第6話 森、脱出!
「《突風》詠唱開始!」
俺がそう叫んだ瞬間、目の前に魔方陣が造られていく。
あとは10秒間ひたすら攻撃を耐え抜くしかない…
10秒が経過した。
…痛くはない。けど…めっちゃ怖かった!
目の前に描かれた魔方陣から突風が吹いて﴾黒霧﴿が消え失せ、〔黒狼〕の姿が見えた。
よし!さぁ反撃開始だ!
「光魔法﴾太陽﴿範囲はアイツの目だ!」
『詠唱時間は1秒です。詠唱終了しました。』
そう《アンサー》が言うと〔黒狼〕は一瞬眩んだ。
その一瞬を逃す訳がない。俺はすぐさま〔黒狼〕の後ろに回り込み闇魔法﴾黒雷﴿の詠唱を開始した。
『詠唱時間は15秒です。』
長いな。そう思いながらも相手に見つからないように常に動き続ける。
やっとか15秒が経過した。
俺は﴾黒雷﴿を纏った槍を持って〔黒狼〕の背中に《ワープ》で移動し、槍を突き刺した。
その瞬間パリンという《結界》が割れる音と〔黒狼〕の断末魔が同時に聞こえた。
「よし、先ずは消火っと。」
俺はすぐさま森を消火した。
そう、俺は《創造》で造った槍に﴾黒雷﴿を纏わせることで《結界》と〔黒狼〕を同時に貫いたのだ。
この死体も何かの役にたつかも知れないし持ってくか!
『マスターの意思を確認《無限収納》を《クリエイト》します。』
「死体回収っと」
死体が触れる直前で消えた。
「ん?もしかして魔法も収納できる?」
『可能です。』
おお!それって実質詠唱なしじゃん!
これで一気に森を抜けれるぜ!
それから瞬は出会った魔物に魔法を放たせてから魔法で瞬殺し、《無限収納》で死体を回収。を繰り返していた。
それから約2時間後……
あ、森抜けた。うーん。これからどうするか…
ん?奥のほうに見えるのってあれ町か?
よし、行ってみるか。
読んでくれてありがとうございました。
続きます。