第48話 苦しみと別れ
第48話 苦しみと別れ
ジャンの瞳からは、とめどなく涙がこぼれ落ちていた。
「ルナ・・・・・」
ジャンの声は、震えていた。
昼を回るとには、街全体がお祭りムード一色になっていた。
外からは、楽しそうな人々の声や、賑やかな音楽が聞こえてくる。
宿の窓から差し込む光が、ルナの顔を照らす。
「ジャンさん!街はもう、お祭り騒ぎですよっ!!」
宿の主人が、興奮して部屋に入ってきた。
宿の主人の顔は、喜びに満ちていた。
「みんな、ヒーローを待っているようです。広場で、お祝いの式典が開かれるそうですよ」
ヒーロー。
その言葉が、ジャンの耳に、ひどく虚しく響いた。
ヒーローとは、一体誰のことだ?
ジャンは、首を横に振った。
「すまない、今は・・・・・」
ジャンは、ルナから目を離すことができなかった。
宿の主人は、ルナを見て、すぐに察したようだった。
「そうですか・・・・・。でも、みんな、君のおかげだと感謝していますよ。ルナさんのことも・・・・・」
宿の主人は、それ以上何も言わずに、部屋を出て行った。
ジャンは、ルナの手を握りしめたまま、動くこともできずに座り込んでいた。
街のざわめきは祝祭のように膨らみ続ける。
だが、その熱気とは裏腹に、ジャンの心は底知れぬ闇へと沈んでいく。
外から、甲高い声が響いた。
「みんな! 英雄が、ついに現れたぞ!」
「勇気ある者! 勇者ジャン!」
歓声が耳を打ち、部屋にまで押し寄せてくる。
だが、ベッドで静かに眠るルナを前に、その言葉は何一つ心に届かなかった。
勇者。
英雄。
そんなものに、何の意味がある?
ジャンはただ、ルナを助けたい。それだけだった。
だが、次に聞こえてきた言葉に、ジャンの心に激しく突き刺さる。
「勇気ある者! 勇者ルナ!」
その瞬間、胸の奥で何かが裂けた。
煮えたぎるマグマのような衝動が、全身を駆け巡る。
怒りか、悲しみか、絶望か。
もはや名を与えることすらできない。
ただ、すべてを焼き尽くす激情が、ジャンの中で暴れ狂った。
(ルナは・・・・・・もう助からないかもしれないんだぞ!)
(細い命の灯火を、必死に繋ぎとめているだけなんだ・・・・・・!)
(それを・・・・・・勇者だと? 英雄だと?)
歯をきしませ、喉を裂くような声を心の内で噛み殺す。
(ふざけるなあああああっ!!!!)
勇者の称号など、彼女にはいらない。
欲しかったのはそんな虚飾ではなかった。
──ただ生きて、横で笑ってくれる。それだけでよかったのだ。
心の嵐は狂気じみた咆哮へと変わり、ジャンを内側からズタズタに引き裂いていく。
震える手でルナを抱きしめるが、その震えは止まらない。
喉の奥に溜まった呻きは声にならず、涙となって零れ落ちる。
「どうして・・・・・・どうしてなんだ・・・・・・」
答えのない問いが空虚へと投げ出され、闇に溶けて消えていく。
視線を落とせば、そこにルナの顔がある。
命を削りながら戦い抜き、苦しみを背負った少女が・・・・・・今はただ、何も語らず眠っている。
その安らかな寝顔が、逆に胸を抉った。
希望も祈りも、すべて闇に飲み込まれていく。
ジャンの心は光を失い、ただ冷たく沈んでいった。
「・・・・・・ルナ」
かすれ、震えた声が、闇の底へと吸い込まれていく。
夜が明けて2日目の朝が来た。
ジャンは、ルナをベッドに寝かせたまま、一睡もしていなかった。
ジャンの心は、昨日の出来事から1歩も動けずに、ただルナの無事を祈り続けていた。
ルナの呼吸は、相変わらずか細く、ルナの顔色は、まるで死人のように白かった。
ジャンは、ルナの手を握りしめ、その温もりが戻ってくることを、ただひたすらに願っていた。
ルナのかすかな呼吸、それだけがジャンの希望だった。
「ルナ・・・・・」
ジャンの声は、掠れていた。喉がカラカラに乾き、目からは涙が枯れ果てていた。
ルナの最後の言葉が、ジャンの心を締め付けてくる。
「私ね・・・・・ジャンのこと・・・・・愛してた・・・・・大好きだっ」
ルナは、どれほどの苦しみの中で、どれほどの想いを抱いて、あの言葉を口にしたのだろうか。
それを考えると、ジャンの心は、激しい痛みに襲われた。
その時、部屋の扉がノックされた。
ジャンは、扉を開けた。
そこに立っていたのは、宿の主人ではなく、ギルド長だった。
「ジャン。すまない、朝早くに」
ギルド長は、静かに部屋の中に入ってきた。
「何か、御用でしょうか」
ジャンの声は、ひどく冷たかった。
ギルド長は、ジャンの様子を見て、ジャンの心中を察したようだった。
「ああ。他でもない、王様からだ」
ギルド長の言葉に、ジャンの心は、わずかに揺れた。
「王様が、君に謁見を求めている。君の功績を称え、直々に褒美を与えたいそうだ」
ギルド長の言葉は、ジャンには、ひどく虚しく響いた。
功績?
褒美?
そんなものは、今のジャンにとって、何の価値もない。
「お断りします」
ジャンは、冷たい声で即座に答えた。
ギルド長は、ジャンの答えに驚いたようだった。
「なぜだ?これは、王からの命令だぞ」
「そんなことは、どうでもいい」
ジャンの声は、怒りを帯びていた。
「オレは、ルナのそばを離れるわけにはいかない」
ギルド長は、ジャンの言葉に、驚き一瞬沈黙したが、言った。
「・・・・・気持ちはわかる。だが、これは王命だ。無視することはできない。それに・・・・・君の功績は、この街の未来を救ったも同然だ。王様も、君に直接会って、感謝を伝えたいのだ」
ギルド長の言葉に、ジャンは、冷たく笑った。
「感謝?ルナの命を削ってまで手に入れた『感謝』など、オレには何の価値もない」
ジャンの言葉は、ギルド長の胸を深く突き刺した。
ギルド長は、ジャンがどれほどの想いを抱えているのかを、改めて思い知らされた。
「・・・・・わかった。無理は言わない。だが、少しだけでも、顔を出してくれないか。王様も、君に会うことを楽しみにしている」
ジャンは、ギルド長の言葉に、渋々頷いた。
ジャンは、ルナのそばを離れるのは嫌だったが、王命を無視して、ギルドに迷惑をかけるわけにはいかない。
「わかった。すぐに行く」
ジャンは、ギルド長にそう告げると、ルナに「行ってくる」と言った。
そして、ギルドからもらった報酬を手に、宿を出た。
外は、昨日に引き続き、お祭りムードだった。
街の人々は、笑顔で互いの幸運を喜び合い、祭りのを楽しんでいる。
「勇者様だ!」
「英雄だ!」
街の人々は、ジャンの姿を見ると、歓声を上げた。
(勇者?オレは、最も大切な命が消えゆくのを、ただ見つめることしかできない無力な人間だ!)
ジャンは自分を責め、ただ、無表情に街を歩き、城へと向かった。
城の門をくぐると、そこは、街の賑やかさとは打って変わって、静寂に包まれていた。
ジャンは、ギルド長に案内され、謁見の間へと向かった。
巨大な扉が、ゆっくりと開かれる。
その先に、威厳に満ちた王の姿があった。
「おお、ジャンよ。よくぞ来てくれた」
王様マクシムは、ジャンの姿を見ると、温かい笑顔で迎えた。
しかし、ジャンの目に映るのは、王の姿ではなく、元気だった頃のルナの姿だけだった。
ジャンの心は、ルナとの思い出で満たされていた。
『ジャン、見て! あれ、何だろう?』
市場で、目を輝かせながらアクセサリーを指差すルナの姿。
『だって、美味しそうなんだもん!』
蜜をたっぷり絡めた菓子に、夢中になるルナの姿。
『ジャン、あの遺跡、なんだかすごくわくわくしない?』
遺跡の前で、無邪気に微笑むルナの姿。
ジャンの心に、ルナの笑顔が、次々と蘇ってくる。
王様が、何かを言っているようだったが、ジャンの心は、ルナの思い出の中に閉じ込められていた。
「・・・・・ジャンよ。改めて、感謝を伝える。君のおかげで、この街は救われた」
その王様の言葉に、ジャンは、ようやく現実へと引き戻された。
「・・・・・オレは、何もしていません」
ジャンの声は、ひどく掠れていた。
王様は、ジャンの様子を見て、首を傾げた。
「何を言うか。君が、あの事件を解決したのだろう?そう聞いておる。君は、この街の英雄だ」
(オレは何もしていない)
ふっと口をついて言葉が出てきた
「ルナが・・・・・ルナが、戦ってくれたんです」
ジャンの言葉に、王様は、笑顔で言った。
「ルナ・・・・・?ああ、君の仲間か。ルナも、勇敢な者だ。ルナの功績も、称えよう!」
王様の言葉と笑顔に、ジャンは感情を爆発させた。
「ルナは、もう助からないかもしれないんだ!命を削ってまで、戦ってくれたのに、あんたは、ルナを『勇敢な者』と一言で片付けるのか!!ルナの・・・ルナの命を何だと思っているんだ!」
すぐに周りの兵がざわめき、口々に言ってきた。
「無礼者!」
「陛下に何たる口の利き方だ!」
さらに兵士の一人が剣の柄に手をかけ、今にもジャンに斬りかからんばかりの剣幕で叫んだ。
「お前のような者が、陛下の御前に立てるだけでも光栄に思え!」
王は右手を挙げて、兵を制した。
だがジャンの言葉は、王の胸を深く突き刺した。
「すまない・・・・・。事情を知らないとはいえ浅はかであった、詫びさせて欲しい」
王様は、頭を下げた。
しかし、ジャンの怒りは、収まらなかった。
「褒美など、いりません。ルナが、元気でいてくれれば、それでいい。ルナの命に比べれば、この世のどんな褒美も財宝も称賛さえ、道端に落ちている石ころよりも劣るんだ!!」
ジャンは、そう言うと、ギルドからもらった報酬を、王様の目の前に置いた。
「ルナがいれば・・・・・ルナが、隣にいてくれれば・・・・・それが最高の報酬です」
ジャンは、そう言うと、王様に背を向け、謁見の間を後にした。
翌日の朝、再び部屋の扉が静かにノックされた。
ジャンが扉を開けると、そこに立っていたのは、見慣れない3人の人物だった。
1人は、白いローブを身につけた老年の男性。
深い知識を湛えた眼差しは、鋭く、それでいて慈愛に満ちていた。
もう1人は、若く、銀色の髪を持つ女性。
彼女は、手にした水晶玉をじっと見つめ、何かを探っているようだった。
そして、最後の1人は、厳つい顔をした中年男性で、彼の腰には、巨大な魔導具がぶら下がっていた。
「誰だ。ここは、病人療養中だ。用がないなら帰ってくれ」
ジャンの声は、ひどく冷たかった。
3人は、ジャンの冷たい態度にも動じることなく、静かに答えた。
「我々は、王命により参った者。この街の英雄、ルナ殿の状態を診察するためだ」
老年の男性が、落ち着いた声で言った。
ジャンは、その言葉に、わずかに眉をひそめた。
「王様からの命令だと?褒美も要らないと言ったはずだ。それに、ルナは今、誰にも会える状態じゃない」
ジャンの声には、明確な拒絶の響きがあった。
しかし、彼らの表情は変わらない。
「お気持ちは、よく分かります。ですが、王様は、ルナ殿の命を、何よりも案じておられます。我々は、そのためにここに参った。どうか、お許しいただきたい」
老年の男性は、深々と頭を下げた。
ジャンは、ジャンらの真剣な眼差しを見て、渋々といった表情で扉を開けた。
「・・・・・勝手にしろ。ただし、ルナに乱暴な真似はするな。もし、少しでも変な真似をしたら、容赦はしない」
ジャンは、そう言って部屋に入ってくる彼らを、鋭い眼光で睨みつけた。
内心、こいつらに何ができる?という懐疑的な思いが、ジャンの心を支配していた。
ルナはハイヒールという最高位の魔法でも治すことができなかったのだ。
3人は、ジャンの視線にも動じることなく、静かにルナのそばに近づいた。
でも、万に1つ・・・・・という思いもジャンの心に湧いた。
老年の男性は、ルナの額にそっと手をかざし、目を閉じた。
銀髪の女性は、水晶玉をルナの身体にかざし、その輝きの変化をじっと見つめていた。
そして、厳つい顔の中年男性は、ルナの身体に軽く触れ、その感触を確かめているようだった。
彼らは、ルナの身体の状態や、魔力の流れ、生命エネルギーの変動など、あらゆる角度から、丁寧に診察を続けた。
その間、ジャンは、ただ静かに、彼らの行動を見守っていた。
彼らの真剣な眼差しと、一挙手一投足に、ジャンの心の中にあった懐疑心は、少しずつ薄れていった。
彼らの診察は、夕方まで続いた。
ようやく診察を終えると、3人は、静かにジャンに近づいた。
「診察は、終わりました」
3人が出て行った後
ジャンは、ルナのもとへ駆け寄り、その顔を覗き込んだ。
思わず息を呑む。
さっきまで死人のように白かったルナの頬に、かすかな血の気が戻っている。
唇も、ほんのりと桃色を帯び──まるで今にも目を開きそうに見えた。
「・・・・・・ルナ」
枯れ果てたはずの涙が、頬を伝って止めどなく溢れ出す。
その名を呼びながら、ジャンは震える手でルナの手を握った。
その瞬間、指先がピクリと動いた。
「ルナ!? ルナっ!!」
胸が破裂しそうなほどの喜びに、声が張り裂ける。
しかし、ルナは何の反応も示さず、静かに眠ったままだった。
・・・・・・まさか。
ジャンの脳裏に、あの3人が残した言葉がよみがえる。
『ルナ殿の身体は、非常に深刻な状態です。生命エネルギーのほとんどを失い、魔力の枯渇は前例がないほどです』
『助かる可能性は・・・・・・1%もないでしょう』
『それに・・・・・・さらに過酷なことですが・・・』
『あと3日以内に目が覚めなければ・・・・・・ルナ殿は──』
脳天を殴られたような衝撃に、視界が揺らいだ。
ほんのわずかな指の動きに、光を見たと思った。
だがそれは、救いの兆しではなく、むしろ迫り来る絶望の影だったのか。
「・・・・・・くそっ・・・・・・」
ジャンは、ルナの手を強く握りしめた。
希望と絶望が胸の中でせめぎ合い、心を引き裂いていく。
あと3日。
その言葉は呪いのように重くのしかかり、ジャンを再び失意の淵へと突き落とした。
ルナが古代遺跡で眠ってから、4日が過ぎ、5日が過ぎた。
そして6日目の朝が来た。
ジャンの頭に、あの言葉が響く
「あと3日以内に目が覚めなければ・・・・・ルナ殿は・・・・・」
(もう目を覚まさないのだろうか?)
(今日、目を覚まさなければ、ルナは・・・・・)
ジャンの頭の中にルナの笑顔と言葉が響く
「そうそう、このハンバーグ、すっごく美味しいんだよ!この街で一番かも!」
「ちょっと!ジャン!私が重いって言ったわよね!?」
「逃げる時は全員一緒だよ!」
「ううん。だって、ジャンとわたしで、不完全な魔法を壊せる可能性があるんでしょ?ワクワクするね!」
「だって、せっかく2人でやるんだもん。楽しまなきゃ損でしょ!」
「っ!? ジャン、今しゃべった!?」
(この時の声、表情。もう見れないのか?)
ジャンはルナの手を握って言った。
「あの笑顔をもう一度見せてくれ!笑ってくれよ・・・・・ルナ!」
あと何時間、ルナは生きられるのだろうか。
ルナの顔色は、昨日よりもさらに良くなっていた。
手を握り、頼む、戻って来てくれ。と願っていた。
気が付くと、ジャンは見慣れない場所に立っていた。
そこは、見渡す限りの荒野だった。
土は乾き、草木は1本も生えていない。時刻は夕方、太陽は間もなく沈みそうだ。
「ここは・・・・・どこだ?」
ジャンは、戸惑いながら、周囲を見渡した。
宿にいるはずだ。
ルナのそばにいたはずだ。
しかし、ジャンの目に映るのは、荒涼とした荒野だけだった。
「ジャン・・・・・?」
背後から、優しい声が聞こえた。
ジャンは、驚いて振り返った。
そこに立っていたのは、ルナだった。
ルナは、元気だった頃と同じ、屈託のない笑顔を浮かべていた。
「ルナ!」
ジャンは、喜びのあまり、ルナの元へ駆け出そうとした。
しかし、ジャンの身体は、金縛りにあったように動かない。
まるで、足元に鎖が繋がれているかのように、1歩も前に進むことができない。
ルナはそんなジャンの姿を、悲しい眼差しで見つめていた。
「もう・・・・・会えないの」
ルナの声が、荒野に響き渡る。
その言葉は、ジャンの心を深く突き刺した。
「そんなことはない! ルナ! オレは、お前を助けに来たんだ!」
ジャンは、必死に叫んだ。
しかし、ルナの表情は、変わらない。
ルナは、悲しい瞳でジャンを見つめ続ける。
「ごめんね、ジャン」
ルナは、そう言うと、求めていた屈託のない笑顔になった。
その笑顔は、あまりにも眩しくて、ジャンの心は、激しく揺れ動いた。
その笑顔を見た瞬間、ジャンの心に、ルナとの思い出が、次々と蘇ってきた。
楽しかった冒険の日々。
美味しいお菓子を食べて、はしゃいでいたルナの姿。
ジャンをからかって、いたずらっぽく笑っていたルナの姿。
そしてルナは笑顔のまま、ジャンの心をナイフで抉るような一言を言った。
「ばいばい、ジャン」
ルナは、そう言うと、ゆっくりと振り返り、荒野の向こうへと歩き始めた。
ルナの姿は、光の粒子となって、少しずつ、少しずつ、消えていく。
「ルナ! 待ってくれ! ルナーーーーー!」
ジャンは、ルナの名を何度も叫んだ。
リリエル「最後まで読んでくれて、ありがと〜!」
ルミア「ほんとに感謝感謝です! あなたのおかげで、私たちも出番が増えるんですから♪」
リリエル「……ふっ。ルナが消えた今、ついに! メインヒロインはこの私よ!」
ルミア「なに言ってるの? 主役の隣にふさわしいのは、この私に決まってるでしょ?」
リリエル「はぁ? あんたはサブで十分!」
ルミア「むしろサブはあなたでしょ!」
カイラス「ちょっと待て! あとがきでヒロイン戦争するな!」
リリエル「カイラスはどっちがヒロインだと思う?」
ルミア「正直に言いなさいよ」
カイラス「え?えっと・・・えー・・・読者の皆さん、次回もお楽しみに!」
リリエル「逃げた!」
ルミア「はぐらかしたわね!」
カイラス「し、仕方ないだろ!? 次回に続けるための大事なセリフなんだよ!」
ルナ「ひどいよー!!私は消えないんだから!」
ルミア「あら、でも実際に消えたじゃない?」
リリエル「ルナ、私は本音じゃなかったのよ」
ルミア「裏切り者! 私を欺く気?」
カイラス「もう、いい加減にしろ! ……さて、仕切り直すか」
リリエル「ふふ、次も見逃さないでね〜!」
ルミア「ええ、私たちに注目よ!」
ルナ「ちょ、ちょっと! 私もいるんだから!」
カイラス「……頼むぞ、皆。読者さんに期待させるんだ」
4人「「「「それでは――次回もお楽しみに!」」」」




