶もありますから、ほしいときは言ってください」

「いえ……これで十分です。ありがとうございます」

「失礼ですけど……クリスマスプレゼントか何かで?」

「ええ。息子がほしいと言っていたようで……」

「そうでしたか。深夜から大変ですねえ」

「あなたも同じではないんですか?」

 男性には吾朗の言葉が、他人事のように聞こえたようで不思議そうに訊ねた。

「あ……私は……ですね……実はこういう者でして」

 吾朗はためらいもなくポケットに入れていた名刺を取り出し、男性に渡す。吾朗にとってこうした偶然の出会いも立派な営業活動の一環で、以前には依頼に繋がったこともある。

「人見代行……ですか。ということは代行で並んでるんですね?」

 男性は名刺を見つめたまま聞いた。

「そういうことです。まあ、代行屋ではこの仕事は定番ですね」

「なるほど……私もそうすれば良かったかもしれないな。あっでも、それだと駄目か……やっぱり息子のために並んでこそ意味がありそうだし、きっとこの苦労を息子は喜んでくれるかもしれないなあ」

「おっしゃるとおりです。あなたがこうして並んでいるのは息子さんを思う気持ちを表していますよ」

「そうやって言われると頑張れます。まあ、うちは他とはちょっと違いますがね……」

 男性はちらりと後方に目を向けながら言った。

「違うというのはどういうことでしょう?もし良かったら、時間はたっぷりありますからお話できる範囲で教えてくれませんか?」

 吾朗は疑問が浮かぶと遠慮なく訊ねる。さらに男性が先程口にした、息子がほしいと言っていたようで――という言い方が妙に心に引っかかっていた。それは自分の耳で聞いたわけではなく、人伝に聞いた感じがでている。もしかすると、彼は単身赴任で家族と離れているとか、息子と上手くいっていないとか――そうした事情があるのかもしれない。あいにく、今は時間があまりあまっているので、話に付き合っても問題はない。向こうがどう思うかは別だが。

「そうですね。時間はあるし、暇ですからお話しましょうか」

 男性はコーヒーを飲むと頷きながら言った。

「はい……ぜひ、お願いします」

「実は、私は五年前に離婚しましてね。息子とはそれから会ってません。息子は今年で十歳になりますけど、元妻とは連絡を取ってましてね、それでゲーム機がほしいって言われたんです」

「それは、失礼なことを伺いましたね」

「いえ。いいんです。それにね、十二月二十四日は息子の誕生日で、毎年プレゼントを贈ってます」

「贈ってる?直接、手渡しではなく?」

「はい。会わせてくれないのでね。贈るか、元妻に渡すかどちらかです。本当は会って顔を見て、おめでとうって言いたいんですがね……」

 男性は寂しさを滲ませながら言った。

「じゃあ、今回もですか?」

「ええ。買ったらすぐ元妻に渡します」

「ちなみに去年は何を?」

「バスケットをしているのでバスケットシューズを買いました。ずっと欲しかったモデルがあったようで……」

「いい父親ですねえ。普通、離婚したら自分のことに精一杯になってしまいがちだと思いますけどね」

 吾朗は離婚した同級生たちの顔を思い浮かべながら言った。彼らはほとんどが浮気が原因で離婚していて、再婚してからは元妻のことよりも今の家族に比重を置いている。

「私はね、口が裂けてもいい父親とは言えませんよ」

 男性は吾朗の言葉を否定し、力なく頭を振る。

「ですかねえ……こうしているってことはそうは思えませんけど」

「私はね結婚してから、妻に迷惑ばかりかけていたし、息子にも強く当たったこともありました。原因は仕事だったんですけどね……会社勤めを辞めて、独立したらうまくいかなくなって、借金までしてね……結婚していたときは家族にしてあげたことなど何一つなかった。まあ、私は捨てられて当然だったんです。妻は未だにあのときの苦労が悪夢で……だから、息子には会わせたくないと。だから、私は罪滅ぼしじゃありませんが、こうして毎年誕生日にはプレゼントを渡してます。ゴホ、ゴホ……」

「大丈夫ですか?風邪ですか?」

「そんなところです。大丈夫ですよ……それにね、近いうちに元妻は再婚するそうでこれを最後にしてくれって言われました」

「それは辛いなぁ……」

 吾朗はしんみりした表情で言った。会いたくても会えない、何とかしてあげたくても拒否される――というのはいくら過去に酷いことがあっても胸が痛むだろう。しかも、この男性にとって自分以外に新しい父親ができるのは、涙がでるくらい悲しいことかもしれない。

 吾朗は結婚や離婚など経験はないが、想像するだけで生きる気力が萎えそうだった。

「仕方ないですよ。そのくらい酷いことを……私はしてしまったんだから。今の私の願いは息子が健康で幸せにいてくれること。それだけですね」

 男性は眠そうな目を細めながら言った。

「でも、息子さんが大きくなったら自分の意思であなたに会うことだってできますよね?」

「ええ。そのときが来れば……でしょうね」

「大丈夫ですよ。そのときは必ず来ますから、それまで頑張りましょう。とりあえずは……この寒さをなんとか凌ぐ必要がありますけどね。どうですか?もう一杯、飲みませんか?」

 吾朗は明るく言いながら、強引に男性のコップにコーヒーを注いだ。

「あっ……すみません」

「いえ、いえ。こちらはもう手慣れたもんですから」

「しかし、人見さんはこういう仕事を長くしているんですか?」

「そうですね」

「ぶっちゃけた話……どんな仕事でも引き受けるんでしょうか?」

 お金になるのであれば来るものは拒まず――と吾朗は言いそうになるのを堪え、わざと思案顔を浮かべながら答えた。

「基本的には受けますよ。でも、やばそうな仕事はちょっと考えますがね」

「それは……人殺しとか?」

「まさか……そこまで悪人ではないですよ」

「ですよね。ということは、危ない仕事ではなくきちんと報酬を払えるのなら引き受けてくれると考えてもいいですか?」

「はい。人見代行はお客様のためならどんなことでもやりますし、やり遂げます」

 吾朗は心にもないことを口走る。優先すべきは客のことより金であり、その額が大きくなればなるほどやる気がでる。

「ちなみに今まででこれは面白かったという依頼はありますか?」

「それは、たくさんありますよ……ここでは言えませんけどね」

「ゴホ、ゴホ……大変そうだけど、やりがいがありそうですね」

 男性が咳をしながら苦しそうに言った。寒さはときが経つにつれて厳しくなっている。唯一の救いは雪が降っていないことだが、それでも吐く息は白くコップに注いだコーヒーは瞬時に冷めてしまう。おそらく男性は、車で来ているだろうから、車内で待つことをすすめたいが、この寒さの中で並んでいる人たちのことを考えると――それはルール違反のような気が吾朗にはしていて何も言えなかった。

「大丈夫ですか?もし良かったら、暖かい上着をお貸ししますけど……」

「大丈夫です。気を使わせて申し訳ない。薬を飲んだら落ち着きますから」

 男性は軽く頭を下げると、側に置いていたバッグの中から薬を取り出しコーヒーで流し込む。

「もし、具合が悪くなったら言ってください」

「ありがとうございます」男性は口元を緩めると続けて言った。「インフルエンザとかそういう人に感染るようなことはないのでご安心ください」

「はぁ……そうでしたか。あの、もしですね誰かご友人とか職場の人とかで代行を依頼される方がいたら、そのときは是非ご連絡ください。これも何かの縁ですから」

「たしかにそうですね。そうした機会があったらよろしく頼みますよ。さて……じゃあ私は一眠りします」

 男性はあくびを噛み殺すと体を丸めた。

「その状態で寝るんですか?きつくないですか?」

「いや、大丈夫です。昔はよく、パチンコ屋にこうして並んだものです」

「そうは言っても……寝袋を貸しますけど……」

 吾朗は目の前にある寝袋に指を差す。長丁場の依頼があったときは、寝袋とミニチェアー、漫画本は必需品でその荷物はキャンプさながらだ。しかし、この列に並んでいる人たちを眺めてみると、吾朗と同じようなものを準備している人が多い。

「お気持ちだけいただいておきます」

「わかりました」

「じゃあ、おやすみなさい」

 男性はマスクをつけ、ニット帽を深く被ると寝る体勢に入った。

「おやすみなさい」

 吾朗はそう言ったあと、ある不安が胸をよぎった。この男性はあきらかに具合が悪く、それは痩せ細っている顔と体、覇気のない表情から見てわかる。まさか、このままここで眠り――朝方には体が冷たくなっていたなんてことはないだろうか。そう簡単に凍死はしないとわかっているものの、重い病気を患っているのなら、命を落としてもおかしくはない。ただ、吾朗はこの男性が自分の命をかけてまで、息子にプレゼントを贈ろうとすることに胸が熱くなるのを覚えた。そして、少し大袈裟な表現かもしれないが、自分の体よりも息子を思う気持ちの方が勝っていることを実感しはじめたときある思いが湧き上がる。自分は朝までこの男性をしっかり見守ろう――体調に異変がないかしっかり見ていようと――

 どうしてそこまで男性に深入りしてしまうのかは吾朗にもわからない。ただ、ふつふつと心の底から使命感が湧き上がってきていた。頬に凍てつくような風が当たる。並んでいる電機店の駐車場の一角にはクリスマスツリーがあり、きれいな装飾がキラキラと輝いている。世の子供たちはサンタクロースを待っているが、こうして父親たちが苦労してプレゼントを手にいれようとしていることは知らないだろう。いつも家庭では煙たがられている父親が、力を発揮できるのはこうしたイベントのときしかない。全ては、愛する子供のためだ。

 吾朗は隣で丸くなっている男性の膝下に素早くブランケットをかける。気休めの暖かさかもしれないが、ないよりはましだろう。時間が経てば経つほど、寒さは厳しさを増していくのだから。

 それから、吾朗がバッグから漫画本を取り出そうとしたときスマホが震える。ラインにメッセージが届いたようで、その相手は葉月だった。

『吾朗ちゃん。私、お客さんから腕時計のクリスマスプレゼント貰っちゃった。チョーうれしい』

 メッセージには、時計の画像も一緒にあり吾朗は目を落とした。

「は……ロレックス……だ」

 吾朗はつい驚き独り言を呟くと、さらに葉月からラインが届く。

『今年は吾朗ちゃんから何をもらえるのかしら』

『全く何も考えてなかった。何が欲しいの?』

 吾朗は正直にメッセージを送信した。銀行口座にはそれなりのお金がある。ここ最近の依頼は大金が舞い込む仕事が多かったが、その分――生きた心地がなく、寿命が縮まったのは間違いない。

『そろそろ、吾朗ちゃんが欲しいかな』

 葉月の予想外のメッセージに、吾朗は思わずにやけ顔になる。そして、仕方ないなあと焦らすような言葉を打ち込み送信しようとしたとき続けざまにスマホが震えた。

『冗談よ』

『現金チョーダイ』

『現金』

 きっと、サンタクロースが葉月のラインを見たら、悲しみトナカイたちは彼女のもとに向かうことはないだろう。ただ、欲しくもないプレゼントを貰うよりは自分で欲しいものを買える現金がいいのは理解できるし、プレゼントされたロレックスも今日の昼には質屋のショーケースに並んでいるはずだ。葉月にはいろいろとお世話になっているし、冬のボーナスということで現金を支払ってもいいかもしれない。

 吾朗はそう思うと、意を決して指を動かしはじめた。

『近々、ボーナスを支給するのでお楽しみに』

 メッセージを送信したあと、吾朗は現実に意識を戻す。こっちはあと数時間、寒さに耐えなければならない。そのとき不意に隣の男性の声が吾朗の耳に入ってきた。

「ソラ……ソラ……」

 一体、どんな夢を見ているのだろうか。鳥になって空を飛んでいる夢だろうか。

 吾朗は首を傾げながら漫画本を開く。あと数時間は漫画にのめり込むしかない。

 しかし、吾朗は男性の体調と寝言で口にした、ソラという言葉が気になり漫画に集中できなかった。そして、それは東から太陽が昇ってくるまで続いていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ