第一話 面接・会議
_面接室にて
「…君は、どうしてここに入りたいと?」
__家族やお世話になった人が殺されたからです。
「…ふむ、ここに入ってくる人からすればありきたりな理由だね」
__そうですか。
「…おや、大概の人はこう言えば怒る人が多いんだけど…君は怒らないんだね」
__いえ、内心は怒っていますが…そんな感情を出したって面接では無駄なだけです。
「…君は、相当優秀だね…でも、すこし能力がまだ成長しきってない。それだけは入る前に重々承知しておくれ…それに、君なんかより前線に送れる強い軍兵はごろごろといることもね」
__分かりました。
「…よし、それでは…ようこそ、世界国際平和機関の特別任務作戦実行部隊…通称、特務部隊に」
__ありがとうございました。
_とある部屋にて
「…今年は豊作だね」
「えぇ、能力を扱える子が何人も何人も…まるで、あの犯罪組織…七罪教や劇団に対抗するかのごとくにね」
「…あぁ、これはだいぶええことやろねぇ」
「まっ、使えねぇ奴が入ってくるんだったらもっと装備品を充実させてぇけどな。次の侵獣が来るまでに早く鍛え上げねとな」
「…雑談が続いているようなので、これで各支部隊長会議を解散します…それでは各自帰還してください」
「了解」