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パーティーから裏切られたホワイトマジシャンは規格外  作者: つるぴかつるちゃん
第二章 メルグレイスの事件、ヒルダロア2つの真相

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第61話  小さな魔法陣


翌朝。


宿の食堂には、香ばしいパンと温かなスープの香りが漂っていた。

ジャンとルナ、フィリーネに加え、昨夜同じ宿に泊まったリリエルも並んで席につく。


4人で囲む朝食は、いつもより賑やかで、ちょっとした旅の宴のようでもあった。


「やっぱり、みんなで食べると美味しいねー」

ルナが笑顔で言うと、リリエルも微笑んだが、少し顔を曇らせた。


「でも・・・・・私は今日のうちにアステリアに戻るつもりなの」


「えぇ!? せっかく来てくれたのに!」

ルナは思わず声を張り上げる。


「だったら街を案内するよ! まだ帰るのは早いって!」


「えっ、私まで?」とフィリーネは苦笑いを浮かべたが、ルナの勢いに押されて結局了承した。


こうして女子3人は街へ。

ジャンは「ちょっと行きたい場所がある」と言い、別行動を取ることにした。




人通りが減る石畳の道を、ジャンはひとり歩く。


目指すのは、両親が結婚する前に暮らしていたという古い家。

通りの一角に佇むその家は、窓枠こそ年季が入っていたが、壁も屋根も手入れが行き届いていた。


ここも、元ルナの家と同じく、誰かがずっと管理しているらしい。


(ここが・・・・・)


胸に熱いものがこみ上げる。

見ているだけで、知らなかった両親の時間が確かに存在したと感じられた。


その時、リアーナの家の後ろの家の扉が開き、人の良さそうな中年の男性が出てきた。


ジャンは「あっ」と小さく声を上げる。

先日、見かけた人物だ。


「おや、君は・・・・・ルナちゃんと一緒にいた若者だね」


「こんにちは」

男性はジャンの視線の先を見て、頷いた。


「その家を見ていたのかい? 実はこの家も私が管理していてね。・・・・・君のご両親が住んでいたと聞いているけど、私は詳しくは知らないんだ。彼らが引っ越していく直前に、この辺りに来たものだから」


ジャンは少し残念に思いながらも、静かに頭を下げる。

「そうだったんですね」


「でも、もしよかったら中を見ていくかい? 掃除だけは怠らないようにしてるんだ」

男性は鍵を取り出し、扉の前に立った。


扉が開かれると、薄暗いが清潔な空間が広がった。


家具は残っていないが、壁のしみや床の磨耗に、かつての暮らしの痕跡がわずかに残っている。


ジャンはそっと部屋を歩き、窓際で立ち止まる。


(ここで・・・・・2人が)


幻のように、若き日の両親が語り合う姿が浮かぶ気がした。

しかし確かな記録も、思い出を知る人の言葉もない。


ただ静かな空間だけが残されている。


「・・・・・詳しくは分からないんだよ」

男性は言った。


「けれど、君のご両親が立派だったことは噂に聞いたよ。リアーナとも仲が良かったらしいじゃないか。私が知っているのは短い間だったが、周りの人に好かれていたようだ」


ジャンは胸の奥にわずかな誇らしさと、どうしようもない空虚さを抱えながら、深く頭を下げた。

「ありがとうございます。見せていただけて、良かったです」


男性は優しく微笑み、

「君が訪ねてくれて、この家も喜んでいると思うよ」

とだけ告げた。




その頃、街の中心では、ルナとフィリーネ、リリエルの3人が賑やかに露店を回っていた。


名物のお菓子を頬張るリリエルを見て、ルナが誇らしげに胸を張る。

「ね? 美味しいでしょ!」


「うん、本当に美味しいわね」


その様子にフィリーネはふっと笑い、心で呟いた。

(・・・・・相変わらずルナは美味しい物が好きなのね)


街の喧騒と甘い香りの中、3人の声が溶けていく。





そして少し離れた場所で、ジャンは静かに両親の記憶を胸に刻み込んでいた。


「・・・・・それじゃあ、私はこれで失礼するよ」


家を一通り案内し終えた中年の男性は、鍵を回し、扉を閉じながらふとジャンに視線を向けた。

「ただな・・・・・言っていいものか、少し迷うんだが」


「え?」


「ルナちゃん・・・・・・あの子がまだ小さかった頃、母親に連れられて、時々ここに来ていた男の子がいたらしいんだ。リアーナが生きていた頃の話だよ。ルナちゃんは、その男の子と遊んでいてね」


ジャンの胸にざわめきが走る。


「その男の子のことを、ルナちゃんはよく話していた。・・・・・どうやら、初恋だったらしい」


ジャンは驚く。

「!」


男性は気まずそうに笑みを浮かべる。


「今その男の子がどこで何をしているのか、私は知らない。だが、もし再会したら、ルナちゃんはどんな顔をするだろうな。・・・・・ああ、君が何となくその男の子に似ていたから、つい話したくなっただけだ」


軽く手を振り、男は自分の家へと戻っていった。




取り残されたジャンは、呆然と立ち尽くした。

(その男の子って、オレのことじゃないか?)


(確かに、幼い頃、リアーナの家を訪れた記憶はうっすらとある)


(だが、ルナのこともリアーナのことも、はっきり思い出せるほど鮮明ではない)


(ルナと小さいころ遊んでいたのか・・・・・)


(断片的な景色と声だけは残っているが・・・・・覚えてないな)



(それなのに、ルナは)


(ずっと、オレを覚えていてくれたのか)


(しかも「初恋」の相手として)


(そんな頃から、オレのことを・・・・・?)


ジャンはアステリアで初めて彼女たちのパーティーに加わった日のことを思い出す。


(リリエルが冷静に挨拶をし、他の仲間も淡々と自己紹介をした)


(最後に自己紹介をしたルナだけが、妙にテンションが高く、自分にまっすぐ笑いかけてきた)


「あれは・・・・・偶然じゃなかったんだな」


胸の奥が熱くなり、言葉にならない思いが込み上げる。




ふと視線を落とすと、家の外壁の下――地面との境に、不自然な刻印があるのに気付いた。


最初は石材のひび割れかと思った。

だが、目を凝らしてみると、それは人為的に描かれた極小の魔法陣だった。


「ん?なんだ、これ」

手のひらの半分にも満たない小さな円形。


長い年月でかすれかけているが、魔力の残滓は確かに残っている。


ジャンが指先でそっとなぞると、ひやりとした感触が伝わり、淡い光が一瞬だけ走った。


(・・・・・防御系? いや、もっと古い術式・・・・・?)


完全には解読できない。

だが、何かの結界の一部のようにも見える。


両親が刻んだものか、この家の由来に関わるものか、判断はつかない。

「やっぱり・・・・・この家には、まだ何かがある」


小さく呟いた声は、夕暮れの街のざわめきにかき消された。


だがジャンの胸の奥では、確かな鼓動が鳴り響いていた。

両親の過去、ルナの幼い日の想い、そしてこの魔法陣――それらがひとつの線に繋がっていく予感がした。


ジャンはしゃがみ込み、マジックアップ、テクニカルアップを自身にかけ、小さな魔法陣に掌をかざした。



指先から微かな魔力を流し込むと、ほとんど消えかけた線が淡く光を返す。


(ん?知っているような・・・・・?)


一瞬、胸の奥でざわめきが起きた。

見覚えがある。


いや、正確には「感じ覚え」と言うべきか。

子どもの頃、母のそばで見たことのある術式に、どこか似ている。


(母さんの・・・・・?)


集中して魔力を馴染ませていくと、次第にその気配は強くなる。

懐かしい、温かな光のような感触。


それは間違いなく母の魔力だった。

幼い頃、眠る前に母がかけてくれた守りの術。


その時と似た波動が、確かにこの魔法陣には残っていた。


「やっぱり・・・・・母さんだ」

胸の奥が熱くなる。


母がここに刻んだということは、何らかの意味があるはずだ。


ジャンはさらに丹念に調べた。

『セレスの呪い』


(母さんは悪意を持って、人を不幸に陥れるようなことをする人じゃない!)


(だけど、この魔法陣・・・・・)



輪郭をなぞり、刻印の残滓を読み解き、周囲の地面にも手を這わせる。


そして、あることに気付いた。

「・・・・・この魔法陣、本来は4つでひと組だ!」


隅に控えめに刻まれた補助線の痕跡。

配置的に、建物を囲むように4つ置かれることで初めて完成する結界だと分かる。


ところが、残っているのは、ここ一つだけ。


他の3つは確かに存在した形跡がある。

だが、誰かによって消された跡がかすかにある。


(どうして・・・・・一つだけ残ってる?)


もし結界を壊すためなら、4つすべてを消すはずだ。

なのに、なぜか一つだけ。


それは「意図的に残された」のか?


夕暮れが街を染めていく。


調べているうちに、日は傾き、オレンジの光が石畳を伸ばしていく。

ジャンはしばらく考え込んだが、答えは出なかった。


「ふぅ、今日はここまでだな」

焦っても仕方がない。


だが、このままにしておくには気になりすぎる。

明日、もう一度来て調べよう。

そう心に決め、立ち上がったときだった。




「ジャン?」


振り向くと、通りの向こうから3人の姿が見えた。

ルナとフィリーネ、そしてリリエルだ。


どうやら街の案内を終えて戻ってきたところらしい。


「何してるのー?」

ルナが手を振りながら駆け寄ってくる。


ジャンは少し躊躇したが、すぐに言葉を選んだ。


「ちょっと、不思議なものを見つけてな」

彼は壁際に膝をつき、光を帯びた小さな魔法陣を指さす。


ルナが「わぁ・・・・・」と目を丸くし、フィリーネとリリエルも近寄って覗き込んだ。


「なあ、この魔法陣・・・・・見たことあるか?」

ジャンは3人に視線を移した。


母の残した痕跡かもしれない。

だが、自分一人の思い込みでは判断できない。


彼は仲間たちの知識に頼ることを選んだ。

街の喧騒の中、夕暮れの風に吹かれながら、4人は小さな魔法陣を囲む。


そしてジャンは、心の奥に、母の面影を感じ続けていた。


ジャンの問いに、ルナ、フィリーネ、リリエルの3人は顔を見合わせ、それぞれ膝をついて覗き込んだ。



「ちっちゃいねー」

ルナが素直に感想を漏らす。


ルナは手をかざすと、目を細めて首をかしげた。


「うーん・・・・・見たことはないけど・・・・・なんか、あったかい感じがする。ふんわり、胸の奥が落ち着くような・・・・・だけど同時にガリガリ?ザラザラ?するような・・・・・棘?そんな気がするよ」


「温かい?」

フィリーネが小声で反復する。


彼女も手を伸ばし、そっと魔法陣に触れてみた。

かすかに残る魔力の波を感じ取った彼女は、眉をひそめる。


「確かに、攻撃的な気配はないわね。でもこれは、ただの護符の術式じゃない。もっと複雑で、結界に近い構造をしている」


「結界?」

ジャンが思わず呟く。


すると、横で静かに観察していたリリエルが口を開いた。


「この線の配置・・・・・古代の防御術式に似てるわ。けれど、完全な形じゃない」

リリエルは真剣な眼差しで地面を指し示す。


「恐らく、本来は4つで一つの術。四隅を結ぶことで初めて機能する。けれど、ここに残っているのは一つだけ」


リリエルは確信したように立ち上がると、家の周りを観察しながら一周して戻って来た。

「他の3つは消された跡があるわね」


その言葉に、ジャンは強くうなずいた。


「やっぱり、そうか。オレも調べて気付いていた。4つのうちの3つは、消されていたんだ」


「でも、どうして一つだけ残ってるの?」

ルナが首をかしげる。


「全部消すのが普通じゃないの?」


「そこが引っかかってるのよ」

フィリーネが真剣な声で言った。


「術を壊すなら4つ全部を消すはず。でも一つだけ残っている・・・・・ということは、誰かが“あえて”残したのかもしれない」


リリエルは腕を組み、しばらく考え込んでいたが、やがて結論を口にした。


「術式そのものは古いけれど、線に染み込んでいる魔力は、百年、二百年のものじゃない。もっと新しい・・・・・20~30年前、というところね」


20~30年前、それは、ちょうどジャンの両親がこの家に住んでいた時代と重なる。



「母さんだ!」

ジャンは思わず声に出していた。


「そうだね!」

ルナが頷く。


「この魔力・・・・・間違いない。母さんのものだよ。小さい頃、守りの魔法をかけてくれた時と、似た波動なんだ」

ジャンは拳を握りしめる。


「どうして母さんがこんな魔法陣を・・・・・? しかも、4つのうち一つだけを残して・・・・・」

ジャンはしばらく沈黙し、続けた。


「答えはまだ分からないけど、これはきっと、大事な意味を持ってる」

ジャンの声は震えていたが、確信に満ちていた。


夕暮れの街角で、小さな魔法陣を囲む4人。




沈黙が流れる。


「ジャン・・・・・大丈夫?」

ルナがそっと腕に触れる。


「ああ」ジャンは短く答えたが、心の中は激しく揺れていた。


  母が刻んだ魔法陣。

  4つ必要なはずの結界。

  なぜ一つだけ残されたのか。


答えは出ない。



だが確かに「何かを守ろうとした」意志を感じるのに、同時に妙なざらつきが残る。


温かいはずの母の魔力が、どこか不気味に軋んでいるように思えた。


「これ、もしかすると・・・・・今でも何かの力を保っているかもしれないわよ」

リリエルが慎重に言葉を選ぶ。


「残り3つが消された理由も分からない。・・・・・不用意に触れるのは危険かも」

フィリーネも頷く。リリエルが考えながら話す。


「そうね。完全に消すべきなのか、それとも残すべきなのか・・・・・判断できない。専門の研究者に見せるのも一つの方法だけど」


「でも、母さんが残したものを・・・・・他人に委ねるわけにはいかない」

ジャンは強く首を横に振った。


「これは・・・・・オレが確かめたい。時間はかかっても、自分で」


その言葉に、ルナがじっとジャンを見つめ、小さくうなずいた。

「うん、分かった!」


「決まりね」

そう言うとリリエルは、立ち上がった。


「今日はもう日が沈む。ここで深入りしても仕方ない。続きはまた明日にしよう」


ジャンは名残惜しそうに魔法陣を見下ろした。

母の温もりが残っているはずなのに、ほんの少しだけ、違和感がある気がした。


その違和感の正体には、まだ気付けない。

彼は深く息を吐き、立ち上がった。




「今日は帰ろう」


ジャンが立ち上がってそう言うと、4人は並んで街の道を歩き出す。

夕暮れはすでに夜へと変わり始め、街灯に火がともる。


人々の声が遠くに響くなか、ジャンは何度も振り返り、魔法陣のある辺りを目で追っていた。


(母さん・・・・・一体、何を残そうとしたんだ?)


胸の奥に渦巻く違和感と不安。

答えの出ない思いを抱えたまま、4人で静かに歩いた。





宿に戻ると、すっかり辺りも暗くなっていた。


フィリーネとリリエルは「おやすみ」と言って自分の部屋に入っていき、残されたのはジャンとルナの2人きり。


「ふぅー・・・・・今日もいっぱい歩いたねぇ」


部屋に入るなり、ルナはベッドに倒れ込み、そのままジャンの腕を掴んで引き寄せる。

「ジャンー、こっち来て。隣、隣!」


「おいおい、荷物の整理くらい先に・・・・・」

と言いかけたが、ルナの潤んだ瞳と上目遣いに抗うのは難しい。


結局、ジャンはため息をつきながらも、彼女の隣に腰を下ろした。

「ねぇ、今日の街案内、すっごく楽しかったよ!」


ルナは満面の笑みを浮かべ、彼の肩にもたれかかる。


「リリエルともたくさん話せたよ、フィリーネとも色々話せたし・・・・・でも、一番楽しかったのはジャンと会えたことーーー!」


「・・・・・またそうやって」

ジャンは苦笑いしたが、胸の奥が温かくなるのを否定できなかった。


ルナは子どもの頃から変わらず、真っ直ぐに自分を慕ってくれていた。



「今日はね・・・・・ジャンが真剣な顔して魔法陣見てるの、ちょっとかっこよかった」


「かっこよかった?」


「うん! なんかね、頼りになるって感じ。・・・・・でも、難しい顔ばっかしてると、シワ増えちゃうよ?」


からかうように言いながら、ルナは彼の頬を指でつつく。


「余計なお世話だ」

言葉とは裏腹に、ジャンの口元は緩んでいた。


やがてルナの声が次第に柔らかくなり、呼吸も穏やかになっていく。

「・・・・・ジャン・・・・・今日は・・・・・ありがと・・・・・」


小さく呟くと、彼の腕にしがみついたまま、静かな寝息を立て始めた。

「ありがとう・・・・・か、今日は別行動だっただろ」


愛おしさと呆れの入り混じった視線を向け、ジャンはルナのほっぺにキスをした。

温かな体温と寝顔に包まれ、心がなごむ。


だが、脳裏に浮かぶのは、あの小さな魔法陣。


ベッドサイドの灯りを落とし、部屋が暗闇に包まれると、思考は自然と母へと向かっていった。


(母さん・・・・・あの魔法陣は何なんだ?)

確かに感じた、母の魔力。


守りのために編まれたはずの術式。

けれど、どこか不穏な気配を纏っていた。


(4つでひと組・・・・・なのに、一つだけ残された。偶然じゃない・・・・・誰かが意図的に残した? それとも・・・・・母さん自身が?)


思考を巡らせれば巡らせるほど、答えは遠ざかる。


ただ一つ分かるのは――あの魔法陣が、母の意志と深く結びついているということ。


(オレは・・・・・知らなくちゃいけない)


そばで眠るルナの安らかな寝息を聞きながら、ジャンは静かに決意を固めた。


母が残したものの意味を。


そして「セレスの呪い」と呼ばれるものの真相を。


それはまだ霧の向こうにある謎だったが、ジャンの心に燃える火は益々大きくなるのだった。




????「最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます」


フィリーネ「皆さまの応援が、いつも私たちの励みになっていますわ」


リリエル「今回のジャンの魔法陣分析、本当に見事だったわね。あんなの、憧れるわ」


ライアス「おっ、出たぞ。“憧れる”発言! ほらカイラス、これはもう完全に“恋の始まり”だぜ!」


カイラス「いや、そうだな。リリエルがジャンを見て頬を染めていたのを、オレは見逃していない」


リリエル「ま、待って! ちょっと! 違うの! そういう意味じゃないわ!」


エルミナ「はいはい、どういう『そういう意味』なのか、詳しく聞かせてもらいましょうか?」


リリエル「えっ!?だから! 私は魔法陣に憧れてるだけで・・・・・・!」


ルミア「あら、それってつまり“ジャンの魔法そのものが好き”ってことだから、ジャンが好きってことじゃない?」


リリエル「違うってばーーっ!!」


ライアス「ほぉー、顔も赤いしぃー、否定が激しいほど怪しいもんだぜー!」


カイラス「まったくだ。リリエルが言った事は、ルナに報告しておいた方がいいかもしれないな」


ルミア(立ち上がって)「じゃあ私、今すぐ呼んでくるわ!」


リリエル「や、やめて! 本当に誤解だからーっ!!」


(ドアが勢いよく開く)


ルナ「リリエルっ!! ジャンは私と付き合ってるんだもん! リリエルでも、ぜーーーーーったいダメだよっ!!」


リリエル「ち、違うのルナ! 誤解なのよ! 私、そんなつもりじゃなくて!」


エルミナ「はい、言い訳が始まりましたーー」


ライアス「おおー! こりゃ修羅場だぜ!」


カイラス「さて、そろそろ撤収するか。被害が広がる前に」


フィリーネ(苦笑いして)「まったく、にぎやかなのは良いことですけれどね」


ルナ「むーっ! ジャンは私のだからねっ!!」


リリエル「だから違うって言ってるのにぃー!」


カイラス「あれ?確か、最初に見覚えない人がいたような・・・?」


ルミア「ふふっ。じゃあーーー」


全員「次回もお楽しみに!」

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