第7話 町だー!
町の前まで行くと門番らしい中年のおっさんが話しかけてきた。
「ちょっと兄ちゃん、見慣れない顔だな。どっからきたんだい?」
「森の方です。」
「は?何冗談言ってるんだ?
さぁ、どこからきたか言いなさい。」
「え?だから森の方ですって。」
「はぁー。あんた見た感じ一人だよね。」
「はい。」
まぁ《アンサー》はいるけど言う必要もないだろ。
「一人でこの森抜けようと思ったらね、最低でもSランク冒険者じゃないと無理なんだぞ?
それを傷ひとつ無く抜けられる訳無いだろ?」
うわ、どーしよ。一番説得しにくいタイプの人じゃん。
『取り敢えず実力を示せばいいと思います。』
なるほど。
「じゃあ手合わせしましょう。先に一撃入れた方が勝ちで。」
「実力を示そうってことか…まぁその必要はないな。」
「は?何でだよ!」
「そんな事しなくても実力は分かるからな。」
「何か方法があるのか?」
「あぁ。能力板だよ。知らないのか?」
「あぁ。ちょっと確認してみたかっただけだ。」
「そうか。まぁついてこい。」
《創造》ってばれるのかな?
『このままではばれると思います。《偽造》を《創造》しますか?』
あぁ。頼む。それでもSランクは到達するか?
『到達します。』
よし、なら大丈夫だ。
「ここだ。入れ。」
そう言われ、俺は個室に入った。その瞬間、「ガチャン」と鍵かしまる音がした。周りを見渡しても何もない。
まさか!捕まったのか?俺は衝撃のあまり膝をついた。
その時どこからともなく
「ははは!騙されたな!こんな怪しいやつをほっておくはずがないだろう!そこで永遠に暮らすがいい!」
「これはせめてものお詫びだ。そこにお前の名前を書くとお前の使える魔法、能力、そしてランクが出てくる。まぁそれが分かったところでどうにもならんがな。」
と、さっきのおっさんの声が聞こえてきた。
なぁ《アンサー》この町、こんなことしてるんだったら滅ぼしてもいいかな?
『いいと思います。』
じゃあ能力隠す必要も無いよね。
俺は能力板に瞬と書いた。
その瞬間、能力板に、
瞬 年齢16
所持魔法
火魔法・ファイアボール、火の舞
水魔法・氷槍、アイスボール、水砲
木魔法・ライフボール、植物操作
光魔法・太陽、ライトボール
闇魔法・ブラックボール、黒霧、黒雷、黒炎
無属性魔法・結界
オリジナル魔法・ワープ、千里眼、魔法反射、会得、偽造、地図、無限収納、速考、回復時間
能力・創造
ランクSS
と、書かれた。
おお!こう見ると結構魔法も多くなってきたな。
さて、滅ぼすためにまた何か造らないとな…
読んで下さいましてありがとうございました。
続きます。