表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/70

第48話 俊則との結婚式

 この世界は異世界だしゲームが元の世界だ。

 まあゲームについては私が完全に壊しちゃったから……


 コホン。

 それで一応乙女ゲームだから、色々おかしいけど、こういうスチル映えする場面というか施設は、それはもう大層力が入れられている。


 聖教会大聖堂。


 つい先日最終決戦だった場所だ。

 あの時は当然被害が出ることを予想し、色々なものを片付けていた。


 確かに、ここの装飾品とか頭がおかしいくらい高額なものばかりだもんね。

 まあ教皇様が意外といい人で、信者からのお布施をこういうことに全振りしていたからだけどね。


 あ、一応和解済みだよ?

 凄くお礼も言われたし。

 アイノリア嬢が礼儀正しくなったって泣いて喜んでいたからね。


 まあ、私じゃなくてルルのおかげだけど。

 うーん。

 素直にお礼受け入れられない気分なんだよね。

 だってあの子……


 完全に覚醒しちゃったし……

 百合に。


 まあ個人の自由だし、私もその、き、気持ち良くなったから……

 アイノリア嬢……あの子もやばい。

 あうう。


 何はともあれそういうわけで、凄いんですよもうキラキラで。

 私も地球で38歳だったけど、やっぱりこういうの憧れるのよね。


※※※※※


 「うわー凄いな。ここで舞奈と結婚式上げるのか……なんか夢みたいだ」


 俊則が呆けた顔でつぶやいた。

 嬉しそうな顔に私は安心した。


 「以外。俊則もっと質素な方が良いかと思っていたけどね」

 「うん?あーそうかも。でもさ……奇麗な舞奈がさ、ここで見れるんでしょ?最高だよね」

 「あ…うう……もう♡」


 俊則が優しい顔で私を見てくれる。

 それだけで私はときめいてしまう。


 「ねえ舞奈。……ありがとう」

 「えっ?なに、突然」

 「うん。言ってみたかっただけ。ううん言わせてほしかったんだ。大好きだよ。俺に希望をくれた舞奈が、世界で一番好きだ。……3股の悪い男だけどね」


 照れて顔を赤くする俊則。

 もう、ズルい。

 可愛い♡


 「もう、ムードないよ?3股とか言わなくていいの。今は……私だけ見てほしい」

 「うん。……舞奈、キスしたい」

 「ん…ん♡……んう♡……んん♡……はあ」


 そして優しく髪を撫でてくれる。

 優しい目が私を見ている。


 「ああ、可愛い。舞奈、可愛すぎるよ?もう離したくない」

 「あう♡……もう、好き♡」


 ああ私たぶん。

 ずっと慣れないと思う。


 大好き過ぎて……幸せ。


※※※※※


 「はあー♡素敵です。ロナリアお姉さま」

 「キレイ♡……あーあ、やっぱり舞奈さんに勝てる気しない」


 私たちは今二人で誓いを終え、皆が待つ大聖堂へと二人腕を組み出て来た。

 二人少し緊張しちゃったけど、教皇様が凄く優しく教えてくれて、問題なく儀式を済ますことができた。


 今からお披露目が始まる。


 「ロナリア、奇麗よ。とっても。……シュラド様。娘を泣かせたら、たとえ勇者様でもわたくし許しませんからね」


 お母様が最初に私たちのところへ来てくれた。

 とても3児の母とは思えない美しく可愛らしいお母様。

 私は涙が浮かんでしまう。


 「もう、ロナリア、ダメよ。せっかくのお化粧落ちちゃうでしょ?もう、可愛い私の娘、幸せになるのですよ」

 「はい。お母様。……貴女の娘で良かった」

 「っ!?もうっ、お母様まで泣いちゃうじゃない。全く……ありがとう」

 「はい」


 「おおう、ロナリア~、ぐふっ…ヒグウ…」

 「ははは、は。ありがとうお父様」


 あーお父様大変なことになってるわー。


 「ロナリア、シュラド様、おめでとう」


 そこにすっとお父様を隠すように現れるお兄様。

 まあ、ハンカチお父様に渡しているわ。

 相変わらずスマートね。


 「ありがとうございます。お兄様。ラナお姉さまは……無理ですよね」

 「ああ、もうかなり目立つからな。…おめでとうと伝えてほしいと言われているよ」

 「はい。あとでお手紙書きますわ」

 「ああ、喜ぶだろう。……中の君の事を俺は知らない。でもお前は俺の可愛い妹だ。これからも仲良くしてくれると嬉しい」

 「っ!?……いつから…」

 「ん?ああ、お前が馬の事故で亡くなって…起きた後からだな。エスコートを頼まれたときか」


 はー、やっぱりね。

 この人はあり得ないくらい優秀だったわ。


 「それでも妹で良いのでしょうか」

 「当たり前だ。母上が認めている。他に何か必要か?まあ寂しくはあったがな。でもお前が生きていることが俺は何よりうれしい」


 ああ、この家族は…

 私転生してきて本当に良かった。


 「お兄様、カッコよすぎです。もう、惚れちゃいますよ」

 「ははっ、嬉しいが俺はラナ一筋だよ。シュラド様、可愛い妹を頼みます」

 「はい。絶対に幸せにします」


※※※※※


 そのあとも皆から祝福され、私たちのお披露目は終わった。

 私たちは本当に幸せ者だ。


※※※※※


 侯爵邸に帰ってからもそれはもう盛り上がったよ。

 はあ、絵美里もルルも、メチャクチャ可愛いんだもん。

 ちょっと心配しちゃうくらい。


 俊則もデレデレしてるしね。

 もう。


 ……でも許してあげる。

 だって。

 絵美里もルルも。


 とっても幸せそうだったから。


 あー、やっと一区切りだね。

 色々あったけど……


 幸せだ。

 うん。


 私生まれてきてよかった。

 もう会えないけど地球のお母さんとお父さん。


 大好きだよ。


 地球の私……

 あんたもいい加減幸せになってね。

 私はもう。


 とっくに幸せなんだから。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ