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第39話 やっぱり百合は世界を救う?

 私は何だかいろいろ感情が沸き立ちすぎて一周回って逆に冷静になっていた。

 だから改めて真っ赤になっている私以外の人たちの顔を見て居た堪れなくなってしまう。


 取り敢えずお父様の座っているソファー正面に俊則と腕を組んで座った。


 「えっと、コホン。何か御用でしょうかお父様」

 「あー、うん、その……すまないロナリア、二人で話したいのだが……シュラド君、ルル、ミリー、席を外してくれるかな」

 「「「はい」」」


 私の腕をすり抜け席を立つ俊則を物足りない顔で私は見てしまう。

 そしてニコッと笑い俊則たち3人は部屋を出ていった。


 「はああ………お父様?なんですか?」

 「ふう、ロナリア。そんな顔をしないでくれ。……あの後国王より急ぎの親書が届いた。そして聖教会からも。……お前は知らなくてはいけない事だろう」


 「っ!?親書、ですか?……聖教会は何と?」


 お父様は天を見上げ大きくため息をついてからゆっくりと私を見た。


 「シュラド君をお迎えしたいようだ。そして教皇の娘と結婚させる。子供をご所望だ」

 「……は?」


 私から目に見えるほど濃厚な魔力が立ち上った。

 ……結婚?子供!?


 「ひうっ!?お、落ち着いてくれ、俺が言ったのではない、あくまで聖教会からの話だ」

 「……陛下は何と?」

 「うぐっ、陛下からは走り書きで『聖教会に気をつけろ』との注意のみだ。おそらく私たちが退室してすぐ動いてくれたのだろう。ありがたい話だ」


 私はため息をつく。

 魔力が霧散し、揺れていた部屋の調度品が落ち着くのが伝わってくる。


 「…しかし…すごいな。こんなに魔力を感じたことは初めてだ。……改めて亜神とは桁外れだな。……優しいロナリアで良かった」


 お父様は優しい目で私を見てくれる。

 その様子に私の心が落ち着いていった。


 「申し訳ありません、お父様。……それでどうすればよいのでしょう?……滅ぼしましょうか?」

 「やめてくれ。お前が魔王認定されてしまう。……来月レイナルドが大聖堂で式を上げるのは承知しているよな?」

 「ええ、もちろんですわ」

 「うむ、どうやらそこで同時にシュラド君の称号と教皇の娘アイノリア嬢との婚約を発表する予定のようだ」

 「……あほですね」

 「う、うむ、お、落ち着いてくれよ?どうやらシュラド君が領門に来た時にそのアイノリア嬢が一目惚れしたらしいのだ。その甘やかされて世間を知らない令嬢らしい。取り急ぎ説明するために3日後に訪問する事を告げてある。ロナリア、どうする?」


 私はソファーに深く座りなおし、改めてお父様に視線を投げる。


 「お父様、私とシュラド様との婚姻を、国王陛下が認められております。それでもだめなのでしょうか」


 「うむ。それは問題ない。いくら権力があろうと陛下の指示は絶対だ。ただな、ロナリアも承知だろうがこの世界は一夫多妻が認められている。それを良いことに教皇らに神の言葉だと強く言われてしまえば断ることが難しくなる。侯爵家が表立って聖教会と事を荒立てる訳にもいかん」


 そうだった。

 ここはあのクソ開発陣が作った世界。

 そういう性に関する決まりごとが緩々な世界だ。


 むしろ純愛の方が珍しいとの認識があるくらいの世界だ。

 誰もおかしいとは思わない。


 「教皇様の意向なのでしょうか」

 「いや、教皇のルイダルッドはそういう男ではないはずだ。俺の古い友だからな。……おそらくアイノリア嬢の我儘だろう。あいつはとことん娘に甘かったはずだ」


 教皇様の意向でないのなら……

 アイノリア嬢をどうにかすれば防げる可能性もある。


 ん?

 アイノリア?

 ……確かこの子って……


 「お父様?危害を加えないとお約束いたしますので、先にアイノリア嬢と接触してもよろしいでしょうか?」

 「…かまわないが……何をするつもりだ?……嫌な予感しかしないのだが」

 「ふふっ、いやですわお父様。ちょっと女同士でお話しするだけですわ。……ルルとエリス嬢と一緒に」

 「???……ルルとエリス嬢?……いったい」

 「ふふふ、淑女の秘密をお知りになりたいのかしら?」


 私は思いっきり瞳に圧を乗せお父様にぶつける。

 思わず息をのむお父様。

 冷や汗が噴き出す。


 「ぐうっ!……ふう、わかった。調整は必要か?協力するが……」

 「いいえ。わたくしが直接段取りいたします。心配なさらないで。きっと仲良くなれますもの」


 「……わかった。可愛い娘を信じるパパを裏切ることがないように祈るとしよう」

 「大袈裟ですわ。安心してくださいまし。問題ありませんわ」


※※※※※


 はあ。

 まさかあの悍ましい組織の力に頼る日が来るとは…

 私は今から会長様であるルルと、実はシングル会員だったエリス嬢と自室で打ち合わせをするところだ。


 実はあのあとエリス嬢からは、何度も熱烈なラブレターを頂いていた。


 「可愛がってほしい」


 百合の意味で。

 まあ、思わず破り捨てたくなるようなことがつらつらと書き綴られていたのを見た時には鳥肌が立ったものだ。


 「はあ♡嬉しいですわ。ロナリア様自らお誘いいただけるなんて。しかもロナリア様の自室……ああ♡エリスは嬉しくてもう疼いておりますの♡」


 なんかやたらと煽情的な服を着ていらっしゃいますが?

 そして目つきがイっちゃってる?


 「あはは、は。あ、ありがとうエリス。うん、でもちょっと待ってね。えっと…」


 エリス嬢は立ち上がり認識できないような速さで私に抱き着いて来た。

 そしておもむろに私の服をはぎ取り胸に手を這わす。


 「ああ♡なんて柔らかい♡はあはあはあ、それでいて張りが凄い♡まるでまだ汚されたことがない様なお美しい双丘♡はうっ、良い匂い♡はあはあはあはあ♡」


 「ひゃん♡ちょ、ちょっと……ま、まって……あうん♡」


 私の胸に顔をうずめ、さらに手を蠢かし、自然に際どい所をまさぐり始める。


 「ル、ルル!た、助けてっ!!」

 「はあはあはあ♡ロナリアお姉さまとエリス様……なんて尊い♡……はっ!?わ、わかりました!」


 ルルがエリスを羽交い絞めにして引きはがそうと力を籠める。

 無意識でエリス嬢のたわわな胸をつかんでしまっているが……


 「ひゃう♡あああ、やん♡ルルさん?あう♡はあはあはあ、とっても上手♡……」

 「ふぁああ♡柔らかい……大きい♡……エリス様♡」


 そして始まるガチの百合同士の絡み合い。

 ルルが可愛らしい舌をチロチロといやらしく光らせ、エリス嬢の唇を奪う。


 「んん♡……んあ♡…あんっ♡……はあ、はうっ♡」


 その間にもルルの可愛らしい手がエリス嬢の体をまるで別の生き物のように服をはぎ取り刺激を与え続けていく。

 顔を赤くうっとりとしながらも、薄着にさせられビクンビクンと体をはねさせるエリス嬢。


 うわーすごーい。

 何これ?

 確かに私頼んだけど……

 私今見てはイケないものを見せられている?


 私の自室にはエリス嬢の高まっていく、色っぽ過ぎる声が響き渡っていた。


※※※※※


 「えっと……いいかしら?お話ししても」

 「あふん♡もう♡……お姉さま♡そんなにかしこまらないでくださいませ♡エリスは何でもいう事聞きますのに♡」


 あー、ソウデスカ。

 いつの間にかお姉さま呼びだし……

 貴女の方が私より先に生まれているわよね?


 取り敢えず服着ようか。


 エリス嬢のうっすらピンクに色づいたエロすぎる肢体を直視するのは精神的に辛い。

 ルルは何だかすっきりした顔だし。

 艶々だわこの子。


 まさか『調教師』とかのスキル生えてないわよね……


 「コホン。ルルもありがとう。実は……」


※※※※※


 一応断っておくが私は絡んでないよ?

 色っぽいエリス嬢の顔と声に少しいじめてみたくなったのは内緒だけど……


 やっぱりこの子すごくきれいなスタイルしてる。

 出るとこ出て腰なんかびっくりするほど細いし肌もめっちゃキレイ。

 Fだったしね。

 凄くきれいな形だし……先っちょも艶々ピン……


 はっ!?いかんいかん。

 そんな場合ではない。


 私はお父さまから聞いた内容と考えた作戦を二人と共有し、理解を得ることに成功した。


 早速聖教会へと先ぶれを出し、お父様が提示された前日にアイノリア嬢との面談を取り付けた。


 理由は良く知らないけど俊則に手を出す泥棒猫様。

 わたくしの組織の恐ろしさにおののくといいわ!


 まあ今の会長はルルだけどね。


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